表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒の指揮官  作者: 冬城 一夜
異世界での生活
31/33

28話 プログラミングと男の浪漫

すいません、ネタ回です orz

皇帝からの許可は驚くほど早く返ってきた。出して1時間としないうちに許可されてしまったのだ。


だが、ミミィにはそれすらも予想の範囲だったのか、すでに業者や資材の手配は終わっており


すぐさま建築と魔力場の調整等が開始された。


「なぜ、我がっっ!我がこの世界でまでプログラミングせなばならぬのだ!」


トラウマでも思い出したのか、第2開発室と書かれた部屋で紳士が嘆いている。


この世界の魔法や魔術といった物は、プログラムに近い。


魔力という電気を魔法陣という回路に流しこんで動作させる。


だからこそ、紳士が選ばれた。


「だからといって!!!!システムから一新とかどんな無茶だという」


絶叫する紳士に部下が着けられた。


魔術開発のできる有能な部下ですとミミィが言っていた。


「大学出だろうがなんであろうと、実戦経験のない奴は使えないのである」


そして、ミミィから言われた一言。


労働基準などもないので使えない部下はすぐさま入れ替えていい。


他の部署にまわってもらうので心配はいらないと。


叩いて即戦力になる者だけでいいといわれて、了承した紳士。


「防壁システムのほうはホーネットが作るのならば、形式だけは揃えぬと……」


魔力の扱いについてはホーネットが才能を発揮したため、全て任せて良いらしい。


本人曰くプログラミングもしていたとのこと。


なので防壁関係はホーネットが、基本システムやレーダー等その他全部を紳士が開発することになった。


「時にホーネット、防壁であるが、ピンポイントシステムはどうであろうか?」


皆がいま、想像したマク●スのアレで間違っていない。


正確には、ピンポイントでバリアの強度を変えられる。


侵入者防止に都市全体を結界(バリア)で覆うのは有効だ。だが攻撃に対して全て同じ出力では無駄が多い。


そして、極めつけの1つが、素通りである。例えば、強力なレーザー砲撃。


これが街の上を通る時に、バリアに穴を開けて通してしまうという荒業。


「紳士のほうが……無茶言ってる…………けど、凄く良い」


小さくうなづくホーネット。さらさらと筆ぺんを走らせてアイデアをまとめている。


魔力端末にアクセスし、魔法陣を新しく構築していっている。


そして自分も魔力端末にアクセスするのだが…………


「しかし、コレは不便だ。こうなったらOSから作ってしまおうと思うのである」


しかし、この魔力と魔法陣、プログラミングという発想おもしろいのである。

これは色々と作り出せば…………ふむ、色々試してみるのも悪くはない。








町外れの鍛錬場


並んでいる兵士はむさくるしい男ばかり、それぞれが良い身体つきをしており、いくつもの傷跡が見える者もいる。


彼らは使えない肉壁等と見下される兵士達ばかり。


魔法にも戦いにもコレといった才能が無いと言われた、ただ盾を構え防御し、味方を守る事しかできぬ兵達。


それならゴーレムのほうが頑丈で、忠実だと馬鹿にされた事もあった。そんな連中が一箇所に集められた。


「皆よく来てくれた!!!私が!ゼr……ガボットだ。諸君らの隊長を務める」


ざわりっとざわめきが起こる、一部の者達は、この場に集められて戦力外通達がされるのか、建築補助に回されると思っていたからだ。


「使えない肉壁等と言われてきた皆だが、肉壁とは偉大である!防御こそが最強!!!!」


腕を振り上げ、魂のこもった声が響き渡る。


「我らが守るのは、市民、そして仲間である!己の肉体を盾とし敵の攻撃を受け、それらを守るのだ!!!!」


暑苦しい程の叫び、ガボットのキャラとしての防御にかける情熱が込められている。


「いいか!!魔法なぞ必要ない!敵の魔法も!飛び道具も!攻撃もすべて受け止めるのだ!そして…………」


そこまで言って、沈黙…………しぃんっとした空気の中、タメを作ってから大声をあげる


「レベルを上げて物理で殴ればいい!!!!」


しばしの静寂………そして割れんばかりの野太い叫びが呼応する。


「新型の装備を支給する。そして新戦術によって我らは鉄壁となるのだ!!!」


察しの良い者ならわかったかもしれない。この世界にはない戦術。


そうファランクス。盾と槍をもった兵士達が横一列に並び、正に壁となって進軍する。


敵の攻撃をすべて受け止め、突き進む。


弓騎兵みたいな奴の相手?盾を構えて全力で走る


そして近づいて殴ればいいという、なんとも脳筋全開なスパルタ方式のファランクス。


「想いには世界を変えるほどの力がある、我らを使えない肉壁だというこの世界の常識に!反逆する!」


こんなもんでいいのかな、演説。すごい盛り上がってるよなぁw


しかし、見事に野郎ばかり、切ない、激しく切ない。


異世界テンプレのハーレムとかないのか!


いや、これは俺に男のロマンを実現しろということに違いない


夢は戦場で全て受け止め押し返すファランクス!ってな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