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かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで  作者: 赤木林檎
第1章 幼児編

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第17話 学校説明会と子どもたち 自分を含む

お読みいただきありがとうございます。


最近気づきました。この小説、会話分多すぎない!?

以下、本文。

↓↓↓

「アルカ、この服はどうにかなりませんの?」

「他にもいろいろな方が来られるのですよ。これくらいは当然です」


 学校説明会とやらに行く日になった。私は、いつもより早く起こされて、お母様セレクトであろう、いつもより綺麗なお洋服に身を包まれる。いつものフリフリは、私がそれを嫌がって動きやすいように魔改造したものである。お母様にはいつも小言を言われている。知らないもんね。


「ほら、さっさと、きてください」

「くるしゅうございますぅ」


 魔改造していないわけなので、当然だが非常に動きにくい。何だかお人形にされているみたいである。私としては、散々嘆いているように、動きやすい服しか着たくないのだけれども、この服が用意されている以上着るしかなさそうだ。


「はい、着ますよ。文句言わない」

「むぅぅ」


 そういえばはるか昔、俺が呑気に男をしていた頃、周りの男らと服装なんて動ければいいだろうという話をしたときはかなり賛同が得られたのだが、その一方で女性らにはこの意見を反対されていた。

 女が反対していたのは、こうやって動きにくい服を子どもの頃から着るから慣れていたのかもしれない。

 あの女性らよろしく、私も今後この洋服に慣れないといけないのだろう。先が思いやられる。


「はい、ようやく着られましたね」

「もう疲れました。やっぱりお家でゆっくりしません?」

「いいえ、これから朝ごはんを食べてから車で出発しますよ」

「さいですか」

「さようでございます」


 まあそれよりも車に慣れることの方が先だろう。ほんと、先が思いやられる。


――――――――


「到着しましたよ」

「ありがとう……ございます……いつもより短くて……助かりました…………」

「助かっているようには見えませんが」


 どうにか到着である。昔は思ったこともなかったけれど、私の家、なんで都会からこんなに遠いんだ?


 文句を言っても仕方がない。気を取り直して学校を見る。


 昔からあるためか少し古風な作りではあるものの、白を基調とした壁には一片の汚れもなく、整然とした立ち振る舞いをしている。所々つけられた色は最近ペンキで塗ったものだろうか、最近の流行を取り入れているようにも見え、何しろそこから小学校であることが垣間見える。中央にある大きな時計は、それはもう一寸の誤差もなく時を刻んでいるのだろう。


 端的にいうと、ご立派な学校だ。


「「「本日は、来てくれてありがとうございます」です」す」


 学校の生徒であろう子どもたちが挨拶をくれる。声が微妙にずれていてかわいい。着ている服は制服だろう。やはり少々お堅いものの、制服とあってか一応機能性には優れていそうだと見た目から勝手に考察する。


「説明会場はあちらの方ですね。ステラ様、気分が整われましたらいきましょうか」

「そうですわね、落ち着き次第向かいましょう」


 そういえば、ここ最近はアルカやミラに対して子どもらしい言葉をするのが面倒でガンガン話している。しかし、これはあまりにも不自然なので、ナナやメメに話すときのように、普通の人の前では少し子どもっぽく振る舞うスイッチを入れている。頭の切り替えが大事だ。ほっぺをパンっと軽く叩いて――


「アルカ、いきましょう」

「やけに張り切ってますね」


 ちなみにそこまで張り切ってはいない。


 そこから説明会の会場に着いた。会場は講堂のようなところで、おったまげるように豪華である。別にこういうのがはじめてというわけではないが、小学生相手にこの講堂は少し豪華すぎないだろうか。


 しばらく講堂に驚いていると前に人が来て、説明会が始まった。はじめに挨拶があり、それから淡々と説明に入っていく。説明が始まってからは、理事長らしき人が学校の説明を延々としていた。


「本学校は――であるからして――という点で――という利点があり――」


 あまり聞いていないが、断片情報を集めると、この学校はまあ何やかんやであり、何やかんやの点でなにかしら利点があるらしい。重要なところが全部聞けていない……


「ステラ様、ちゃんと聞いていますか」


 アルカが小声で尋ねてきた。私の顔を見て何かを察したのだろう。察しのいいやつめ。


「ほんしつ的な情報以外、きいています」

「そこをちゃんと聞いてください」


 しかし、これは子どもの聞くようなレベルの話ではないと思う。アルカは私がこの話をちゃんと理解できるほど賢いとでも思っているのだろうか。まあ、私はわかるけどさ。私だし。


「――入学――クラス分けは――観点から――」


 実際、周りを見渡すと、飽きて話し始めた子ども、寝ている子ども、親に構って欲しそうな子ども、手元で遊んでいる子ども、あとキョロキョロしている子どもなどがいる。


「キョロキョロしてないで話を聞いてください」


 ちなみにキョロキョロしているのは私。はい、目立ちますよね、反省してます。


 黙って話を聞くことにする。どうやら話を聞いている限り、本当にいい学校らしい。

 規律がきちんとあり、学業、部活ともに超優秀である。されど決して生徒を縛るようなことはせず、生徒の好きなようにやらせる。その最たるものとして、生徒主体の生徒会や委員があり、その活動が学校に大きく影響するとのこと。

 少しいい面しか見えなくて不安にもなるものの、全面的に好印象である。


 そうこう考えているうちに説明の方は終わり、少しの休憩時間である。


 今まで飽き飽きしていた子ども達はどこへやら、いろんな声がてんやわんや、ワイワイガヤガヤ大はしゃぎだ。親としても大変だろうなあと四歳代表として呆れてみる。


「みなさん、さわがしいですね」

「私も今まで色々な人を見てきましたが、ステラ様ほど落ち着きのある四歳ははじめてです」

「やっぱり、そうですよね」


 その時、ふと聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 この声は確か、頭が痛い時によく聞く声だ。とくに懐かしくもない、隔週くらいで聞いているわけだし。


「ああ! ステラちゃんだ!!!!」

「いやいや、メメ。そんな偶然あるわけ……あ、ほんとだ」


 これはまたとんだ偶然である。


 こんなところでナナとメメに会えるとは……





お読みいただきありがとうございます。


学校説明会編 (勝手に命名)はあと二話くらいで閉じる見込みです。しばらく魔法を使う話はないですし、ステラが本気を出す場面もなさそうですが、まあご了承お願いします。

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