表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/149

初ツーリングの先に見えたもの(前編) ~山梨ツーリング~

 談合坂SAにて休憩することになった律は急いでトイレに向かい、歯を磨いた。

 綾華は「なんでそこまで歯を気にするん?」と不思議そうな表情であったが、それには理由がある。


 律の世代は「虫歯が酷すぎた」最後の世代。

 これ以降、乳児の子育てにおいては「マウスツーマウスは厳禁」と徹底する親御世代となり、以降一気に虫歯が減る。


 綾華世代は幼い頃から定期健診で歯医者に積極的に行くようになり、歯石などの治療もここで行っている。


 特に乳歯においては「虫歯になりうる」とされる歯の凹みなどにあらかじめ虫歯治療用のコンポジットレジンを充填して埋めてしまい、虫歯菌の酸によって虫歯にならないようにしてしまうことも今日では保険治療範囲内で行われるほどだ。


 光も当然「女の子だから」とそこに気を使っていたことで、綾華はそこまでブラッシングに力を入れずとも綺麗な歯並びと歯の状態を維持している。


 これによって逆に最近では歯周病が増加の一途を辿り、巷の歯磨き粉が歯周病特化になっているせいで「虫歯に困る」世代が「きちんとした歯磨き粉を選ばないといけなくなった」と世代間の差による被害が出ていたりする。


 一方の律。

 とある場所にて大卒後に非常勤として就職した際、上司から「お前、歯が腐ってるぞ。20過ぎたばかりでそれでどうするんだ」と歯医者を紹介されるほどであった。


 乳歯の頃から何度治しても即再発する状況から律は「もう歯なんてどうでもいいや」と諦めており、万年歯の稀に襲ってくる痛みなどと格闘しており、20代に入った時点でボロボロに見えた。


 諦めるほどに即再発するし、痛い思いをするし……ということで奥歯が抜け落ちても尚歯医者に行かなかった男を、老練の上司は「最新の医療ならまだ救いがあるかもしれない」として都内の有名な歯医者を紹介する。


 仕事の合間通った場所にて、律は奥歯を2本抜歯し、抜け落ちた奥歯も合わせて「上下で4本失う」という笑えない状態となっていたものの、他の歯は「歯石が黒く酸化して虫歯に見えただけ」ということで歯石を全部落としたらまともな状態に戻った。


 だが失った歯は戻らないため、律は残った歯でブリッジを作ることになるだろうと考えていたのだが……


「いや、今の時代において歯はとにかく削りたくないんでね」という歯医者の助言により非保険治療を推奨される。


 その方法とは「親知らずを矯正して奥歯にする」という最新鋭の治療。


 ここ最近、親知らずは「抜歯しなくていいなら抜歯しない」という方法となっている。

 健康に悪影響を与えることが判明してきたためだ。


 そして奥歯を失っている人間の場合、「矯正」という方法で奥歯の代わりとすることがある。

 理由は「抜歯された状態だと歯と歯の間の隙間などが増え、よろしくない」ためであり、歯医者はこれを是正するため、元来はブリッジや部分入れ歯などで調整してきた。


 律の場合も親知らずとの間に隙間が出来ている状態で、親知らずがやや曲がって生えてきていたが、最新鋭の矯正技術はそれを奥歯の代わりとしてしまうことが可能なのだ。


 その治療がまだ終わっていないため、律は歯の状態にとても神経質となっている。

 矯正中は食べ物が詰まりやすいため、とても歯によろしくない。


 ちなみに表向き矯正しているようにまるで見えないが、裏側に白い最新鋭の矯正を仕込んでいる。

 他にも、かろうじて無事だった奥歯はハイブリッドレジンと呼ばれる「コンポジットレジンのように歯に充填するが奥歯にも使えるもの」という選択によって外見は「治療したようには見えない」状態となっていた。


 1本につき8万円で計24万円ほど消費。(総額は40万円以上消費)


 金銭的にも肉体的にも痛みを伴う治療を何度も経た結果、歯にとにかく気を使うようになり、飲み物は糖分が一切及ばないもの、ガムや飴は厳禁、食後30分程度で歯を磨くことを心がけ、食事後2時間以内に歯を磨けなくなるだけで胃が痛くなってくるほどであった。


 石川PAからすでに1時間ほど経過していた律は、談合坂到着後に綾華に「腹でも下したのかな」と勘違いされるほど焦った様子を見せた。


 今の律にとって風邪やインフルエンザなどとは比ではないほど怖い爆弾だからである。


 そうこうしながら談合坂で2時間ほど休憩することになった。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 談合坂にてしばらく過ごすと、ZX-14Rに乗った光と合流した。

