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子供になったお母さん  作者: 柴田盟
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頼れる亜希子お母さん

 剛君達に秘密基地を作った事に僕と小百合さんとお母さんはそこに招待された。


 僕と麻美ちゃんと小百合さんはそこで闘志を燃やしながら小説を書くのであった。


 それに明日は少林寺拳法の日であって、その事を剛君達に言ったら。強くなりたいとお母さんに少林寺拳法を教えて欲しいと懇願するのであった。


「じゃあ、剛君達も少林寺拳法を習えば良いんじゃない」


「いやでも、光さんは俺達を食べさせるだけで精一杯だから、そんな習い事をさせては貰えないよ」


「じゃあ、なら私が教えてあげましょうか」


「本当に!」


 興奮する剛君。それにあっ君も明も凛ちゃんも興味を持っていて目がランランと輝いていた。


「本当にバカじゃないの?そんなんで強くなってどうするつもりなのよ」


 麻美ちゃんがバカにしたように言う。


「何だよ麻美は強くなりたいと思わないのかよ」


 そこで明が、


「剛には浅学非才だからもっと学ぶべき物がたくさんあるはずだって言いたいのよ」


「何だよ明、いつも俺のことをバカにして」


「バカにしているけれども、本当の事を言っているのよ。学校でのあなたの成績を考えて見なさいよ」


「・・・」


 何も言い返せない剛君。


 剛君と明は付き合っているんだよな。でもそれは言い過ぎだと思っている。


「何だよ。学校の成績が良ければ世の中でうまくやっていけるとは分からないだろ。学校の授業なんてくそ食らえだ」


「あなたのその単細胞ぶりは、まさにバカに付ける薬はないみたいね」


「何だよ明、俺に喧嘩を売っているのか?」


 そこでお母さんが割って入ってきて、


「とにかく二人とも、学校の勉強も大事だけれども、とにかく熱くなれる物に夢中になれることは良いことだよ。だから、少林寺拳法は私が少しずつ教えてあげるから」


「本当に亜希子お母さんのフォローは適切ね。私にも言い返す自信がないわ」


 と明は言う。


「とにかく亜希子お母さん、少林寺拳法の技とか教えてよ。俺も厚も強くなりたいと思っているから」


「仕方がないわね。教えてあげるけれども、とにかくそれを悪用しなければ良いわよ」


「よっしゃー」


 と握り拳を振り上げて喜ぶ剛君。


 本当に大丈夫なのかな?はっきり言って少林寺拳法の技はかなり危険な物だと思っている。


 


