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子供になったお母さん  作者: 柴田盟
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カラオケでみんなで歌おう

 次の日の日曜日、僕達はカラオケ屋に入ることになった。


 カラオケ屋さんは普通高校生から入れるのだが、お母さんが保護者代わりとして入ることに成功した。


 カラオケ屋に到着した時、僕達の見た目を見て、店員に、


「あのー高校生以上じゃないと入れないのですが?」


 そう言われるのを僕は覚悟をしていた保護者代わりとしてお母さんが入ってくれた。お母さんは身分証明書を取り出して自分が三十五歳だと言うことが分かりカラオケ屋の店員に不審な目で見られたが入ることが出来た。


 早速、部屋に案内されて、小百合さんがコントローラを取り出して僕が好きなアニメであるプリチュアのオーブニング曲を入れた。


「ちょっと小百合さん。何でこんな曲を入れたの?」


「だって純君の好きなプリチュアじゃん。ほらほら歌って」


 畜生、みんなの前で僕は恥ずかしい思いをしながら歌った。


「純君ってプリチュアが好きなんだ。意外、もっと格好いい歌を歌うと思っていたのに」


 小百合さんに強制的にプリチュアを歌わされて僕は凄く恥ずかしかった。


 まあ、カラオケに行こうと言い出したのは僕と小百合さんだった。


 昨日、幼稚園で白井さんに幼稚園児と遊んでご祝儀を貰ったんだ。


 そのお金でみんなとカラオケ屋に言ったのであった。


 僕がプリチュアを歌い終わった時は、少々恥ずかしかった。


「純君顔が真っ赤っかだよ」


 明が茶化すように言う。


「うるさいな。僕が何を歌おうと何でも良いじゃん。それに小百合さん」


「私は純君の好きな歌を選曲してあげたんじゃない。感謝しなさいよ」


 相変わらずに僕の事をからかう小百合さんだった。


 次に明が歌って、彼女はアイミョンのマリーゴールドを歌った。


 さすがにうまいなと思った。


 次に剛君はスマップの世界に一つだけの花を歌った。


 この歌で僕達はみんないっせいに歌ったのだった。カラオケは大盛り上がりであった。


 次に歌ったのが、凛ちゃんで、本当に透き通るような歌を歌った。


 本当に歌は良い物だと感心させられる。


 お母さんは水前寺清子の365マーチを歌った。


 本当にうまくて前向きになりそうな歌詞だった。


 幸せは歩いてこない。だから歩いて行くんだねって言う歌詞が僕の夢である保育士の夢に拍車がかかったのであった。


 次に麻美ちゃんが歌い出して、僕と同じようにプリチュアが好きなのか、プリチュアのエンディング曲を披露してくれた。


 次にあっ君が歌うことになって、あっ君は科学忍法ガッチャマンの歌を歌い出して、みんなの笑いの渦に巻き込むような歌い方をしていた。


 そしてカラオケは大いに盛り上がった。


 こんなに盛り上がって僕と小百合さんは昨日、ご祝儀として貰ったお金をみんなとカラオケに行くことに喜びを分かち合った。


「ドンドン行くよ」


 明がそう言って、明が歌い出す。


 歌った曲はB'zのもう一度キスしたかった。と言う曲だった。


 さらに小百合さんが乃木坂46のぐるぐるカーテンを歌い出した。


 本当に歌は良いとさえ僕は思ってしまった。


 こんな調子で盛り上がって、そこでお母さんが作ってくれた、お弁当を用意してくれていたみたいだ。


 料理を食べると本当においしかった。


 ちなみにメニューは定番の唐揚げにおにぎりだった。


 今日は僕の嫌いなピーマンは入れてこなかった事にホッと胸をなで下ろした。


「ねえ、純君、白井さんから聞いたんだけれども。純君ってピーマンが嫌いなの?」


「うん。嫌いだよ。ってその話白井さんがしていたの?」


「そうだよ」


 と明は言う。


 あれは本当に恥ずかしかった。みんなの前で大嫌いなピーマンをごっそり食べて、半べそ状態になった事を。


 あの忌々しい出来事を忘れたい事なのに白井さんめ。


 まあ、でも幼稚園児達と遊んで本当に楽しかったからまあ別に良いかとさえ思ってしまう。

