打ち上げ花火
僕達はディスティニーランドに行った。
そこで色々なアトラクションに乗り、ディティニーランドを満喫していた。
そこでお昼になり、食事をしている最中にお母さんがトイレに行って今だに帰ってこなくて心配していた。
「何か亜希子お母さん遅くない」
「うん。遅いと思う」
「探しに行かなくて大丈夫かな?」
「まあ、お母さんは見た目は子供だけれども頭脳は大人だから大丈夫だと思うんだけれども」
「そうね」
でも時間が経ってもお母さんは戻ってきたりはしなかった。
「何か心配になってきたんだけれども」
「そうね。トイレに行っても戻ってこないなんて心配になっちゃうわね」
「小百合さんはここにいて、僕お母さんを探しに行ってくるから」
「分かった」
お母さん何をしているんだろう。
もしかしてお母さんは誘拐されちゃったのかと思い始めて来た。
いやそんな事はないだろう。お母さんは見た目は子供だけれども頭脳は大人なのだから。
いや案外お母さん、子供でかわいいのでちやほやされて誰かについて行ってしまったのかもしれない。
そう思うと凄く心配になってきた。
とりあえず所々のトイレを探したが、僕は男性用のトイレにしか入れないので、トイレがある場所を探し回った。
もちろんトイレの前では女性用のトイレの前で待っていたりしていたが、どこも出てくる気配はないようだ。
これだけ探してもいないって事はお母さん誰かに誘拐されてしまったんじゃないかと思ってしまう。
とりあえず僕は小百合さんが待っている。ピザ専門店に行く。
とにかくそこにお母さんがいれば良いんだと思うんだけれども。
小百合さんのところに戻ってみると、小百合さんもいなかった。
あれ、どうして小百合さんもいないのだろう。
もしかして勝手にお母さんを探しに行ったんじゃないかと思った。
とりあえず小百合さんの携帯にかけてみた。
『もしもし』
『あっ純君?』
『何だ小百合さん。今どこにいるの?」
『ディスティニー城の前』
『とにかく勝手にどこか行かないでよ。僕小百合さんの事も心配しちゃったよ』
『私の事は心配いらないよ。見つけたの?亜希子お母さん!?』
『見つからないよ。本当に何をしているんだろう?』
『とにかく見つけたら、私の携帯にかけて来て』
『分かった』
そう言って僕と小百合さんは電話を切り、すぐにお母さんが何をしているのかと探し回る。
本当にどうしてしまったんだよ。やっぱり誘拐されてしまったんじゃないかな?
でも誘拐はあり得ないと思う。
お母さんは少林寺拳法四段の強者でもし誘拐なんてされそうになったら、相手をボコボコにしてしまうだろう。
僕は駆け足をしながら、お母さんの事を探しに歩いた。
探しても探しても見つからない。
そこで小百合さんの携帯が鳴り。
『純君!?』
『ああ、僕だけれども、お母さんは見つかった?』
『ああ、その事だけれども。とりあえず迷子センターに行きましょうよ』
そんな時である。
『ピンポンパンポン』
と音がして、
『迷子のお知らせをします。高橋亜希子さんが迷子になっております』
すると、
『ちょっと純君に小百合ちゃん今どこにいるの』
『ちょっと、そんな事をしたら周りのお客様に迷惑がかかってしまいます』
『とにかく小百合ちゃんに純君、私はここで待っているからすぐに来て』
お母さんは迷子になり不安を感じていたのか?泣きそうな声で僕達に訴えかけているような感じだ。
僕と小百合さんは迷子センターに辿り着いて、お母さんをやっと見つけたのだった。
「お母さん何をしていたの?」
「何をしていたのじゃないよ。戻ってみても小百合ちゃんも純君もいなかったのだから」
「いつ戻ったの?」
「いやーディスティニーランドのキャラクターのイベントがあってついそっちに行っちゃった」
「どれだけ心配したと思っているの?」
