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異世界で復讐者が現代兵器を使うとこうなる   作者: 往復ミサイル
第五章 純白の戦場、真紅の殺意
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テンプル騎士団の攻勢


「ウェーダンは圧勝だったそうだな」


 テンプル騎士団の塹壕の中で、焚火の近くに用意された木材の上に腰を下ろしながらウラルが言った。


 ウェーダンの戦いの情報はテンプル騎士団の諜報部隊であるシュタージがしっかりと東部戦線にいる友軍にも伝達しており、もし西部戦線でテンプル騎士団が惨敗することがあれば、即座に東部戦線から増援部隊を派遣する準備をしていたという。


 他の列強国から見れば、少数の転生者で連合国軍の重要拠点の1つであるウェーダンを攻め落とすのは不可能だと思っていた事だろう。だからこそ、ウェーダンの守備隊は転生者たちを過小評価していたし、そこで高を括ってしまったせいであっという間に大損害を被る羽目になったのだから。


 だが、転生者の戦闘力を知っているウラルからすれば、逆にテンプル騎士団の錬度の低い部隊だけで大丈夫だろうかと心配だったに違いない。


「ああ、彼のおかげでな」


 嬉しそうに微笑みながら、傍らに立っている俺の腰を手で叩くセシリア。ホムンクルスの兵士が持って来てくれた紅茶を受け取りながら俺の顔を見上げたウラルは、目を細めながら紅茶を冷ましてから口へと運ぶ。


 ウラル・ブリスカヴィカは、テンプル騎士団が創設された頃からこの騎士団に所属しているベテランの兵士である。初代団長『タクヤ・ハヤカワ』と共に様々な激戦を経験してきた男であり、歴代のテンプル騎士団団長やハヤカワ家の当主たちを鍛え上げてきた教官だ。


 傍から見れば身長が180cm以上の巨漢に見えるが、よく見ると時折唇の隙間から人間よりも遥かに発達した犬歯が覗いているため、人間ではなく吸血鬼だという事が分かる。


 フィオナ博士の話では、吸血鬼は人類の中でも強力な種族の内の1つだという。弱点である銀や聖水を使った攻撃でなければあっという間に傷口を塞いでしまうほどの強力な再生能力を持っており、身体能力も人間を大きく上回っている。更に寿命も非常に長く、平均的な寿命は500年ほどだと言われている。


 人間よりも寿命が長いから、より多くの事を経験できるという事だ。


 目を細めているウラルを見下ろしながら、俺もホムンクルスの兵士が持って来てくれた紅茶を受け取った。テンプル騎士団の団員の8割は紅茶が大好きらしく、このような休憩時間や会議の際に出されるのもほとんどが紅茶だ。コーヒーを好む団員もいるらしいが、コーヒーを飲む団員は少数派らしい。


 ウラルはテンプル騎士団創設時から所属しているベテランだ。つまり、タクヤ・ハヤカワの父親であり、セシリア・ハヤカワの祖先である”リキヤ・ハヤカワ”と実際に会ったことのある男の1人なのである。


 そう、俺の持っている端末の前の持ち主と会ったことがあるのだ。


 転生者の端末の再起動は前例がない事である。しかも再起動に成功した端末を受け継いだのは、よりにもよってセシリアの祖先と全く同じ名前の転生者だったのだから、ウラルは警戒しているのかもしれない。


「………………喜ばしい事だが、ウェーダンで惨敗した帝国軍の中では、転生者はかなり過小評価されているらしい」


「それならばしばらく実戦投入されることはないな」


 何度も戦場を経験した転生者であれば脅威だが、多少レベルを上げた程度の転生者や、端末の能力に頼り切っているような転生者は全く使い物にならないと思う。


 あの端末が強化してくれるのは、攻撃力、防御力、スピードの3つのみだ。飛躍的に向上した身体能力についていくためのスタミナまでは強化してくれないので、戦闘の最中に息切れしている転生者は珍しくないという。


 しかも、転生者は戦闘を経験したことのある兵士ではなく、あくまでも強力な能力を与えられた上に、身体能力を強化された平和な世界の高校生に過ぎない。今までは平和な世界で学校に通っていた高校生なのだから、敵兵に銃弾や砲弾で狙われることに全く慣れていないのだ。