 光の容姿はまさしく「ライダー」といったような見た目であり、SINPSON革ジャケットと細身のライディングパンツの上下にSHOEI Z-7という組み合わせ。


 体にぴったりと密着した革製のショルダーバッグを身に付けているが、ミラーシールドのZ-7によりその外見からは「音羽 光」という人物として認識できない。


 バイク屋と並び生業としているオートレースのために鍛えたガタイの良さに伴い、ヘルメットを脱がなければとても話しかけられない凶悪な容姿をしている。


 ヘルメットを脱いだ後もサングラスをかけており、その姿はこれまでに律が見たことがないような風格となっていた。


 ショットガンとアメリカンバイクさえあれば、最新鋭のターミネーターと戦うために少年を助けに行きそうな見た目である。


 ZX-14Rをまるで軽量級フルカウルスポーツ車両のように取り回す姿から、まさに生粋のライダーそのものであった。


「よし、じゃあ今日はもうちょっと遠くの大月まで行って戻るぞ。買うモンもあるしな」


 ――光の案内により、律達は3人でマスツーリングすることになった。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 再び県道30号によって西を進む一行。

 先行はZX-14Rの光、その後ろに律、最後が綾華。


 ZX-14Rの光は律のペースを配慮し、非常にゆったりとしたペースでZX-14Rを走らせる。

 後ろを走る律はその走行ラインを真似ようと必死でくらいついた。


光兄ヒカルニイは、あんまり傾けてない?」


「こいつはそういうバイクじゃないからな……見た目はそれっぽいんだが、傾けずとも案外曲がるのさ」


 律の疑問に光はインカムを通して応える。

 光のZ-7には自らが経営するバイク屋のレンタル用として貸し出ししているB-COMのSB4XLliteが装着されていた。


 私物ではなく元来は絶対に使わない代物だが、今回は特別にという形で使っていた。


 ZX-14R。

 他のツーリング動画を見てもわかるとおり、傾けすぎると思いっきりインに寄ってしまう高い回頭性を誇る。


 大半の人間がリーンインかリーンウィズで曲がるが、リーンインなのも「バイク自体を傾けすぎると重量などの影響で大変なことになってリカバーが難しいから」であり、メガスポーツというものがスーパースポーツとは別物の特性を持つということがよくわかる。


 そんなZX-14Rを追いかける律は、ふと光追いながらスピードメーターを見ると綾華を追いかけたときよりもペースが速いことに気づく。


 ZX-14Rと同じラインを走行するだけでそうなるのだった。


 バイクを殆ど傾けず、ほどほどにリーンウィズで傾けてカーブをスラスラと曲がる光は綾華と異なり良いお手本であった。


「バイクって傾けずとも結構な速度で曲がれるんだ……」


「あん? …………綾華……お前っ! あれほど律に基本走行を教えてやれと言ったのに!」


 律の言葉に光は全てを察し、綾華に激を飛ばす。

 談合坂にてCBR250RRのタイヤ状況を目視にて確認していた光は、妙に外側まで土で汚れていてずっと感じていた違和感に全てのパズルのピースが埋まった状態となっていた。


 トランポから律のガレージまで引っ張っていたのは彼であり、律の自宅より出発前のタイヤはそのような状態とはなっていなかったことを知っている。


「あうっ……ごめんなしゃい……」


「高尾周辺はカーブが多いから危ないんだって言ったろう。初めての道で飛ばして落ち葉とかで滑ったらどうするんだ! 律じゃなくお前のためにトランポで迎えに行くなんてシャレにならん!」


「はい……」


 もし猫や犬だったら耳がシュンをタレてしまっているだろう。

 バックミラーをみながらあえて光のしつけに対して口出ししない律は綾華にそのようなケモノ耳があったならば間違いなくその状態になっているであろう様子を感じ取れるほどであった。


 光は、まだ慣れない道路状況も不明瞭すぎる道で飛ばしたことについて綾華を強い口調で注意する。

 ライダーにとっては事前に調べつくしていない限り、そういう場所で無茶をするのは自爆して事故を起こすだけである。


 特にそういう危険性が高まるスーパースポーツに分類されるバイクを綾華は愛車としているのだ。

 だから他の車種よりも特段注意しなければならないはずなのであった。


「まぁ俺が高速で思いっきり加速で飛ばして挑発したのが悪いんだ。ここらで剣を鞘に収めてよ光兄」


 綾華の公道は年齢相応の公道である。

 高速にてあそこまで挑発に近い真似をされたら、火がつかないわけがない。


 律が知らぬところで光は「インカムを使わせてまで走るんだから、律にちゃんと走り方を共に走りながら教えてやれ」と言いつけていたが、綾華はクラッチ操作の指摘以外は特になにも言及していなかった。


