糞味噌な結末
オベン城の激しい戦いから二日後のことである。
結果として、俺は2週してきました。
ムカついたから、一人で。
ソロきっつ!だから、今最高ッ!
キクの店の奥にある『思考者の椅子』には『使用中』の札がかけられており、俺はそこから離れた場所で悠然と『思考者の椅子』のドアをフルオープンにして悪い笑みを浮かべる。
「ま、ますたぁぁぁ……」
どこかもじもじとしながらチュートリアが俺に涙目で訴える。
俺はそんなチュートリアを見下ろしながらクツクツと笑う。
「なぁにかねぇ?チュートリアちゃん、どうしたのかねぇ?そんな今にも漏らしそうなご様子でぇ?」
「お願いです、苛めないでください。もう、限界なんです。『思考者の椅子』を貸して下さい」
「はぁ?なんだって?聞こえなぁーい」
「貸して下さい貸して下さい貸して下さい貸して下さい貸して下さいぃぃぃ!」
「はぁ?なんだって?聞こえなぁーい」
俺は思考者の箱のウォシュレット、便座ウォーマー付きの便器に座り、消臭剤の香りを楽しんでいた。
床に座り泣きそうなというか、既に泣いているチュートリアを見下ろし俺はさらに攻め立てる。
「あーやっぱりいいわー、こう、ゆっくり考え事をするのには『思考者の箱』って最高やわー。これどこのメーカー?とぅーとぅー?いなっくすー?最高やわー!」
「ますたぁがいじめるぅぅぅ!お願いですからぁぁあ!」
「はぁ?なんだって?聞こえなぁーい」
とうとう泣き出した。
最早限界が近いのだろう。
一度、この素晴らしさを知ったら糞壺で用なんざ足せない。
俺は『思考者の椅子』にどっかりと座り、哀願するチュートリアを見下ろす。
「お前ら、必死こいて帰ってきた俺がクソしようとした時なんつった?なんつった?」
「そ、それはキクさんが」
「キク穴ディルドーは今、便所。お前ら言ったよな?言ったよな?『ロクロータがうんこしたトイレとか使いたくない』って。『中でオナニーされても困る』とか。そして、なんつったか知ってるか?知ってるか?」
「ご、ごめんなさいぃぃぃ」
「『これ女子トイレ、あんた外で野グソしてきなさい』だったよなァッ!お前も別に反論しなかったよな?つか、同意してたよな?ああ、したよ。野グソしてやったよ。店の前でぷりぷりっとな?その時の俺の気持ちがわかるか?お前にわかるか?衆人環視の中、ケツ丸出しでクソをする気持ちがわかるか?」
「そ、それはマスターの趣味じゃないですかぁ!」
「さすがに脱糞を人に見せつける趣味は無いわっ!てめえにクソの始末をさせるためだこのクソアマがっ!」
俺はすがるチュートリアに悪魔超人真っ青な残虐非道な笑みを浮かべ、親指を下に向けてやった。
「だが、お前がここで小便をはっ散らかすブザマな姿は見てやりてぇ気分だぜェ」
「へ、変態ぃぃ!」
「変態さぁ……俺ぁ変態だよぉ……変態はぁ俺の世界での褒め言葉だと何度言えばわかるんだァ?さぁ、やってみせてくれよぉ?放尿プレイって奴をサぁ?」
「ま、魔王よりひ、酷いぃぃ………あ」
ぶるりと震えるチュートリア。
じんわりと湯気を立てる水が広がり、静かに俺は勝利を確信する。
チュートリアは足に広がるその生暖かい感触にはらはらと涙を零す。
「う……うぇ……う、あ………」
泣きそうというか、既に泣いてる。
ヒャッハー、飯ウマの死体撃ちタイムの始まりだァ!