 それゆえに、精神面は訓練に耐えてきた兵士たちとは比べ物にならないほど脆い。


「速河力也」


「はっ」


「………俺はお前の端末の前の持ち主と戦ったことがある」


 そう言いながら、ウラルは雪まみれになっている自分の顎髭へと手を伸ばした。


「あの男は化け物だった。………………あれが転生者の本当の力なのかもしれん」


 前任者(前の持ち主)はどのような男だったのだろうか。


 一緒にダウンロードしてしまった前任者の記憶を思い出す。仕事帰りにスーパーに寄って帰ろうとして車上荒らしにナイフで刺されて殺された前任者は、大昔のこの世界へと転生し、”エミリア”という名前の少女と一緒に”モリガン”という傭兵ギルドを設立して、世界中で戦ったのだ。


 何度も死闘を経験したからこそ、自分で身体を鍛えていたし、転生者の能力を過信していなかった。それゆえに、他の転生者よりもはるかに強力な転生者となっていたのである。


 しかも、一時的に転生者を絶滅寸前まで追い詰めたことがあるらしい。


 そう、それが本来の転生者の強さだ。


 自分の能力に頼らず、自分自身で戦闘を経験しつつ肉体を鍛え上げれば、転生者は更に驚異的な存在となる。


 溜息をつきながら紅茶を飲み干したウラルは、傍らで待っていたホムンクルスの兵士に渡した。


「お前は我が騎士団の数少ない転生者だ。期待させてもらう」


「はっ」


「………作戦開始までまだ時間があるな。2人とも、テントまでついてこい」


 テンプル騎士団の攻勢開始まで、あと1時間20分くらいだろうか。


 オルトバルカ軍よりも一足先に攻勢を開始し、敵の戦力を削り取るのがテンプル騎士団の役目だ。とはいっても、テンプル騎士団の得意分野は防衛戦ではなく、逆に敵の防衛ラインを突破して敵部隊を蹂躙する攻勢だという。もしかしたら、オルトバルカの連中が攻勢の準備を終えて全身を始めた頃には、帝国軍の防衛ラインはとっくに壊滅しているかもしれない。


 木材の上から立ち上がり、塹壕の奥に用意してあるテントへと案内し始めるウラル。塹壕の中では真っ白な布を巻いたモシンナガンを装備した兵士たちが、装備が凍っていないか点検しているところだった。中にはPM1910のハッチを開け、中に入っている水が凍っていないか点検する機関銃の射手もいる。


 ロシア製の銃は非常に頑丈な代物が多いのだが、オルトバルカの冬はロシアやシベリアよりも寒いので、信頼性の高い装備でも凍り付いてしまう恐れがある。


 雪まみれの塹壕を歩いている内に、テンプル騎士団のエンブレムが描かれた真っ白なテントが見えてきた。どうやらその中が司令部らしく、白い制服に身を包んだテンプル騎士団の将校たちが出入りしているのが見える。


「団長!」


「セシリア団長、お待ちしていました!」


「同志、お疲れ様であります! 西部戦線では大きな戦果をあげたそうですね!!」


 セシリアがやってきた事に気付いた兵士たちが、敬礼しながら嬉しそうに言った。彼らに敬礼をしながら微笑んだセシリアは、「ああ、みんなもご苦労様」と言いながらテントの方へと歩いて行く。


 東部戦線へと派遣された遠征軍の兵士の大半はやっぱりホムンクルスだけど、西部戦線に残された遠征軍と比べると、少しばかり歳をとったハーフエルフやオークの兵士が多いような気がする。片方の目に眼帯を装着していたり、頬に大きな傷のある古参の兵士たち。彼らも創設時から所属しているベテランたちなのだろうかと思いつつ、俺もテントの中へと足を踏み入れる。


 テントの中にはストーブがいくつか置かれていて、その周囲にはテーブルが置かれていた。先ほど入ったオルトバルカ軍の司令部のテントにそっくりだけど、中で仕事をしている兵士の大半は人間ではなく、タクヤ・ハヤカワの遺伝子をベースにしたホムンクルスばかりだった。髪や瞳の色に個体差があるらしく、髪の色が異なるホムンクルスも見受けられたけれど、彼女――――――ジェイコブのように男性の個体もいるのかもしれない――――――たちの体格や顔つきは殆ど同じだから、やっぱり見分けるのは難しい。


 だからこそ、そのテントの中央で車椅子に座っていた銀髪の女性は目立っていた。


 フィオナ博士ではないかと思ったけれど、髪の色が異なる。フィオナ博士は白髪だけど、彼女は銀髪なのだ。しかも毛先の方だけは桜色に染まっていて、桜色と白軍のグラデーションになっている。髪を下ろせばお尻どころか太腿まで覆ってしまいそうなほど長い髪を三つ編みにしているその女性は、真っ白なコートに身を包んだままこっちに背を向け、目の前に投影されている魔法陣に複雑な記号を記入していた。