 原因は高速時の走行からそれなりに問題がないと勝手に判断してしまったところによる。


 光が怒った理由はあえて綾華と律の二人だけにして走らせ、それだけ娘を信用していたのに裏切られた部分と、綾華が若さゆえに取り返しが付かない過ちに繋がる危険行為をしていた二つのものによる。


 しかしそれに対し自分に原因があると理解している律は光を宥める。


「チッ……しょうもないことで怒っちまった。せっかくのツーリング中に悪かったな律。……綾華。お前の腕の良さが俺からしても折り紙つきなのは知ってるが、ジムカーナで初めてのコースだとコケまくってることぐらい自分でよく理解してるはず。初めてが最も危険。慣れた道以外でそういうことはやるな。しかも初心者を引っ張って走ってる最中に……」


 光は直情的になったことにやや反省し、声のトーンを落としつつ綾華のに語りかけるようにして注意する。


「以後気をつけます……」


「まぁ綾華が熱くなるような走りを高速で見せた俺もわかったからさ……」


 律は自分自身で反省しつつ、その場を取り持った。

 そのまましばらく綾華は黙り込んでしまう。


 ――県道30号を走る律に対し、光は走行中の問題点を指摘する。


「ニーグリップ甘いぞ。タンクに足は常に密着。それとインパルスはキャブレターだからそんなエンジン回転数低い状態で変速したらプラグ被っちまうぞ!」


「3000回転でも低いのッ!?」


「そいつは立派な高回転型のエンジンだぜ? もっと回せ!」


 高速ではかなりエンジン回転数を上げていた律だが、一般道では一転して低回転からギアチェンジを繰り返していた。


 渋滞時ですら本来は「2速」というところ「3速」まで入れていたほどである。

 スコンスコンと軽く入るシフトフィールの影響で律はこれまでの乗用車や軽自動車のMTと同じ感覚で変速していた。


 しかしそれらは立派なインジェクション式のエンジンであり、そこまで問題とならない。

 だが、キャブレターにおいてはアイドリングすら季節によっては慎重にならなければいけないほどの問題がある。


 特にインパルスなどの高回転型エンジンにおいては低回転時において燃焼不良を起こしやすい。


 この当時のネイキッドバイクの大半は高回転型エンジン。

 回さないことでどんどん調子が悪くなっていくのは全メーカーほぼ共通。


 低回転ではキャブレターが適切な燃料噴射を行いにくくなり、大量の燃料がシリンダー内に送り込まれるからだ。


 この燃焼不良こそGSX400インパルスが「4ストにはゆるすぎたはずの排気ガス規制」すら突破できず1度死んだ原因の1つ。(各社も対応を余儀なくされた)


 理由はコンパクトにまとめすぎたエンジンを改良するのが非常に難しかったからである。

 拡張性が他のメーカーのネイキッドに装備されたエンジンよりなかったのだ。


 1998年の排ガス規制突破においては「より高精度な燃焼状態」を維持するため、電子制御キャブレター方式という形が主流となる。


 すでに大半のバイクがそのような電子制御キャブレターではあったが、より高精度に燃料噴射ができる形への対応を迫られる。


 当時主流だったのは32bitのECUを搭載し、エンジン内に装着された酸素センサーなどを頼りにソレノイドバルブと呼ばれる電子制御弁を用いてキャブレターの噴射量の調整を行うもの。


 純粋なキャブレターよりよほど細かく制御できるようになる一方、ECUが死んでも最低限の動作はするよう出来ている。


 インジェクションというのは「これらを電子制御したポンプを用いてさらに高精度に燃料噴射の調節を行っているもの」と解釈してもらえばいい。


 特に排ガス規制対応のためにCB400SFがMC39に改良された際には「とてもかしこい子になりました」というフレーズで宣伝されたが、あの時あの年代にて32bitCPUを搭載したのはCB400SFのみ。(恐らくこの大々的な宣伝がMC39型CB400SFのの優等生というイメージを作り上げた)


