第41−1話 私の思いは
お読みいただきありがとうございます。
先日、なんと日間に乗りました! ありがとうございます!!!
「おそらにいるよ。たーのしーね!」
「うう、なんでこんなことに」
「アルカ、嫌なら降りればいいじゃありませんの」
「殺す気ですか!?」
私たちは今、どこにいるか。
それは紛れもなく空なわけで。
お空なわけで?
さて、溢れかえった高揚感もおさまって頭も冷えてきた頃なので地上にいた頃の話をしましょうか。
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「「はぁ!?」」
私たちは、メメの言葉の意味が理解できず、口をあんぐりさせた。
正確には、意味は理解できていたが、その上で意味が分からなかった。
「メメさん……それは正気ですか?」
「うんとね。えほんみたいにドラゴンに乗れたらいいなってきいたらね、いいよって言ってくれたの」
「ドラゴンさん、それは本気ですの?」
「世話ニナッタ人間ニ忠誠ヲ尽クスノハ当然ノ定。急グ其方ラノ助ケニ成ラン」
ふむ。私たちが急いでいるのを知って、それで助けてくれようとしているらしい。
それは大変ありがたい相談ではあるが……
あるが……
「ダメです。危険です」
アルカはその提案を否定した。
そりゃそうだ。
そもそもドラゴンは、人生で一度見るか見ないかの生き物なのである。その上に乗るなんて、まったくもって考えられない。絵本じゃあるまいし。
「でもだいじょうぶだー、って、あのドラゴンさん言ってるよ」
「ダメです。それは危険です。ドラゴンの体は熱くて人が乗れるものではないと聞きます」
アルカが珍しく露骨に焦りながら捲し立てる。
「それに私たち四人は重いはず。火も吐かれるかもしれません。いくらなんでも」
それもそのはずで、ドラゴンというものは、戦った私ですらほとんど知らないのだ。アルカやメメに至ってはまったく知らないと言っても過言ではない。
分からないことは不安であり、知らないものは危険なのだ。それは大人にとって当たり前だと言っていい。
だから、いつもメメにはある程度優しいアルカですら、メメに強く主張を続けていた。
しかし子どもにとって、知らないことは魅力なのだ。
「でもね、絵本みたいにね、乗せてくれるって。乗りたいです、アルカさん!」
メメも珍しくアルカに懇願する。それも、いつも以上に丁寧に。
メメとアルカがバチバチと向き合う。
これは平行線だ。どっちも意見を譲らないつもりだろう。
「ステラ様もなんとか否定してください。利口なあなたならわかるでしょう?」
「ねえねえステラちゃんも乗りたいよね。どうかな?」
でもちょっとまて、その平行線の向かう先に私を置くな。
「ええっと……」
私の思いは。
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