第29−3話 別件
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「ではいきますよ」
アルカに離れてもらい、もう一度改めてユリスにお礼を言ってから、アルカの元へ再び戻る。どうしよう、まだ心臓がバクバクしていますわ。
「迷子、にならないように手を繋ぎましょう」
「ええ、まいご、になっちゃだめですものね。手を……て……」
そういえば、さっきまでずっと手を握っていたんだよな。
…………何も意識せず、手を……
「なんで顔赤くなっているんですか……」
「いや、違いますのよ。ちがいましてよ。ええとえと」
「はいはい、そうですね」
アルカめ、私の気持ちも知らないで。
「とりあえず、ステラ様が見つかってよかったです」
「あら、探していただいていたんですね」
「当たり前でしょう? 誰に仕えるメイドだと思っているんですか」
やっぱり、メイドとしては優秀ね。さすがですわ。
「もっとも、ステラ様を探すのは別件のついで。大問題のついでの要件で、その1番の問題はまだ解決していないのですが」
「叙述関係は何処へ?」
どう考えても私が最優先でしょう? 私に仕えるメイドでしたら。
「アイラ様が迷子です」
前言撤回。それが最優先ですわ。
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次は番外編。まあもっとも、今回のも番外編味がありますが。




