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廃神様と女神様Lv1  作者: 井口亮
第一部『導入編』
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だけど、現ナマはもっと強いっていう。

 頭上にかざした腕の先、俺の手が指を鳴らす。

 ぱちん、と乾いた音が鳴ると俺はどこまでも凄惨な笑みを浮かべて叫んだ。


 「コール、レウスッ!」


 ――爆炎と衝撃を伴い、赤い飛竜が獰猛な嘶きを上げて召還される。


 「アタック!」

 「――ァァァアアオウンッ!」


 俺の号令に合わせてレウスが低空を滑空し、マーシーに一直線に肉薄する。

 唖然とするマーシーの頭上から荒々しく振るわれる腕が叩きつけられ、返す腕で顎を打ち抜く。

 そうして、最後に振り抜かれた首がマーシーを叩き激しい金属音が鳴り響く。


 ――レウスの腕、頭部には荒々しい装飾の鎧が装備されていた。


 ペット用装備という奴だ。

 プレイヤーキャラクターと同様にペットに装備させる装備品というのも存在する。

 自分だけの育成ではなくペットの育成という底の深さを合わせ持つことでゲームの寿命を延ばすコンテンツだが、それは『対戦』という形式に加味される形になればそれは多くの戦術を生み出すことになる。

 自己の死を敗北と捉え、最も下劣な考え方をするならば。


 ――ペットは自律した遠隔武器や、盾となる。


 育成こそしていないが高い初期ステータスを誇るドラゴン系ペットに装身具を装備させればそこそこの火力まで弾き出してくれる。


 ――そのために現金を叩きつけたのだから。


 一匹2000シードの六匹合わせて12000シード。

 12000シードとは現金換算して一万二千円。

 それはコンシューマのゲームを買ってもお釣りの来る額である。

 運営が正しく『商売』をするならばゲームとしてそれ相応の『対価』を得させなければならない。

 それは、ただ一点、『ドラゴン』という他の持ち得ない物を持つという希少価値をのぞけば、つきつめるとこういう話になる。


 ――他への優越性。


 現金の価値とはそのままゲーム内で、課金者の優越性へと変質する。

 それが、どういうことかを俺たち『廃人』達は身をもって良く知っている。


 「ド、ドラゴンっ!?」


 驚くマーシーがそれでも応対して剣を振るおうとする。


 ――完全に俺の目論見に嵌った対応ですありがとう。


 「リターン!」


 その切っ先が掠める前にレウスの姿が掻き消える。

 俺はどこまでも陰惨な笑顔を浮かべると、『ステルス』で周囲の景色の中に掻き消える。


 「コール、レイア!」


 激しい霜を降り散らしながら現れたブルードラゴン『レイア』が首をもたげ嘶く。


 「アタック!」


 マーシーに向けて一直線に飛翔するブルードラゴンがレウスと同じように襲いかかる。

 盾を掲げガードするマーシーだが、それこそ俺の望む反応。


 「へい!マーシーちゃん、背中ががら空きだぜい?」


 即座にステルスで姿を現した俺は『ダッシュ』で肉薄し、『稲妻ステップ』で背後に回ると『ホールド』から『スルー』。

 投げ飛ばされたマーシーが地面に転がり、俺は指を鳴らす。


 「ブリザードブレス!」


 号令と共にブレスを吐きつける。


 ――メインとなる火力スキルと『鈍足』のデバフ効果の載るブルードラゴンのブレス


 激し氷礫の嵐に叩きつけられながらも激しい燐光を散らし、立ち上がるマーシーの前で俺の姿が再び掻き消える。


 「『鈍足』いただきましたー。勝ったな」

 「っく!本当にどこまでも小癪な真似をっ!」


 マナポーションを飲み自然現象するMP消費を回復しながら俺は側面に静かに回り込む。


 「砕け散れっ!神々の威光を思い知れっ!『ディバインブレード』っ!」

 「リターン、レイア」


 ――レイアを狙った『ディバインブレード』の光が届く前に、召還を戻す。


 「今っ!戦う意思に光を!『リフレ――」


 ――デバフ解除の為の『リフレッシュ』狙いの牽制目的の『ディバインブレード』


 一般人同士の対人であればその選択はありっちゃありなんだろうさ。

 そんなことは承知済みの俺は戻るのを待たず俺は再度、コールをかける。


 「コール、アンヘル!」


 間近に接近していた俺の傍らに現れたホーリードラゴン『アンヘル』の周囲を光の竜巻が爆炎を上げ衝撃を散らす。


 ――その衝撃に巻き込まれ、マーシーが吹き飛ぶ。


 召還時のスプラッシュを利用した転倒誘発でスキル使用時間を強制キャンセル。


 「ホーリーナイトのテンプレなんて承知済みでした――アタック」


――ダウンを無理矢理奪ったマーシーに容赦なく、襲いかからせる。


