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かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで  作者: 赤木林檎
第1.5章 幼児編 幕間

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第44話 ナナな日常

お読みいただきありがとうございます。

番外編その一、可愛い可愛いナナなお話。


訂正加えました。以前この話を読んだ人は要注意です。

訂正1:前半と後半をまとめました。

訂正2:諸事情あってカルナちゃんはクラナちゃんになりました。


「おねえちゃん、おーきーてー!」

「メメ……あと少しだけ…………」

「ちこくしちゃうよー」

「うーん、わかったよお」


 私の名前はナナです。

 最近は毎朝メメに起こされています。ダメなお姉ちゃんですね。

 もうすぐ中等部に上がると言うのに。


「じゃあメメ、いこっか」

「うん!」


 私の朝が早い理由はこれです。ズバリ、メメを教会に連れて行く必要があるからです。

 この教会は、孤児院や児童預け入れとして機能している教会なんです。


 お母さんはいませんし、お父さんは仕事で朝早くから行ってしまうのでメメは一人になってしまいます。

 なのでこれはとっても大切なことです。


「じゃあ、夕方また来るからねー」

「おねえちゃん、いってらっしゃーい」


 教会の子どもたちはとってもいい人ばっかりです。

 メメみたいに半日預かられる子や、住み込みの子ども。いろんな人がいますが、みんなみんな仲良し! まあちょっとやんちゃする子はいるんだけどね。


 何よりシスター! シスターはいっつも優しくって、いつも私のことを心配してくれるの。私たちのお母さんみたいな存在です。


 今日もシスターと抱き合ってから、行ってきます。


 今日は天気がいいので歩いていきましょう。

 雨の日は、お父さんに無理言ってバスに乗らせてもらうんですけどね。


 今日も一日頑張るぞー!


「ごきげんよう」

「あら、ごきげんよう」


 学校に着いたら少し肩身が狭いです。何せ、私以外みんなお嬢様。

 わあ、あの人、またカバン変えたんだ。すごいなあ。


「あら、ごきげんよう。どうかなさいまして?」

「いえ、とても素敵なお鞄だと思いまして」

「あら、嬉しい。あなたも買ってみてはいかがですか? 気分が良くなりますわよ」

「そうですね、買いたい気持ちはありますが」


 鞄にお金を使う前に、家の屋根を修理したいですね。

 それと、お父さんの服を直してあげて、メメの学校鞄のお金も貯めて、それからそれから……

 そうだ、一人部屋が欲しい! みんなみたいに、一人部屋が欲しいな!

 まあ、それにはたくさんのお金がいるので我慢我慢です。


「お金を貯めているので、今は我慢をしております」

「あらそう、なら頑張ることね」


 はい、ありがとうございます。


 ……


「はあ、緊張したー」


 お嬢様とお話しするのは緊張します。よくよく、貶されたりもしちゃうので。

 みんないいなあ。お金があって、お母さんがいて。


 なんて、考えない考えない。

 今の私も、こんなところにいるだけでとっても幸せなんだから。


「おはよう、ナナ。どしたの、肩に力なんて入れちゃって」

「あー、くーちゃん、おはようー」

「さてはまた寝不足だなー? ダメだぞー。女の子が寝不足なんて」


 この子はくーちゃん。

 正確にはにはクラナさんだけど、みんなくーちゃんって呼んでます。

 私ととっても仲良くしてくれます。それに、お嬢様っぽくなくて、とっても話しやすい!