 ★




 そして次の日、僕と小百合さんは学校が終わると、すぐに家に戻って、胴着を持って、小百合さんは僕の家まで送りに来てくれた。


「さあ純君、小説を少し進めたら少林寺拳法のスポーツセンターに行きましょう」


 僕と小百合さんはそろそろ仕上がる小説を書いて、午後五時になったら、スポーツセンターに行くつもりだ。


 そして小説を書いていると時間なんてすぐに過ぎてしまい、すぐに少林寺拳法の時間になった。


 スポーツ会館まで自転車で二人乗りして、行った。


 スポーツ会館まで到着すると、少林寺拳法は始まっていた。


 まずは入るときに、手を合わせて僕と小百合さんは「こんにちわ」と言って中に入った。


 僕と小百合さんはお互いに男子更衣室に入って、小百合さんは女性更衣室に入っていった。 

 そして着替えがすんで、今日も基礎練から始まる。



 ★



 基礎練が終わると、僕と小百合さんはまだ白帯なので基礎的な事を教わる。


 まずはサウンドバックに拳を突きつける。とにかく僕達は基礎を始めてから。本題に入る様な形式であった。


 以前お母さんから教わったのは初段の技であった。


 まず白帯ではそう言った技は教えてくれない。


 それで今日はグローブを付けて小百合さんと僕は対戦することになった。


 小百合さんが相手だと僕は手加減をしなければならない。


 女性に暴力を振るうことは出来ないと思っていたら、主将に、「とにかく二人とも手加減無しでやるんだぞ」


 そう言われて僕は困惑してしまった。


 どうすれば良いのだろう。相手は女の子の小百合さんだ。


 すると小百合さんは手加減無しで僕に向かってくる。


 小百合さんの拳が痛い。


 これは僕も手を抜いていたらやられてしまうかもしれない。


 そうだ。相手は女の子の小百合さんだが同じ道場で闘っているのだ。だから手加減などいらないのかもしれない。


 小百合さん悪いけれど手加減などしないからね。


 そう言って僕は小百合さんに本気でかかっていった。


 ちゃんとグローブをしているんだ。だから顔面に当たってもそれほどの怪我はしないだろう。


 小百合さんは僕の顔面やら腹部を狙ってくる。


 人間の急所を狙ってくる。


 僕も負けずと女の子の小百合さんには悪いが僕も顔面や腹部を狙おうとする。


 すると小百合さんに顔面に当たってしまってクリーンヒット。


「きゃあ」


 と悲鳴を上げて小百合さんは泣きそうな顔をしていた。


「小百合さん大丈夫?」


「何を言っているのよ。勝負はこれからよ。私を女だからと言って甘く見ないで」


 そこまで言うなら僕は遠慮なく小百合さんに思い切り立ち向かう事が出来る。


 そして同時に小百合さんの拳が僕の顔面にクリーンヒットして、よろめく僕。


 とにかく手加減などしていたら負けてしまうかもしれない。


 僕と小百合さんは本気で立ち向かう。


 拳を打ち出すときに気合いを込めて「ハッ」と思い切りかけ声をかけて挑む。


 僕と小百合さんは恋人であってライバル関係でもあるんだ。だから負けるわけには行かない。


 そして試合が終わると小百合さんと僕は互いに打たれた痛みがうずき出して来た。


「痛ーい」


 と小百合さんは叫び、僕は、


「僕も痛いよ小百合さん。それよりも小百合さん大丈夫」


「大丈夫だよこれぐらいの怪我、私は純君よりも強くなりたいからね」


 そうだ。僕達はここで強くなるために通っているんだ。


 そこで主将が、


「それじゃあ次は私と高橋君で勝負しましょう」


「えっ、主将と勝負するんですか?」


「もちろん。君はグローブは外して良いよ、私はグローブを付けるから」


 何かとんでもないことになってきたぞ。


 試合が始まって、主将は何か凄い眼力で僕を見つめてくる。それだけで僕は気圧されてしまいそうになってしまう。


 これなら破れかぶれだ。


 そんな時、小百合さんが。


「純君頑張って」


 と声援を送ってくれた。


 よしやるぞ。


 主将に攻撃の拳を突きつけると、主将はどんな技を使ったのか分からないが、拳を捕まれて牽制され、地面に丸め混まれてしまった。


「ま、参りました」


 と言って主将は僕の手を離してくれた。


 そこで僕は、


「主将、今の技は何ですか?」


「まだ、君が知るには早すぎる技だよ」


「じゃあ、何で手加減してくれないんですか?」


「手加減はしたつもりだよ。だけれども、君には無駄な動きが散見される。その無駄な動きを直せばあのような技にかかることはなかったんだよ」


 今一訳が分からない言葉だった。


 少林寺拳法の時間は終わり、僕には無駄な動きが散見されると言われた事に僕は考えさせられる。


 僕は着替え終わって、小百合さんも着替えが終わり、やってきた。


「お待たせ、どうしたの純君」


「僕には無駄な動きがあるって主将に言われて気になってさあ」


「何を言っているのよ、私と純君今日は試合をして、互角状態じゃなかった」


「小百合さんも無駄な動きが散見されたのかな?」


「とにかく純君、主将だからと言って遠慮していた様な気がするよ」


「それが無駄な動きに繋がったのかな?」


「そうかもしれないね」


「そうか」


 主将には何か対面しているとき、ものすごい威圧的なオーラに圧倒されそうな気がしたから。


 あのオーラはいったいどうやったら出るのか分からない。まだまだ僕と小百合さんもひよっこって所だよ。

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