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A組に昇格

アイヴィーから本格的に動き出すのはアイヴィーが成人してからにすると言われた。

ロード王国とエクス帝国の間に戦争を起こさせるつもりらしい。

そこで戦功をあげてブランバル伯爵家を出世させる予定みたいだ。


ただし実力はもう隠す気がないとの事。

冬休みに入ったら、アイヴィーと私の冒険者ランクを一気に上げると言われた。

戦争での戦力と認めさせるのと金策のためである。


11月の末のクラス替えで私はA組に上がった。

4連続でクラスが上がったのは前代未聞らしい。

A組には優秀な人材が多い。

積極的に友達を作らないといけない。

アイヴィーの為になるはず。

そう思っていたがなかなかうまくはいかなかった。

遠目から観察されている感じ。


A組の剣術の授業も大した事はなかった。

もう私の剣術は学生レベルではないのだろう。

魔法実技の授業は特別扱いになっている。

唯一平均レベルの詠唱速度を上げる訓練をしている。

魔力球を使える私には全く必要がないと思いながらこなしていった。


12月半ばの成績発表で私はA組1位になった。

夏休み明けにはEクラスの半ばの成績の生徒が二ヶ月半で学年1位である。

一学年140人。

成績が90位だった生徒が1位になる。

あまりの事にやっかみもない。

ただ話題の中心にはなっている。

親友のナタリーなんかはもう話しかけてこなくなった。

成績が変わるだけで、別の世界で生きていく事になってしまったのだろう。

悲しいが所詮(しょせん)そんなもんなんだ。


生徒会は一学年から2名選ばれる。

一年生は入学試験の成績で上位2人。

二年生と三年生は学年最後の成績の上位2人が選ばれる。

完全に成績優秀者だけの集まりだ。


私が来年時、生徒会に選ばれた場合には一年の時に選ばれていた1人が弾き出されると言う事だ。

現在、A組の1位は私である。

2位が公爵家の次女のフラウ・サライドール。

3位が侯爵家の長男にパウロ・キッシュ

パウロはいつも凄い目付きで私を睨んでくる。

取り敢えずは気にしないようにしている。


フラウとは仲良くなれた。

サライドール家の次女であるフラウはとても優しい女の子だ。

凛々しい顔つきで女性のファンが多い。

サバサバした性格で話し安い。

剣術、魔法、座学のどれも得意で完璧な女性である。

公爵家の次女なのに、将来は政治に関わる官僚になりたいそうだ。

アイヴィーが世界征服する時の後方支援をする人材として最適かな?

フラウを見ながらそんな事を考えていた。

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