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かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで  作者: 赤木林檎
第1章 幼児編

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第39−2話 もう一度あの姿を思い出せ

――――――――


 はじめてこの部屋に意識を飛ばした時、私の姿はグランそのものであった。数年経つ頃には、安定して今の私の姿になったのである。どうして変化したかというと、「セルフイメージの変化」だと神様は言っていた。


 だったらまた、そのイメージを捻じ曲げればいい。


 もう一度、あの姿を思い出せばいいのだ。かつて最強と呼ばれた、勇者グランを思い出せ。


 自分の体は自分でメンテナンスしていた。体のどの部分であっても今なおくっきりと思い出せる。

 あとは志だ。あの日あの時に私、いや、俺は何を考えていた。何を思って剣を握っていた。

 目を瞑り、あの景色を瞼の裏に描き出す。その景色は勝手に動き出し、私は俺を思い出される。


 そして目を開けた。さっきと視界が変わっている。その視界は少し前よりも高く、そして細やかに。


 口の中から血の味がした。そう、この味が痛く懐かしい。

 もう一度剣を強く握った。先ほどまでより剣が小さく感じられる。実際はその逆で、俺の体が大きくなっただけだが。


 剣を構えた。先ほどまでより軽く感じられるその剣は、しかし先ほどまでよりも格別に力を増している。

 それは当然で、俺の力を存分に注いでいるのだから。


「すぐに終わらせてやるよ」


 剣を正位置に構え直し――


 俺は地面を蹴ることなく超加速した。


 これはただの古武術の一つ。こんなことに魔法なんて使っていられない。

 そうそう、これは俺の戦闘の基礎だったな。


 作戦は先ほどと同様だ。ドラゴンは動けば動くほど厄介だから、一瞬で切る。硬い体だろうが、俺の魔法により強化され、さらには神に対して特効もあるこの剣であればきっと切れる。


 一気に距離を詰め、ドラゴンは目と鼻の先だ。もう少しで俺の剣が届く。




 そう、俺が終わらせる。





 終わらせないと――




『ねえ君、ちゃんと見なよ』



 超音速で動く俺は、後ろにいる神様の声を聞いた。


――――――――

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