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子供になったお母さん  作者: 柴田盟
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また一緒にお風呂!?誰か助けてよ!

 やっぱり図書館のこの本に囲まれた空間って良い感じがする。


 僕と小百合さんと麻美ちゃんで剛君達の事はお母さんに任せて、図書館に行くことになった。


「やっぱり図書館って良いよな」


 と僕が言う。


「本当だよね。ここにある本は色々な文豪や最近のラノベ小説や専門家の本の知識がいっぱい詰まっている所なんだよね」


 小百合さんが言う。


「何を今更な事を言っているの?私達三人は一人一人ライバル同士であるんだから、つまらない小説を書いたら許さないわよ」


 麻美ちゃんが言う。


「そうだよ。僕達はライバル同士でもあるんだから、その事を視野に入れて今日も気合い入れて小説を書こうじゃないか」


「確かに純君の言うとおりだわ。小説を書くことがこんなにも楽しいことを教えてくれたのは麻美ちゃん何だから」


「別に私はそう言う事で教えた訳じゃないよ。小百合ちゃんの一言に私の心に火を付けたんだからね。もしつまらない小説を書いたらぶっ飛ばすからね。覚悟は良い小百合ちゃん」


「上等だよ麻美ちゃん。私と純君の本気を見せてあげる」


 そうして僕達は図書館の席に座って、それぞれの小説を描いた。


 本当に小説を書いていると、面白い事が沸々と思い浮かんでくる。こんな気持ちにさせてくれたのは紛れもない麻美ちゃんのおかげだと思っている。


 小説を書ききるのは百人に一人と言われている。さらにその中の百人に一人が小説家になれると言っている。


 とりあえずまだ、僕達は小説を書ききる百人には満たないが最後までは書けそうな気がしてくる。


 この小説は面白いと僕は豪語して言える。それぐらい楽しく自信がなければ面白い物なんて書けないと思う。それに三人も魂を削り合う仲になり、小百合さんも麻美ちゃんも小説に没頭している。


 本当に書くことは楽しいことだ。




 ★




 そしてその楽しい時間と言うのはあっと言う間に過ぎてしまい。僕達はそろそろお開きにする事にした。


「ねえねえ、麻美ちゃんの小説見せてよ」


 と小百合さんが言う。


「ダメよ。まだ書き上がっていないんだから。それに判定をして貰うのは亜希子お母さんに頼む事になったんでしょ」


 そう言えばそうだった。


 とにかく僕も小百合さんも楽しい事が大好きだ。


「小百合さん。今日も僕の家に泊まって行かない?」


 と僕は調子に乗って言ってしまった。


「今日はいいや。家のお母さんがあまり純君に迷惑をかけないようにって、釘を刺されているからね」


「別に迷惑だなんて思っていないよ」


「また、昨日みたいに一緒にお風呂に入るの?」


 小百合さんは嫌みったらしい顔で僕を見る。すると麻美ちゃんが、


「ええ、あなた達ってもうお風呂に入る仲になっていたの」


 驚いていた。


「ええ、そうよ。何か大人の階段を上った気持ちで凄くドキドキしたけれど」


「あなた達、まだ十歳でしょ。そう言う事は大人になってからしなさいよ」


「麻美ちゃんも剛君達とお風呂に入ったりしないの?」


「入った事はあるけれど、それはもう小さい頃の話だから」


「そうなんだ」


 僕は麻美ちゃんに小百合さんとお風呂に入ったことを凄く言われて恥ずかしかった。


 本当に恥ずかしい事をべらべらと喋るな、小百合さんは、十歳って言ったら、もう僕達は半人前だけれども、もう男女の仲なんだよな。


 それにお母さんもお母さんだ。小百合さんは最初、嫌がっていたのに、子供体系に戻ってしまったお母さんとお風呂に入ったら何か嫉妬の眼差しを喰らって入ることになってしまったんだよな。マジでため息がつくわ。