 攻撃モーションが一通り終わるころにはさらに詰めより俺はマーシーを『ホールド』する。


 「おっと、おネンネするにゃあ早いんでねえの?」

 「卑怯な……」


 朦朧としているマーシーの腕をがっちりホールドした俺の武器は既にインベントリに入っている。

 両腕が自由になった俺は容赦なく両腕用格闘スキルを振るってやることにする。


 「おっとこんなところに折り頃な腕があったからポキっとなっ!それバッキィ!」

 「ぎゃぁあああっ!」


 マーシーの悲鳴が響き渡り、腕からブレードを取り落とす。


 ――格闘スキル『サブミッション』


 完全に対人用のスキルで抵抗を持つモンスターは多いが一定時間武器攻撃を制限する『サブミッション』は選択肢の一つとしては優秀なのだ。


 ――タンク型と持久戦をやる場合の揺さぶりとしては超優秀なスキルだ。


 盛大な悲鳴をあげちゃいるがダメージとしては微々たるもんだ。

 一定時間たてば解除されるデバフをかけた程度で、俺はさらにそこから『スルー』で投げ飛ばすと指を鳴らす。


 「コール、レグナ」


 闇色の障気が旋風となり、召還されたレグナが煌々とした赤い瞳をマーシーに向ける。

 俺は完全に体制が整うと、起き上がろうとするマーシーに告げてやった。


 「さぁ、廃人……いや、廃課金者の力ってのを見せてやンぜ?」


 そうして俺は連続でオーダーを下す。


 「ブレス!リタールレグナ!コールデッテイウ!アタック!リターン!コールザリガニ!ブレス!リターンコールレウス!ブレス!リターンコールレイア!アタック!――」


 入れ替わり立ち替わりに召還されたドラゴン達がブレスとアタックを織り交ぜマーシーを袋叩きにする。

 あまりにも一方的な戦い方に観衆となった騎士団達は俺への野次すら忘れてしまう。

 俺は次々とドラゴンを召還しながら悠然と地を這いずり転がるマーシーに歩み寄る。

 どこまでも凄惨な笑みを浮かべ、歩み寄り壁際まで転がされたマーシーを見下ろす。


 ――通称『ペットリボルバー』


 通常、同じペットを再召還するには1分のクールタイムが生じる。

 だが、その間隙を他のペット召還による攻撃で埋め、相手を硬直させつづければクールタイムが終わった瞬間に再び同じペットで攻撃することができる。

 そうして延々と終わらないペットによる攻撃地獄の中に引きずり落とすことができる。

 僅かな時間の空きや硬直やガード行動を取れば即座に俺が組み付いて『サブミッション』で再びデバフをかけ、一方的に相手が死ぬまでサンドバックにすることができる。


 「コールレグナ!アタック!リターン!コールデッテイウ!アタック!リターンコールザリガニ――」


 やがて召還スプラッシュの範囲まで近づいた俺に押され、壁にブチ上げられ落ちてきたところを『ホールド』しての『サブミッション』。

 札束で人を殴るとはよく言ったもんだと思う。

 マーシーちゃんが硬いだけに殴り甲斐があるってもんだよ。

 為す術もなく蹂躙される副団長の姿に言葉を無くした騎士達は俺のやっている悪鬼の所業に目を見張る。

 やがて、戻すのも面倒になり、6匹の竜と俺は壁際に追い詰めたマーシーを投げては殴り、投げては殴りと蹂躙の限りを尽くす。

 思い上がった騎士どもの目を十分に覚ましたら俺はもはや戦う意思をなくしたマーシーの頭を掴み『ニーキック』で叩き伏せるとドラゴン達に蹂躙を任せる。

 それでも微々たる量しか減らないマーシーのHPは流石に高レベルといったところか。


 ――だからこそ、俺は爆炎水晶の威力を試したのだ。


 俺は周囲に爆炎水晶を設置してまわると、いよいよマーシーの胸ぐらを掴み告げた。


 「……足りない。全く足りてねえよ。勝つってのはな?こういうことなんだよッ!」


 物言う気力すら無くしたマーシーを爆炎水晶の中に投げ込む。

 よろよろと起き上がろうとするマーシーを鼻で笑い、俺は凶暴な竜達を従え号令を下した。


 「やれ。ブレスだ」

 「「ギャァァ――ォォォオオン!」」


 一斉に吐き出された5匹のブレスが爆炎水晶を励起させ、盛大な爆炎を上げる。

 燃え上がるオレンジ色の光が眩しく視界を焼き、それらが過ぎ去った後には力無く倒れるマーシーが居た。

 全く動かなくなったマーシーを見下ろし、俺は周囲の騎士達を睥睨して腕を上げる。

 その場に居た誰しもが言葉を失っていた。


 ――一介の悪党に神の威光を持つ国家の誇る騎士団を束ねる猛者が敗れた。


 どこまでも甘ったれた、それでいて集団に自分を重ね強いと錯覚していた弱者どもには信じられない光景だったのだろう。

 だからこそ、告げてやる。


 「俺の――完全勝利だッ!」

 「「ギャァァァ――ァァアアアン!」」


 ――ドラゴン達が咆哮を重ねる。


 たった今、プロフテリア騎士団は俺に屈した。


  ◇◆◇◆◇◆

 