「勉強熱心なのはいいけど、ちゃんと寝なきゃだよ、なぁな!」

「うん、気をつけるね、ありがとう!」

「まったく、ほんとうに真面目だね」

「真面目だけが取り柄ですから!」

「またいつもの始まったよ。ナナはそれだけじゃないってーの」


 くーちゃんはとっても優しくって、真面目だけの私をいつも褒めてくれます。

 ほんとうに、本当にありがたいです。


「はい、席について」

「そうだ、ナナ、後で宿題――」

「クラナさん、今なんと?」

「せ、先生! なんでもありませんー!」

「あははは……」


 まあ、ちょっとお調子者なのも、私は好きです。


――――――――


「おかえり、おねえちゃん!」

「うん、ただいまー」

「ねえねえ。シスターがね、ひどいの。このね、問題、ぜんぶとくまで、かえれないの!」

「あはは……今日はそんな日ですか」


 学校が終わって、教会に帰ってきました。

 どうやら、メメは勉強を教えてもらっているそうです。

 小学校試験は簡単じゃありません。だから、シスターの厳しさは優しさですね。


「やーいやーい、メメのやつまた居残りだ!」

「お前に勉強なんて無理やーい」

「こら! あんたたちそこ座りなさい!!」


 メメにちょっかいをかけていた子どもたちも勉強させられてるようです。

 これが自業自得ということです。

 多分、勉強がしたいけど恥ずかしいだけなんだと思います。みんな、素直じゃありません。


「ごめんね、ナナさん。メメさんはもうすぐ終わるので、それまで座って待っていてくれるかしら」

「はい。いいですよ」


 今日もたくさん歩いて疲れたので、少し休憩は嬉しいですね。


 神様の前に座って、っと。


 教会で休憩するときは大抵神様に祈ってみます。


 どうか、みんなが幸せになれますように。


 神様に聞こえている気はしませんが、それでも続けることが大切だとシスターは言っていました。

 だから、これからも続けていこうと思います。


 みんなが幸せになりますように。

 みんなに幸せがやってきますように。


 みんなが――


「お・わ・っ・た・あ・ーーー」

「メメ、よく頑張ったね。お疲れ」


 どうやら、お勉強は滞りなく済んだようです。シスターに感謝ですね。


「じゃあ、また明日……は日曜日だから来ないのよね」

「はい、明日は図書館に二人で行ってきます」

「じゃあまた明後日ね。いつもご苦労様。それでは、あなた達に神の祝福があらんことを。さようならー」

「はい、さようなら」

「シスター、バイバーい」


 少し日は降りてきましたが、いつものように別れを交わします。

 そして、買い物の寄り道もして歩くこと数十分、お家に戻りました。


「おねえちゃん! おなかすいた!」

「今作るよ。今日はねえ、メメが頑張ったからご馳走です! なんとびっくり、パスタを買ってきました」

「えええええ! すごいすごい! 食べたい食べたい!」

「もう少し待っててねー」


 帰ってからはご飯を作りましょう。今日はパスタが安かったのでパスタにしました。


 パスタを作るとメメは大好きなのでいっぱい喜んでくれます。だから嬉しくてついついパスタばっかり作ってしまいます。仕方ないですね。


 私の家のパスタには具材は滅多にありません。今日のパスタは塩と胡椒とオリーブオイル。

 ところでこのオリーブオイル、腐ってたりしないかな。いつも少しだけ心配です。


「できたよー、ってあれ?」


 パスタができたので振り返ると、なんとメメは寝ているではありませんか。

 仕方がないのでベッドに運びましょう。よいしょっと。


 そうこうしているうちに冷めてしまいましたが、冷めても美味しいですね。明日も頑張れそうです。


 お父さんは何時ごろ帰ってくるのでしょうか。いつも夜遅くまで頑張ってくれてありがたいです。


 しかしそれまで電気をつけていると勿体無いですからね。この前学校からもらった蝋燭に火を灯しましょう。


 うん、見える。

 よかった。今日は天気がいいから、しっかり見える。


 じゃあ、今日の復習と明日の宿題、頑張ろっと。



お読みいただきありがとうございます。


もし面白いと感じてくださいましたら、是非ともブックマーク、そして下にある「☆☆☆☆☆」のところで評価をつけていただけると嬉しいです。


名前を変えた理由ですが、カルから始まるキャラがもう既にいましたのと、まだかろうじて修正が効くタイミングだと思ったからです。

今後どうしても名前が似たキャラは出るかと思いますが、まだ名前ストックは作れるのでわざわざ似せる必要がないかと思いました。

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