 今日はカラオケに来たんだ思う存分楽しんでやると僕は意気込んだ。


 そしてみんなが一曲ずつ歌って最初に歌った僕が歌うことになった。


 そんな時である。


「ねえ、純君私とデュエットを歌わない?」


 と小百合さんが僕に言ってきた。


「デュエットって言っても僕はデュエットの事はあまり知らないから分からないよ」


「この曲は知っているでしょ」


 小百合さんが選んだ曲はDAOKOと米津玄師が歌う打上花火であった。


 この曲なら知っているので僕は歌うことにした。


 女の子のパートはDAOKOが歌い、男の子のパートが米津が歌うのだ。


 この曲は小百合さんが歌い出してかなり難しい曲だと思い知らされる。


 こんな歌が作れるなんて米津玄師は凄く天才かもしれない。


 本当に良い曲だが歌うにしてはかなり難しいと感じられた。


 次の曲は明がまた僕達に感化されたのか、米津玄師が作った歌であるパプリカを歌い出した。

 

 正直この歌は結構好きなんだよな、みんなも盛り上がっている。まあでも僕と小百合さんが歌った時もみんなで盛り上がっていたけれども、とにかく歌って本当に良い物である。


 僕達は明の歌をお母さんが作ってくれたお弁当を食べながら聞いていた。そうそうこの狸猫は自由に持ち込みが出来るカラオケ屋さんなんだ。


 明が歌い終わって「次は誰が歌う?」と聞いてきたので剛が「俺が歌うよ」と言って、お母さんが作ってくれたお弁当を食べながら言った。


「あんた、食べるか歌うかにしなさいよ」


「だって純のお母さんのお弁当凄くおいしいのだもん」


「そこまで言ってくれると作りがいがあったって感じだよ。さあさあ、たくさん食べなさい」


 お母さんがそう言って剛君は食べることに夢中になって、歌うのを忘れてしまった。


 それで次に歌うのがこの中でおそらく一番歌のうまい凛ちゃんが歌うことになった。


 曲はClariSのコネクトと言う曲だった。


 僕はこの歌は魔法少女まどか☆マギカの主題歌としても有名だとも知っている。


 この歌を知っているのは凛ちゃんと僕だけであった。


 僕が知っていると言ったら、また小百合さんにからかわれてしまうので黙っていた。


 それにしても凛ちゃんの歌唱力は大した物だ。いっそう歌手になったら良いんじゃないかと思った。


「さすが凛うまいね。あんた本当に歌手になれるんじゃない?」


 明が言っていた事に僕の心に火がともった。


「凛ちゃんって歌手になりたいの?」


「う~ん、まあ、一応ね」


「だったらもっと胸を張って生きようよ。夢を持つ事って凄く大事な事だと僕は思うからね」


「でも歌手になれる人なんてほんの一握りの人でしょ。私なんかなれるかどうか分からないよ」


 するとお母さんが、


「凛ちゃんもっと自分に自信を持ちなさいよ。そうすればきっと夢は叶うはずだから」


「でも、私なんか・・・」


 今一自信がない凛ちゃんだった。


 するとお母さんがマイクとリモコンをとって、


「凛ちゃんは私達は応援しているよ」


 するとお母さんは爆風スランプのRUNNERを入れた。


 この歌は知っている。お母さんが好きな曲だとも知っている。


 歌詞の中にある、『走る走る俺達~』と言うフレーズに僕達は感化されてしまう。本当に走る走る俺達って感じだった。


 それはお母さんからの凛ちゃんに対する応援歌でもあった。


「歌手になりたいなら、もっと胸を張って行かなければいけないよ。だから私達は純君もみんなも走っている最中なんだよ。そして辿り着いたら大切な誰かに打ち明ける事が出来るんだよ。歌手になるなら、もっと図太く強くなりなさい」


 爆風スランプのRUNNERを歌ったらお母さんはそう力説する。


 なるほど、本当にその通りだ。僕は凛ちゃんが歌手になれることを心から応援している。


 そろそろ時間だ。カラオケ屋に出た時は、まだ、時間がたっぷりとあった。


「じゃあ、剛君にあっ君今日も君達の為にみっちりと教育してあげる」


 お母さんはそう言って二人はどんとこいと言った感じで引き受けた。まあ、この二人にも付き合うのも良い勉強になるかもしれないと思って付き合うことにした。


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