 「……力は、見せていただきました」


 騎士団の治療室のベッドに横になっていたマーシーは俺に力なくそう言った。

 俺はどこか、面倒くさそうに溜息をつくと鼻を鳴らす。

 マーシーはどこか嬉しそうに長いまつげを伏せて笑おうとする。


 「これで、あなたのことを認めない人は居ないでしょう」

 「そうでもねえよ。卑怯だのへったくれだのさんざっぱら言われたよ。ドラゴンを使うなど聞いていない。一対一の決闘ではないのか。決闘に道具を持ち込むなど卑怯にも程がある。聞いてて吐き気がしてきたよ」


 マーシーはどこか困ったように笑った。


 「参ったわね。時間が無いというのに」

 「だが、約束は約束だからな。俺の指揮に入るのを了承はさせた。魔王だとかと戦う前に滅んでしまえばいいんだこんな国」


 俺はにべもなく言い放ち、大きく溜息をつく。

 マーシーは起き上がると額を抑えて俯く。


 「……彼等が言うのも理解はできます。信じられないのでしょうね、私が敗北することが」

 「えっらい自信の持ちようだな?そんな自信あったん?」

 「……ありますよ。私には自分で生きるにはこれしか、なかったのですから」


 俺はなんか嫌な予感がして眉を潜める。

 クエストの一環なんだろうけど、やばいぐらいしち面倒くさそうだ。

 勝手になんか、雰囲気作っちゃってるよマーシーちゃん。


 「私の家は――」

 「はいそこまで。そこまで。マーシーちゃんが実はどこの誰とか、お家がどーとかは長いから省略。別にマーシーちゃんが誰だろうが、ぶっちゃけ興味ありません」


 フラグブレイクというより時間が無いから割愛だこんなもの。

 延々と興味の無い他人の身の上話を聞かされて時間を空費するよりコンテンツ喰いにいきたいんですよ正直。


 「だけども、負ける訳にはいかなかった」


 随分と喰らいついてくんなぁこのNPC。

 マーシーはどこか吹っ切れたような表情を浮かべて尋ねる。


 「あなたは単純で素敵ですね。それが、あなたの強さなのでしょうか」

 「バカにすんなし。お前が負けたのは極論してしまえば弱かったから。順番に説明してやろうか?」


 煽ったツモリだったのだがマーシーは素直に頷いた。


 「ありがたく教えていただきます。戦女神のレジアンが仰るのであれば、それはまさに本当に私の弱さでもあるのでしょうから」


 やけに素直になったマーシーはどこか気持ち悪い。

 だけども、教えて欲しいといわれれば教えてしまいたくなるのも人の性。


 「まずは覚悟だ。絶対に勝つっていう覚悟が全くねえよ。勝てるから戦うってのは当たり前のこと。そんなの一般人と変わらない。そんな豆腐メンタルで俺のふっかけた勝負に載ったって時点で勝負を舐めきってたんだよ」


 辛辣に言い放ち、反論を期待してみるがマーシーちゃんは大人だった。


 「……覚悟が無いから油断する。今だからこそ、身に染みますわね」

 「素直すぎて気持ち悪ぃな……どちらにせよ、覚悟が無いから気持ちのギアがトップに入ってねえんだよ。勝負をふっかけた時点で俺には勝つ以外に選択肢はねえんだ。勝つために取れる手段は全て取る覚悟を決める。そうすりゃ余計なことなんざ考えることなく勝つために何をすればいいのかだけ考えられる。ペットリボルバーなんて卑怯もいいところな技だって勝つためにゃ必要な手段だ。必死だぜ?そんな相手に甘っちょろい考えで戦おうなんて思ってるなら侮辱もいいところだ」

 「……申し訳、ありません。いずれも、私の弱さによるところです」


 いや本当に気持ち悪い。

 素直すぎるマーシーちゃんはなんか、チュートリア以上に扱いづれえ。

 ぶっちゃけ小馬鹿にすれば反応くれるチュートリアの方がからかい甲斐があるのだが、マーシーちゃんは大人な分だけ反応が上品だから煽りづれえ。


 「ま、勝つためには全部の手段を余すことなく使うべきだってこった。俺との勝負に一対一で望んだ時点で負けだ。言ったろ?一騎打ちじゃなくて勝負だって。小規模決闘はパーティ規模の決闘だ。6人までの参戦が認められる。そのパーティ枠にドラゴンをぶち込めば複数戦闘に持ち込めるんだ。一対一じゃレベル差でジリ貧になるのは目に見えてる。だけど、火力や拘束をペットに頼めばどうとでもなる」