 それに対しスズキやカワサキなどは出遅れ、それが2008年排ガス規制時の大量生産終了の引き金となった。


 一方でスズキは自動車技術により、2006年に颯爽と登場したGSX-R600と750シリーズを筆頭に32bitECUを搭載し、随時アップデート。


 後の新世代スタンダードへと昇華させた。


 それらは最新鋭のシステム構成で作られたことから、スズキらしい流用が行えるのは「新しい世代だけ」となり、早期にCBシリーズにて32bitECUを実用化させたホンダと異なり、旧世代のバイクの維持が極めて難しくなる要因となった。


 逆にホンダが未だにガラパゴスすぎるバイクを作れる理由の1つに「同時期に同じく改良したCB1300と共に、こいつらをベースにガラパゴスバイクを簡単作れる」というものがある。

 なるべくしてなったようなものである。


 ちなみに今では最新鋭のバイクは64bit ECUを装備しているが、インパルス400は当時をして32bit ECUではなく、そこまで賢い子ではなかった。


 32bitECUを搭載した総合的にマシン制御を試みるようなシステムを搭載するスペースすらない。


 それでもキャブレターなどを新規設計のものに改めて対応。

 あとはマフラーなどを改良することで辛うじて突破しただけである。


 ここから2008年の排ガス規制の突破をするにはあまりにもスペース的余裕がなかったが、どうやら規制対応型エンジンだけは作るだけ作った後で「これこのまま生かしても今後がキツすぎるわ」ということで完全に死んだ経緯があった。


 まぁ、スズキ自体が真新しいフレームということでダブルクレードルフレームを作りたくないと意識していた側面もあるかもしれない。


 今の主流は「エンジンにもフレームと共に同じくショックを吸収してもらう」構造が一般的だがインパルスのエンジンはそんな設計などしていない。


 かくして古いエンジン形式であるインパルス400に乗る律は、「とにかくエンジンをブン回す」ことを余技なくされた。


 しかし……


「なんだこれ、やかましいだけじゃないか」


 ヴィィィィンという甲高い音を響かせ、メーターの4000回転部分をかなり超えた段階でギアチェンジする律は音と速度が伴わずどぎまぎする。


「なははっ。それが高回転型エンジンの旧車ってもんだ」


 4000回転以上でギアチェンジすることを強いられた律は、速度が遅いのに格好つけているようで違和感を感じる。


 その上で気づいた。


 これまで、バイクというのは「遅いのにやたらエンジンを唸らせる」イメージがあった。

 その理由はあくまで「ライダーが格好つけている」だけなのだと思っていた。


 だが、それは「そうせざるを得ない仕様」であったことに気づかされる。


 エンジン回転数を上げたことでインパルス400は調子がぐんぐん良くなり、エンジン音のトーンがすこしあがった。


 それを見ていた光るは(ギアチェンはまるで問題ない)と安心する。

 律が車好きでMTを好んでいたというのが本当なのだと改めて実感する。


 だが一方で律は「この行為は無駄すぎる」と納得できなかった。


「光兄、俺が買うCBもこんな回さなきゃいかんの?」


「……どうかな……FIインジェクションにゃなってるが古い型式のエンジンだし高回転型だしな……」


「む~……でも教習所のCBはこんなに回さなくとも大丈夫だったんだけどなあ……」


「そりゃそういう仕様にしたからだよ。パワー落としてさ」


「そういうことね……」


 律はやや肩を落とした。

 せっかくの綺麗な景色も音が台無しにしていると感じるほどうるさい。


 こういう場所では素直な音を響かせつつ優雅に走りたいのだ。


「まあ、乗ってみてから落ち込めよ。まだ早い」


 その姿をバックミラーで捉える光るがフォローすうr。


 光は律が教習所で一体どういうバイクに乗っていたか知らない。

 そのため、NC42かNC54に乗っているのだと思っていたが、NC39やNC31の可能性も考慮してそのように説明する。


 教習所のCBですらかぶる時はかぶる。

 それでも、MAX40km程度であることを考え、それにあわせたセッティングにしているのだ。


 高速走行を一切考慮しないセッティングならば燃焼不良はそれはそれで抑えられる。

 そのために逆に高速走行が犠牲になった。


 NC42とNC54はインジェクション化したことでその不安が払拭されたために乗用仕様と同じものにされているのだと言われている。


 それでもNC42には重大な弱点がある。

「低回転ばかり使い、さらに2バルブオンリーで使うとカーボンが堆積して最悪エンジン不動になる」という弱点が。


 だからある程度回さなければならないのはNC42でも同じ。

 インパルスの挙動に同じ世代の生き残りを愛車とする予定の律はなんとなくすでに悪寒がしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