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星屑のアーティファクト 〜かつて世界を救った小さな英雄達〜  作者: ゆるは
アーティファクトは計れない

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61話 生物進化は止まらない

「鳥……だよな、あれ」


「鳥……だろうね。飛んでるからね」


 空に浮かんでいたものを確認しに接近してみたが、近付くにつれて鳥だと分かった。

 ほとんど羽ばたかずに上昇気流に乗って旋回しながら空を舞っている。

 視認はしたが、まだ距離があるので正確な大きさは分からない。


「私が動けなかった間に鳥まで出現するようになったのか」


「いや、俺も見るのは初めてだ。虫が出現した時と比べてかなり早い気がするが、多分昨日倒した黒い機械の影響だと思う」


「やはりか……。生物出現のタイミングとしてはやつらを倒した後がきっかけだったからね」


 昨日倒した機械は喋ったり、N2達がなす術もなく倒されたり、とにかく今まで倒してきた黒い生命体とは大きく異なった。

 そいつを倒した分、生物への影響も大きいんだろう。

 名前も……確かスヴァローグとかいってたか?

 決議だ何だと言ってたから、多分他にもいるんだろうな……。

 早く帰りてぇ……。


 俺達の予想は、機械を破壊したことで内包する何かが漏れ、星の生物の進化に影響を与えているというものだ。

 これまでの傾向からある程度予想はしていたが、その予想は確信に変わりつつある。


 ロボットであるN2達に大きな変化がないのは納得だ。

 けれど、これまで直接間近で倒したところを見てきた俺自身に影響がないのは何故だろうか……。


 でも実際に人が進化したとして、どんな姿になるんだろうな。




 鳥はしばらく旋回すると、ある方向へ向かって飛び去って行った。


「追いかけるか?」


 俺の問いに対してN2は首だけを思い切り縦に振り続ける。

 しょうがねぇ、とりあえずもう少し進んでみるか。


 鳥が飛び去った方に向かいながら、N2達がいなかった期間のあれやこれを話す。

 食べ物の採取については不安しかなかったが、物づくりの発想や試行錯誤なんかはN2にも驚かれるほどだった。

 偶然の連続続きだった気もするが、素直に褒められる事に悪い気はしない。


「はぁー、すごいな。ほんとによくやったよレイ、ありがとう」


「おう。まぁ、お前と馬鹿みたいに探索してたお陰でもあると思うぜ」


 それでもすごいよ、とN2。

 俺の指標だとお前自身はすごいなんて言葉じゃ説明つかないくらいだけどな。


 N2の解析では全容は分からないが、ピノも回復に向かっているらしい。

 サイバイアリモドキによる治療以後は目に見えて良くなっているし、元々そこまで心配はしていなかったけれど。



 しばらく進むと、突然視界が開けた。

 そして目に飛び込んできたものは巨大なクレーターだった。


 その中を敷き詰めるように青々とした木々が生い茂っている。

 湖くらいの面積があるんじゃないか。

 地表からクレーターの底までは30メートルくらい。

 木も地表と同じくらいの高さがあるから、木自体も相当にでかい。

 以前ピノがいた植物達のドームとは、まるで規模が違う。


 宇宙船からかなり離れているし、シェルター付近はある程度高さのある植物で囲まれていたから、このクレーターの存在や、その内部で育つ植物達に気付けなかった。

 あるいは、このジャングル地帯も黒い機械を倒したことによる影響か……。

 飛んで行った鳥はこの木々の中にいるのだろうか……。


 N2は聞く前から首を縦に振っている。


「もうお腹いっぱいだぞ、俺は……」

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