 オルトバルカ語のアルファベットではない。ハングル文字を彷彿とさせる変わった文字である。


 彼女は魔法陣を消すと、メガネを外しながらゆっくりとこっちを振り向いた。


 毛先が桜色に染まっている前髪の隙間から覗いているのは、大空を彷彿とさせる蒼い瞳だ。疲れが溜まっているのか、彼女の目つきは少しばかり眠そうである。


 車椅子に座っているという事は、片足を失ったか、自分で歩く事ができなくなってしまったのだろう。自分の義足をちらりと見てから彼女の足を見てみるが、彼女の足は勇者に切り落とされた俺の両足とは違って、すらりとした足がしっかりと伸びている。


「久しぶりだな、『ステラ博士』」


「お久しぶりなのです。お元気そうですね、セシリアちゃん」


 セシリアに挨拶したステラ博士は、彼女の隣に立っている俺を見て唐突に目を丸くした。


「………あれ? タクヤの父親にそっくりな人がいるのです」


「名前も同じらしい。別人だがな」


 そう言いながら博士の近くへと歩き、彼女にも紅茶の入ったカップを渡すウラル。ステラ博士はそれを受け取ると、テーブルの上に置かれていたスコーンの乗った皿を俺たちの方へと近付ける。


 アフタヌーンティーの最中だったのだろうか。


「そうなのですか、安心しました」


「安心? こいつは味方だぞ?」


「ええ。でも、タクヤのお父さんにはステラが幼い時に思い切り腹パンされたことがあるので」


「「はぁ!?」」


 前任者は幼女を腹パンしたことがあるのか!?


 セシリアと同時にぎょっとしながら博士を見つめていると、隣にいるセシリアがゆっくりとこっちを振り向き、まるで怨敵を睨みつけるかのように俺を睨みつけながら、あっという間に日本刀を引き抜いて首に突き付けた。


「き、き、きっ、貴様………! 幼女に腹パンをするとはッ!!」


「しかも杖で叩かれて鎖骨も折られました」


「ぼっ、ボスっ、落ち着け! それやったの俺じゃない! あと博士も罪状追加しないで!!」


「そこになおれっ! 粛清だ!!」


「待てセシリア! そいつ貴重な転生者だぞ!?」


「問答無用! クソ野郎は狩る!!」


 ボス、濡れ衣なんですけど。


 転生者が死ねば、転生者が生産した武器は全部消滅する。つまりここでセシリアが俺の首を斬ってしまえば、俺が生産したライフルが全部消滅するというわけだ。なので、是が非でも斬られるわけにはいかないし、俺は無罪である。


「ぼ、ボス、それあんたのご先祖様の話だからっ! 俺じゃないの!!」


「え? あ、そうだった………すまん、力也」


 申し訳なさそうにゆっくりと刀を下ろすセシリア。刀を鞘の中に戻した彼女は、こっちを見つめてからぺこりと頭を下げた。


「き、気にすんなよ………」


「う、うむ………」


「うふふふっ♪」


 俺たちを見つめながら楽しそうに微笑むステラ博士。皿の上からスコーンを手に取って口へと運んだ彼女は、自分で車椅子を動かして地図が置かれているテーブルの前へと移動してから、記号や矢印が書き込まれた地図を見下ろす。


 テンプル騎士団が展開するのはオルトバルカ軍の左翼である。オルトバルカ軍の攻勢開始の30分前に攻勢を開始するように指示されているが、オルトバルカ軍が想定しているのはその攻勢でテンプル騎士団が敵の戦力をある程度削りつつ、囮として機能することである。


 だが――――――テンプル騎士団遠征軍は、囮になるつもりはないらしい。


 なぜならば、この地図にオルトバルカ軍の位置は一切書き込まれていないからだ。


 そう、味方であるオルトバルカ軍など眼中にないのである。テンプル騎士団のみで攻勢を成功させ、オルトバルカ軍が用意している新兵器の初陣を台無しにしてやるつもりなのだろう。


「艦砲射撃と航空支援があれば、塹壕の突破は容易いですね」


「博士、制空権はどうなってる?」


「すでに確保済みです」


「よろしい。では、予定通りに攻勢を行うとしよう。………力也、お前は作戦通りに側面から敵を攪乱しつつ、敵陣の観測と艦砲射撃の要請を行うんだ。モールス信号の発信機を持っていけ」


