作品紹介③『宣教師トビアスの日記』(外伝)
【あらすじ】
落ちこぼれの青年宣教師トビアスは、生まれてはじめての宣教の旅の途中、ロクサーナと名乗る不思議な少女と出会った。奇跡のような美少女でありながら、強烈な訛りと毒舌を誇る彼女は、とある人物を探してひとり旅をしているという。
ひょんなことから彼女の荷物持ちに任命され、トビアスはロクサーナとふたり、様々な国を巡る旅に出る。文化も豊かさも何もかも違う国々を見て、学んで、悩んで、成長する旅。ところがそんな旅のさなか、二人はある国の異変とそこに渦巻く陰謀に気づき始める。旅の途中に出会った人々に導かれ、トビアスとロクサーナはついに真相を突き止めるが──?
ボーイミーツガールから始まる王道ロードノベル、ここに開幕!
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【メインキャラクター紹介】
◆トビアス(16)
本作主人公。光神真教会ヴァイエホーブ修道院所属の宣教師。幼い頃、故郷が深刻な飢饉に見舞われた際、口減らしとして修道院に入れられた。何をやっても上手くいかない落ちこぼれで極度のヘタレ。育ての親であるマイヤー司祭から世にも珍しい光刻を授かるも、まったく使いこなせていない。唯一の特技は絵を描くこと。
◆ロクサーナ(??)
本作ヒロイン。年齢不詳のおじゃる系女子。非の打ちどころがないほどの美少女であるにもかかわらず、古めかしい言葉遣いと強烈な訛り、そして横暴極まりない言動ですべてを台無しにする。歌や舞いが得意な一方で、絵を描くのが壊滅的に下手。何事に対しても悲観的で消極的なトビアスをぐいぐい引っ張っていく。
◆ジャック(26)
トビアスが旅の途中で出会う冒険商人。世界中の遺跡や秘境に潜入し、そこで手に入れた珍品を学者や蒐集家に売りつけて生計を立てている。各地を好き勝手にうろついているためか、度々トビアスたちの目の前に現れ、ロクサーナを口説き落とそうとするナンパ男。ことあるごとにトビアスの神経を逆撫でする。
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【セールスポイント】
・ライトノベルの王道ボーイミーツガール。ラノベの公募用に書いた作品なので、長さも文庫1冊分とお手軽です。
・またの名をエマニュエルガイドブック。この1作を読めば北西大陸の主立った国家の文化と特徴、そして国際情勢がだいたい分かります。
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【ウィークポイント】
・作者が小説家になろうを始める前に書いた作品なのでとても古く、文章もかなり拙いです。他作品に比べて格段に読みにくいこと必至。
・公募時の紙幅の問題で終盤の構成が駆け足気味。じっくり腰を据えて読みたい方には肩透かしかも?
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【リンクキャラクター】
◆オルランド
シリーズ本編『エマニュエル・サーガ―黄昏の国と救世軍―』に登場。本作中では若く敏腕皇子だった皇太子時代のオルランドが垣間見れる。なお、物語終盤でオルランドが呼び寄せた白銀の竜は実はビアンカ(竜母)。されど本作中では名前も出なければ台詞もない。
※その他、本作に登場するメインキャラクターはいずれも『エマニュエル・サーガ―黄昏の国と救世軍―』及び『子連れ竜人のエマニュエル探訪記』に登場しています。




