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かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで  作者: 赤木林檎
第2章 低学年編

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第52話 悩み悩みな新入生

お読みいただきありがとうございます。


2023年11月

ミナ、というキャラクターがいましたが、チエ、という名前に変えました。ごめんあそばせ

「ではでは、それぞれの自己紹介も終わりましたので、次は学校の……」


 それぞれの自己紹介が済んで一段落がつき、私たちの担任であるセリア先生は学校の説明を始めた。

 それを左から右に流しつつ、私はクラスメイトを観察し、ステラという女の子の大まかな立ち位置を確認することにした。


――――――――


 結論から言うと、総合的に見て私はこのクラスにおいて、主将たり得る一人である。


 その結論に至った根拠は、私の貴族としての階級と勉学の優秀さ、それらが考慮されているであろう私に向けたクラスメイトの目線からなる。


 この学校は階級による選別こそないものの、入試テストや学費の特徴上、お金持ちの貴族が多い。このクラスについても例に漏れずその多くは貴族らしい振る舞いを見せた。

 しかし、何人かの家について聞く限り、ラメル家に並ぶところはそこまで多くはない。この点において、私は一歩リードしているといえる。


 次に、勉学においてだが、これは私がトップなのは間違いないのである。


 それぞれのクラスメイトの学力についてはさすがにわからないが、直感であまり貴族らしからぬ少女が一人いたので、その子はおそらく特待生で賢いだろうということだけはわかる。

 すごくおとなしそうな女の子だ。彼女の名前はチエさん。要チェックしておこう。


 そのほかについては今後授業の中で把握していくことにしよう。


 そしてクラスメイトの多くが私に向ける感情、それは強い関心といったところか。


 私が自己紹介をする際の目線のほとんどは、単純に知らない誰かに向ける目線ではないのは明らかだったのだ。決して自意識過剰というわけではない。うん、多分。

 おそらくだが私が主席であることを知っているか、私がラメル家でそこそこ権力を持っていることを知っているのだろう。ってえぇ……何それ、私なんか色々な情報が漏れすぎでは?


 クラスメイトだけではない。セリア先生も私をとくに興味深く見ていたのだ。

 おそらく教師間でも一定の異端児であろう私はどのような性格か、それはきちんと押さえておかないといけないから致し方ないが、そこまで注意深く見られるとさすがにむず痒いものだ。


 さて、みんなが私のことを気にしている以上、私の行動は逐一見られていると考えられる。

 学園生活の序盤から私のお嬢様らしからぬ姿を見られ、小学生ネットワークで周りに知れ渡った日には、危うく太陽の下を歩けなくなってしまうだろう。多くの目線がある場所ではとくに雑な振る舞いを見せないよう心掛けていこう。まあ最悪の場合は、私の雑な言動を見た人間に高速の目潰しをすることで誤魔化せるんだけどね。うん、そういうところだぞ。


 とりあえず、私がこのクラスの主将たり得る存在に近いことは明らかで、おそらくだが半月後には大人の社会よろしく、ステラ派閥ができることのであろう。


 ただまあ、安心できるというべきか、むしろ不安というべきか。クラスで主将たり得る存在は何も私だけではないので、そこまで気を張らずに行きたいところだ。


 よし、今日から頑張るぞ、お嬢様。


――――――――


「……では、今日はここまでです。これからの小学校を楽しみにしておいてくださいねー!」

「はーい」


 どうすれば敵対勢力を作らずに済むか、その方法をしばらくの間考えているうちに先生の説明は終わり、今日の予定は終わった。

 考えれば考えるほど、今後の学園生活に不安が生まれる。ううん、小学校ってこんな魔境でしたっけ?


 とりあえず家で整理するため、今日は早々に帰宅し……


「ねえ、ステラさん。お話ししましょう?」

「私ともお話ししま……」「俺とも……」


 なんか囲まれた。


「あはは…… 私、お迎えが来ておりま……」

「ちょっとだけだよ!!」


 めっちゃ囲まれた。


「あはは……今日は皆さんもお疲れでしょう?」

「ぜんぜん疲れてないよ! 私ね、ステラさんと仲良くなりたいの!」


 なんなら距離を詰められた。


 私に近づいてくるのはもちろんクラスメイトで、用件としては私と仲良くなりたいというものだ。そんな急に迫られても私だって準備があるのだが……談話に準備っているんだっけ? 難しくなってきたぞ?


 これが戦闘ならばどれほど楽だっただろうか。囲まれたところで剣を振り回して全員切ればいいだけなのだから。

 しかし残念、これは戦闘ではなくただの学園生活です、クラスメイトは斬れません。


「では少しだけ。ええっと、お名前は確か……」


 さて、当然少しで済むはずもなく。


 この拘束から逃げるのに一時間以上の時間を費やしたことは言うまでもない。


 笑顔を顔に貼り付けて、慣れないお嬢様を維持しつつ、それっぽいお話をして。おまけに一部の女の子からは遠目ですごく睨まれたりと、大盤振る舞いだ。いらねぇ。


 そんなわけで、私は学校初日にして多くの悩みを抱えるのであった。


 ……これからお嬢様、維持できるのかな?



お読みいただきありがとうございます。


一気に人間を出すのって難しいですね。なので小分けにして新キャラをたくさん出します。

名前考えなくっちゃ。

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― 新着の感想 ―
[気になる点]  周りは気にならんのかな、主人公の強さが異常なのに気づきそうなのに・・・。 [一言]  主人公はドラゴンなどから恨まれている存在なので、普通のお嬢様暮らしは無理だろう(笑)。
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