 そうして僕と小百合さんは麻美ちゃんと別れて、僕は小百合さんをお家に送ってあげた。


「じゃあ、小百合さん。また明日」


 そんな時である。


 三階の窓から小百合さんのお母さんが顔を出して、


「あら純君、お母さんにあなたと小百合の事は聞いたわ、どうやら付き合っている見たいじゃない」


 お母さんもベラベラと口が軽いな、何でそんな事を言うんだろう。


「どうかしら、今日は家に泊まって行かない?純君」


 どうしようと考えていると、小百合さんは、


「そうしなさいよ。私の未来の旦那の事をお母さんにも知ってもらいたいから」


 未来の旦那さんか、何かちょっと気が早い気がするけれど、僕は小百合さんの家に泊まることになった。


 とりあえずお母さんには電話をして、泊まることを言うと『迷惑かけないようにするのよ』と言われて了承してくれた。


 早速小百合さんの家に入りとてもお洒落で玄関の壁にはラッセンの絵が飾られている。


 中に入り、僕は小百合さんの部屋に入った。


 凄くお洒落でとても良い匂いがした。


 小百合さんの部屋に入り小百合さんはパソコンを持っていて、YouTube何て聞かせてくれた。


「純君の好きな曲は何?」


 と聞かれて僕は、


「音楽の事はあまり知らないから」


「私はポルノグラフィティーが好きなんだけれども、純君一応聞いてみる?歌の好みは色々だけれども」


 小百合さんにポルノグラフィティーと言う名前のバンドを聞いてみると、凄く情熱的に歌うんだなと感心したし僕もポルノグラフィティーを好きになれそうな気がした。


「良い曲だね」


「純君立ってないで座ったら?」


「それもそうだね」


 そう言って地べたに座ると小百合さんは、


「ベットの上に座りなさいよ」


「うん。分かった」


 小百合さんのベットに座ると凄くふかふかで、僕が座る勢いに乗せて布団から空気が漏れ出し良い匂いが鼻腔をくすぐる。


「小百合さんって一人っ子なんだ」


「そうだけれども、それが何かあるの?」


「別に聞いてみただけ」


「そうだ」


 と小百合さんは何か閃いて、僕の好きなプリチュアの曲をYouTubeとやらで流してくれた。

 そう言えば僕の隠している好きな物を小百合さんに知られてしまったんだっけ。


「パソコンって良いよね、家のお母さんはパソコン使っているけれども、僕がさわろうとすると怒られた記憶があるからね」


「まあ、純君のお母さんは仕事でパソコンを使っているんでしょ。確か翻訳家だっけ」


「僕もパソコンが欲しいな」


「純君が頼んだら買ってくれるんじゃない。今、パソコンって中古で二万ぐらいのパソコンが売られているらしいから」


「そうなんだ」


 それよりも本当にパソコンって良い物だと僕は思ってしまった。


 これでYouTubeに繋げば僕の大好きなプリチュアの曲が聴き放題なんだからな。


 そんな時である。


「小百合」


 と小百合さんのお母さんがやってきた。


「どうしたのお母さん」


「そろそろ晩ご飯にしましょうよ」


 扉から開いた奥から何か良い匂いがしてきて、これはもしやカレーライスなんじゃないかとテンションが上がってくる。


 僕は小百合さんのお母さんに誘われて台所に行くと、カレーライスにサラダがもられていた。


「うわっ、おいしそう」


 と思わず口が開いてしまった。


「どうかしら、純君の口に合うかしら」


「家のお母さんのカレーよりも純君のカレーライスの方がおいしかったよ」


 小百合さんが言う。


「言うようになったわね。小百合、とにかくたくさん食べてね」


 と言われて僕は小百合さんのお母さんのカレーライスを食べる事になった。


 とりあえず席に座って『いただきます』と言ってカレーライスを食べる事になった。


 それはもう極上のおいしさだった。


「おいしいですよ。小百合さんのお母さん。僕のお母さんのカレーよりもおいしいですよ」


「嬉しいことを言ってくれるね。純君お世辞でも嬉しいよ」


「お世辞なんかじゃありませんよ。本当においしいカレーですよ」


「それよりもあなた達、純君のお母さんから聞いたんだけれども、一学年上の勉強をしたり小説を書いたりしているらしいじゃない。それに小百合、純君のお母さんから聞いているけれど、あなた将来保母さんか小説家になろうとしているの?」


「まだ、先の事だから分からないよ。とりあえず純君とは今までと一緒に付き合っていたいと思っているけれどもね」


「小百合頑張っているわね。その調子で頑張れば良いんだよ」


「ありがとうお母さん」


 そんなこんなで夕食は済んで今度はお風呂に入ることになった。


「あなた達、一緒にお風呂にも入ったらしいじゃない。一緒にお風呂に入ってきなさいよ」


 僕は心の中で叫んだ。誰か助けてと・・・。


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