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子供になったお母さん  作者: 柴田盟
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進歩のない奴

 僕は本で見たことがある。


 とある修行僧のお釈迦様は生まれたときに七歩歩いて、天を差し、天上天下唯我独尊と言ったみたいだ。天上天下唯我独尊とは簡単に言ってしまえばSMAPの世界に一つだけの花と言う意味らしい。


 その歌詞にある小さい花や大きい花人それぞれ違う物である。


 だからお母さんは僕達の小説に一番など存在しなかったのだ。本当にどれも面白い作品だと思っている。


 ナンバーワンにならなくても良い、元々特別なオンリーワンなのだから。


 それがお釈迦様が生まれたと同時に言った言葉だった。


 でも勝負の世界を見てみると、何かの大会で一番を競い合うのが醍醐味の所もある。


 それは小説の世界だって言えると思う。


 以前テレビで見たことがあるが、面白い物は宝石よりも価値のある物だと言っている。でも面白くないものは残酷にもゴミ扱いされてしまうのが現実だ。


 僕と麻美ちゃんと小百合さんは楽しく描けたから良い小説が書けたのだと思う。


 でも現実は楽しいだけじゃなく、試されるのが世の常だ。


 そう、楽しいだけではダメなのだ。本当に面白い物を作るにはとにかく、人の技を盗んででも面白くしなければならない。


 だからもっともっと面白い小説を読んで、良い作品を作りたいと思って今僕は、机の上で寝る間も惜しんで小説を描いている。


 とにかく書いて書いて書きまくってやる。


 本当に書いていると、楽しいからである。


 僕と小百合さんは麻美ちゃんに感化されて小説を書いている。


 それが本当に面白いことだとは知らなかったからだ。




 ★




 目覚めると僕は机に突っ伏して眠っていたみたいだ。


 その横を見てみると、お母さんが僕の小説を読んでいた。


「ちょっと、お母さん。僕の小説を勝手に見ないでよ」


「どうせ、いつか誰かに見せる時が来るのでしょ」


 まあ、確かにそうだ。そこで僕は聞いてみる。


「お母さん、僕の小説面白い?」


「凄い面白いわよ。私も何千冊とも呼べる本を見てきたけれども、純君の小説は本当に面白い物だと思っているから」


 お母さんがそう言うなら本当の事だろう。お母さんは子供の姿に変わってしまったが、絶対につまらないからと言って、お世辞を言う人ではない。


「さて、純君の小説も読ませて貰った事だし、朝ご飯の準備をしなければね」


 そう言ってお母さんは白い清潔なエプロンを着けて台所に向かっていった。


 僕もそろそろ起きて支度をしなくちゃね。


 そう思いながらランドセルに今日の授業の教科書を入れておく。



 ★



 学校で一時間目は体育の授業でポートボールだった。


 僕と駒木根と小百合さんは同じチームに入ってしまって何か嫌な感じだった。


 駒木根の奴は自分がボールを持ったところで、僕や小百合さんにパスを回したりしない。


 そうして、ポートボールで守りをしている僕達のチームの人に相手に点が入ってしまったら、その守りの奴を握り拳で顔面に突きつけるのだった。


「どうして相手に点を取られるような守りをしているんだよ」


 と罵った。


 その子は渡辺さんと言う女の子に対してでもそんな事をしていたのだ。


 そこで小百合さんが、


「おい駒木根、お前がチームワークを崩すから相手に点が入ってしまったんでしょ」


「お前等何かチームだとは思ってないから」


 そこで僕が近づいて、


「おい駒木根、お前これ以上の狼藉を働くと、どうなっても知らないよ」


 と僕が脅しをかけると、駒木根は猪突猛進に僕に飛びかかってきた。


「上等じゃないか」


 駒木根は猪突猛進に飛びかかってきたので、隙だらけだったので、僕は少林寺拳法で習った技を繰り広げる。


 そして喧嘩は一瞬で終わった。


 僕が駒木根の顔面に拳を突きつけると、すぐに倒れてしまって、泣いてしまった。


 駒木根は良く弱い物いじめをしている。それに凄く短気ですぐに喧嘩をしに来る。


 以前の僕だったら駒木根を倒す事は出来なかっただろう。