「了解、ボス」


 モールス信号の訓練は受けているから、艦砲射撃は要請できる。狙撃しながら艦砲射撃を敵の塹壕へと叩き込めば、敵の守備隊は大損害を被る筈だ。


 テンプル騎士団のみでの攻勢か。オルトバルカの連中は、テンプル騎士団を蛮族と呼んでいたが、その蛮族に手柄を全て奪われるのはさぞ屈辱だろう。今のところは同盟関係だが、今のうちに反旗を翻すための宣戦布告をひっそりとしておくというのも悪くない。


「教官、”あの兵器”の準備は?」


「できてるよ。見るか?」


「ああ、確認したい」


 頷くと、ウラルはテントの外へと歩き始めた。俺は博士の方へと歩くと、彼女の車椅子を押しながらセシリアやウラルの後を付いて行く。彼女の車椅子を押そうとしていたホムンクルスの兵士に「俺がやるよ」と言ってからテントの外へと出ると、ストーブのおかげで感じずに済んでいた猛烈な寒さが再び牙を剥いた。


 大地だけでなく、空も真っ白に染まっている。まるで、大空にも雪が降り積もってしまったかのようだ。雪と氷と冷たい風だけに支配された純白の地獄。数時間後に戦闘が始まれば、千切れ飛んだ肉片や血飛沫で少しばかりは赤く染まるだろうか。


 塹壕の後ろは下り坂になっていて、その向こうには砲台らしき物体が鎮座しているのが分かる。白と灰色の迷彩模様で彩られた砲塔の下には、よく見ると装甲で覆われた車体や履帯らしきものが装備されているのが分かる。砲塔と車体は小ぢんまりとしており、内部は非常に狭いという事を告げている。


「戦車か」


 そう、そこに用意されていた兵器は――――――戦車の群れだった。


 戦車が産声をあげたのは、第一次世界大戦の頃と言われている。現代の戦車は車体の上に砲塔を乗せているが、最初期の戦車は菱形の車体の左右に砲塔を搭載した代物や、車体の前方に主砲を搭載した代物が多かった。


 信頼性が低かったので、よく故障して擱座するのは珍しい事ではなかったという。しかも装甲も非常に薄かったらしく、歩兵のボルトアクションライフルでも徹甲弾を使えば簡単に貫通できたらしい。もちろん、現代の戦車は対戦車用のミサイルやロケット弾を使わなければダメージすら与えられない化け物だ。


 目の前にずらりと並んでいるのは、フランスが第一次世界大戦に投入した『ルノーFT-17』という、最初期の戦車の内の1つだった。小ぢんまりとした車体の上に37mm砲を搭載した砲塔を装備した軽戦車であり、操縦士と砲手が乗り込むことになっている。装甲は非常に薄いものの、小回りが利く上に軽量なので非常に扱いやすい戦車である。


 白と灰色の迷彩模様に塗装された車両には、既にホムンクルスの兵士たちが乗り込み始めていた。中にはエンジンをかけ、砲塔を旋回させている車両もいる。


 数はおよそ40両ほどだろうか。


 その後方に、更に巨大な戦車が2両ほど鎮座している。


 塗装は同じく白と灰色の迷彩模様だ。ルノーFT-17をそのまま巨大化させたような外見をしており、小ぢんまりとしたルノーFT-17どころか、一般的な戦車ですらそのまま踏み潰してしまえそうなほど巨大な履帯と、ルノーFT-17とは比べ物にならないほど分厚そうな装甲を搭載されている。


「おいおい、これも使うのか………!?」


「ああ」


 そこに鎮座していたのは―――――フランスが製造した『シャール2C』と呼ばれる”超重戦車”であった。37mm砲よりもはるかに強力な75mmカノン砲を搭載しており、車体には接近してきた敵兵を薙ぎ払うための機関銃が搭載されているのが分かる。車体の後部にも機関銃の砲塔がある筈だが、どうやらこのテンプル騎士団仕様のシャール2Cたちは改造されているらしく、後部の砲塔はルノーFT-17の砲塔を37mm砲ごと移植したものに変更されているようだった。


 前に停車している車両にはオルトバルカ語で『ジャンヌ・ダルク』と書かれており、後ろの車両には『ジル・ド・レ』と書かれているのが見える。


 40両のルノーFT-17と、2両のシャール2Cを投入したテンプル騎士団の攻勢。しかも制空権は確保しており、航空支援と艦砲射撃も自由に使用できる。


 フランスの英雄の名を冠した戦車を見上げながら、セシリアは言った。


「――――――我々はこの攻勢に、この戦車部隊を投入する」


 


※ステラは第二部のヒロインのうちの1人です。第二部の頃は幼女でしたが、第三部ではお姉さんになってます。ちゃんと成長できたんですね(粛清)

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