 「私は――どうすべきだったのでしょうか?」

 「簡単だ。適当に騎士の中から見繕って6人で戦えば良かった」


 ――俺だったら絶対にそうするから。


 基本ソロプレイ重視だが、集団の持つ力というのを軽視している訳ではない。

 結果のみが勝敗だとしたら、数の力というのはまさしくその勝敗を面白いくらいに簡単に左右してくれる。

 むしろ、その総合力を活かすという点では俺は少しだけ自信があったりする。

 その選択肢がありながら、気がつけない時点で覚悟が足りない。


 「そんな……いや、ですが……」

 「選択肢が無かった、とでも言い訳するツモリか?」

 「いえ……ですが……」

 「選べた。誇りをかなぐり捨ててドラゴンを率いる俺を倒すために、観客席に居た騎士達に参戦するように指示することは、あの場にいれば可能だった。はっきり断言してやるよ。それに気がつけないならタダのバカ丸出し。気がついていてできないのも下らないことを考えてるからやっぱりバカ丸出し。お前、頭の中身おっぱいに詰まってるんじゃねえか?少し柔軟になるように揉んでやろうか?」


 さんざっぱら小馬鹿にしてセクハラしようとすると流石にマーシーちゃんも身を捩って俺を睨んできた。


 「その戦い方には誇りがありません」

 「誇りをかけた決闘だからとでも言うのか?冗談だろ?今の様を見て見ろよ。副団長さんはフルボッコにされて医務室送り。一介の冒険者風情というか悪党風情に今、必死に教えを請うてる訳だがその誇りをかけた決闘とやらの末だ。お茶の間の笑いを誘うにゃよっぽどバラエティだぜ?」


 俺は鼻で笑ってやる。

 だが、マーシーちゃんが凄い素直な大人なんで俺も少しだけ調子に乗る。


 「せっかくだ。もそっと細かいところまで指摘してやろうか?」

 「はい」

 「……定型的な戦闘パターンに固執しすぎだ。お前の思考特性は相手のクラスと取るべき戦術パターンから自分のクラスが取るべき手段を正しく選んでいくいわゆるテンプレ戦術を選ぶ傾向にある。そして、一度そちらに誘導されてしまうとそこからの修正が難しくなってしまう」


 これは一般的に『IRIAの特性』という対IRIA戦闘の心得だ。


 「俺が一番最初からペットリボルバーを使わなかったのはまさにお前に『ローグ』と『ホーリーナイト』の戦闘を想定させ、そこから取るべき戦術というのを俺が『特定』させたからだ。一度、その認識を作ってしまえば自分の『データ』には無い戦術に対しては応対ができなくなってしまう。お前みたいな頭の硬い堅実な戦い方をするNPCにはよくある傾向だよ」


 プレイヤーの戦闘の仕方を覚えるIRIAは総じてそのプレイヤーの戦い方に似る。

 何度も何度も戦ったことのあるプレイヤーがログオフ逃走してくれちゃった時なんかのIRIAは基本、多少個性こそあるものの元のプレイヤーの個性をそのまま引き継ぐ。

 それらがフィードバックされて蓄積された戦闘データで有効な手段というのを論理的に思考、判断しいわゆる『テンプレート』な戦い方をするのがプレイヤーの影響を全く受けたことが無いIRIA積載NPCだ。


 「……柔軟な戦い方も必要なのでしょうか」

 「それ以前の問題だ。戦い方自体が既に『死んで』いるんだよ。そんなんじゃ少し必死な人間にすら遅れを取る」


 ――一般人相手には面白い戦いを提供してくれるが、やり込んでしまえばそれすら人形同然になってしまう。


 俺はそこまで説明してやると途端に面倒くさくなって溜息とともにこの話題を終了することとした。


 「強い人間ってのはここが違うんだよ、ここが。マーシーちゃんみたくでっかいだけじゃ、基本強いとは言わねえから」


 俺は自分の胸を親指で叩くと、でっかなおっぱいを抱きかかえて恥ずかしがるマーシーを置き去りにしてちゃっちゃと訓練所に向かうこととした。



スラング解説

 『ペットリボルバー』

 作中のとおりの運用でマビノギで実際に存在する。

 モブのターゲッティングをペットにのみ特定し、召還、帰還を繰り返し1対1であればノーダメージで敵を倒せる。

 時間がかかることが難点。

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