 でも今では少林寺拳法直伝の技で駒木根などたわいもなくやっつける事が出来る。


 そこで先生が入ってきて、気絶した駒木根と駒木根に泣かされた僕達のチームの渡辺さんを見て、


「お前等どうしたんだよ」


 篠原先生はそう言って、小百合さんが、


「駒木根君が渡辺さんの顔面を殴って、それで純君が止めに入って駒木根君と喧嘩になり、駒木根君は純君に気絶させられたのです」


 その時、駒木根は気がつき、


「高橋、てめえ覚えていろよ。裏の連中にぶっ殺されるん所を目に浮かぶぜ」


 駒木根は中指を突き刺してきて僕に言ってきた。


 僕は駒木根の事を思ってため息がこぼれ落ちた。


 本当に進歩のない奴だな、何て僕は思った。


 とにかく顔面を殴られた渡辺さんの所に行く。


「渡辺さん大丈夫」


 女の子である渡辺さんを殴る何て許せないと思った。


 駒木根の奴は自分の都合の良いことがないとすぐにカッとなる性格だから始末に負えない。

 本当に僕は少林寺拳法を習って良かったと思っている。そうしなければ、渡辺さんの無念を晴らす事が出来なかったからだ。


 その後、渡辺さんは小百合さんに保健室に連れて行ってもらった。


 弱い物いじめなんて最低だ。




 ★




 学校が終わって、渡辺さんの怪我も大した事がなかったから良かった。


 その帰り道、駒木根が待っていた。


「よう高橋、今日は良くも俺のことを痛ぶってくれたな」


 そう言って大の中学生の男が三人控えていた。


 それに以前ボコボコにした駒木根の兄貴もいた。


 中学生三人を相手にすることは出来ないと思っている。


 でも奴らは三人で僕の事を陥れようとしている。


 駒木根の兄貴は、


「よう、前は良くもやってくれたよな!」


 ご立腹モードの駒木根の兄貴。


 これはまずいと思って僕は小百合さんに、


「逃げるよ」


 と小声で言った。


 そう言って僕と小百合さんは逃げた。


「何、逃げてんだよてめえ!!」


 そう罵りながら僕の所まで追いかけて来る。


 とにかく路地から路地に隠れて僕は逃げ回った。


 ハァ、ハァ、と僕と小百合さんは逃げる事に成功してとりあえず今日の所は逃げるが勝ちと言うことで僕達の完全勝利である。


「何よ、駒木根の奴、私達にそんなに恨みがあるなら自分一人で解決させようとはしないのかしら?」


「奴は最低な人間だよ。これ以上深いれしない方が身のためだよ」


「でもまた、駒木根の奴私達にまた何かやらかすんじゃないかな?」


「そうだね。これからは学校に行くのも危険かもしれない」


「じゃあ、これからは学校を休んで駒木根の怒りが治まったら、行こうよ」


「そう簡単には治まらないと思うよ」


 その時である僕達を追いかけて来た中学生の一人が現れた。


「よう、見つけたぞ」


 やばい見つかってしまった。


 でも相手は一人だ。


 僕と小百合さんは少林寺拳法の構えをした。


「何だよお二人さん俺にのされたいのかよ?良いぜ相手になってやるよ」


 そう言って一人の中学生が僕達に猪突猛進に飛びかかってきた。


 相手は隙だらけである。


「うおおおおおお!!!」


 と叫びながら僕の方に飛びかかってきた。


 でも僕は相手の攻撃のパンチを受け止めてそれを丸め込み、相手の体制を崩した。


 喧嘩では相手の体制を崩した方が有利であることを僕は知っている。


 それで倒れ込んだ一人の中学生を僕と小百合さんでやっつけたのであった。


「てめえ等こんな事をしてただですむと思うなよ」


「何を言っているのよこの単細胞のゴキブリめが」


 そう言って小百合さんは相手にストッピング加えて相手を気絶させた。


「ねえ、純君この調子で、奴らを撃破する事は出来ないかしら」


「んーーでも喧嘩は良くないよ」


「それもそうだね」


 そう言ってここから逃げようとするともう一人の中学生が現れた。


「お前等竜平をやったのか?」


 中学生の男はそう言って、狼狽えていた。


「そうだよ。お前もこうなりたいか?」


「おい、駒木根、どこにいるんだよ。こいつらをやっつけられるのはお前しかいないぞ」

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