そこで小百合さんは、
「本当ですよ亜希子お母さん私と純君は凄く心配したのだから」
僕と小百合さんはお母さんの事に対してご立腹な感じだった。
「それよりもさあ、ディスティニー城の前でやっていた。劇に感動しちゃって、とりあえずもうお説教は良いから、そこに行きましょうよ」
そう言ってお母さんは僕と小百合さんの手を引いた。
本当にどれだけ心配させたと思っているんだよ。
そんな劇にはまる程、僕達に心配をかけたんじゃないか。
本当に僕のお母さんならお母さんらしくしてよ。
いや、もしかしてお母さん中身まで子供になってしまったんじゃないかと心配した。
「ほら、ディスティニー城の前で劇をやっているよ」
劇と言ってもハッピーマウスやらその他のキャラクター達が劇に歌を乗せて歌っているのだった。
お母さんを見ると、凄く興味津々に見ている。周りの事なんて気にせず。
確かにハッピーマウスやら色々なキャラクター達が歌っている姿を見て興奮はしてしまう。本当にディスティニーランドは良いところだ。
本当に小百合さんとお母さんと僕と来て良かった気がする。
劇も終わり、
「次は何をする?アトラクションも結構混み合ってきたから、一時間待ちじゃないと乗れないよ」
「じゃあ、剛君達にお土産を買いに行こう」
「それは良いかもしれませんね。亜希子お母さん」
あんなに心配させて置いてお母さんは何も反省もしていない感じだった。
剛君達にお土産かあ、何にしようかな?
僕も多少のお金を持っているので買おうとしたところ。
「ちょっと待って純君、お金は私が出すから大丈夫よ。お小遣いはちゃんと、とっておきなさい」
「はーい」
僕の家の一ヶ月のお小遣いは千五百円である。
それでも多いような気がしているのは僕だけだろうか?
とにかくお母さんが出してくれるならそれでいい。
「これ何か麻美ちゃんに良いんじゃない?」
ガラスの中にキャラクターのスノーマンがいて、そのガラスをふると、雪が舞っているような感じである。
「確かに良いかもしれないね」
麻美ちゃんは僕と小百合さんのライバル関係だ。とにかくそんなライバルの為にもお土産を買うのを良いのかもしれない。
「これなんか剛君に良いんじゃない」
それはディスティニーランドでバスケが上手なキャラクターであった。何でモグラがバスケが強いのか謎である。そこがディスティニーの面白いところなのかもしれない。
施設の子供達のお土産を買って、僕達は外に出た。
「あー遊んだ遊んだ」
と小百合さんはもう満足している。
「小百合ちゃんこれからが良いところじゃない」
「良いところって?」
「七時半になったら花火が飛ぶじゃない、それまでは帰るのは惜しいぐらいだよ」
「でも亜希子お母さんそろそろ帰らなきゃいけないと思うんですけれども、純君はどう思う」
「どう思うって聞かれても、そうだね明日は学校だし、そろそろ帰った方が良いんじゃない」
「エエー花火も見ないで帰るのあなた達」
不服そうなお母さんであった。
「お母さんも明日からみっちり仕事をしたり、剛君やあっ君に明にバスケを教えなきゃいけないんでしょ」
「それはそうだけれどもさあ」
僕と小百合さんは互いに見つめ合い「ハァー」とため息をついて、
「分かりましたよ花火が終わったら必ず帰るんですよ」
「分かっているわよ。その為にこのディスティニーランドに来たのですから」
ディスティニーランドか、確かに良いところではあるけれど、色々な誘惑があって怖いところにでもある。
そして僕達はアトラクションを一つ乗って、丁度七時半になったところで、花火が打ち上げられた。その時のお母さんはもう大興奮で見ていた。確かに花火は興奮するほどの事だ。それで僕達は帰ることになった。
「ハァー」と僕は大きくため息をつき、明日は学校だ。