「おや?おやぁ?あっれー?なに?あっれー?漏らしたの?漏らしたの?ひょっとして漏らしちゃった?この年で?この年で?トイレを我慢して?我慢しきれず?あ、漏らしちゃったの?ねぇねぇ何それ?床に広がってる湯気たってそれ何それ?チュートリアちゃーん教えてくれるー?俺この世界わかんないから、その床でもっくもく湯気たってるそれ何か教えてくれるー?ねえ!ねえ!ナニソレー!?」
「うあぁぁぁあああん!ああああん!あんあぁああん!」
絶叫して泣き始めるチュートリアを徹底的に苛め抜き、俺は快哉を上げる。
「ザマァw!プギャーw!ねえ今どんな気持ちどんな気持ち?w小便漏らした女神様今どんな気持ちィィィ!?wプギャー!w」
徹底的に心を殺し尽くして叩き伏せるこの快感。
変態と言われようがなんといわれようが最後に勝てばよろしいのだ。
使用中の札がかけられたドアが開き、そこにはげっそりと青い顔をしたキクが座っていた。
「あ、あんたねぇ……ちょっと、やっていいことと悪いことが……」
「おんやぁ?随分と顔色が悪いですねえ?キク穴さん。どこか痛いんでございましょおか?」
「あ、あんたのせいでしょぉぉがぁ?」
「はぁ?なんだって?聞こえなぁーい」
キクの腹がぎゅるると鳴り響き、奴の顔がさらに青ざめる。
「あらー?お腹壊してるのぉー?変な物でも食べたのかしらん?」
「お、お前が持ってきた肉が原因でしょうがぁ?」
「持ってきたのは俺、食べたのお前、君達は肉を食べてもいいし、食べなくてもよい。つまり、君達は自分で肉を食べてそうなったわけでして、そこに俺が悪いという論理は成り立たないのですよ?はーい、わかったかなー?ミジンコ脳のキク穴ディルドリアン」
「殺す……貴様、絶対殺してやる……」
「いいよぉん?相手になるよぉん?ただし、出町受けて死体撃ち最後に全裸土下座をする覚悟があればの話だがなぁ?」
「ぐ……くぅ……あっ!」
ばたんと閉まるドアの向こうから、下品な音が鳴り響く。
「何の音だろーねー?何の音?あ、何の音?わっかるかなー?あ、わかったぞー!うんこの音だー!うんこの音だー!キクちゃんがかわうぃーキク穴からぶりっぶりにウンコする音だー!」
「やめろぉぉ!やめてぇぇぇ!」
「ゲルジェリーベンジャミン風のスパイスのきいた辛いうんこをする音だ!大変だァ!今頃キクちゃんのキク穴は真っ赤っか!晴れ上がってぇ真っ赤っか!ウォシュレット?ウォシュレットでおしりを拭くのかな?でも、またうんこでちゃうよー?詰めておいた方がいいんじゃないのぉキク穴ディルドー」
「くそぉ……クソォォ……くそぉぉぉぉおお!」
んー、最高。超最高。ああ、最高。
俺一人飯ウマ状態でキクにもトドメを刺してやろうっと。
「クソクソって叫ばなくてもうんこしてることくらいわかるって。人間だもんな。女の子だもんな。恥ずかしいもんな。どれ、音を消すのに歌ってやるよ。わったしの名前はキクちゃんちゃん♪ゲリ便垂らしたクッソ女♪ケッツの穴は真っ赤っか♪キク穴火事で大噴火ぁ♪ぶりぶりどっかんぶりぶっぱーん!私今日からディルドリアン、尻の穴にディルドリアーン!」
しくしくとすすり泣く声が便所の奥から聞こえてくる。
大絶叫で泣き叫ぶチュートリアと悔しさに無き噎ぶ二人のタマナシ共を前に俺は思考者の椅子にふんぞり返って叫ぶ。
「フハハハハッ!完全勝利ィ!」
嗚呼、今、俺最ッ高に糞野郎。
『チュートリアの日記』よんがつついたち
おべんじょーにいってきた。
うぉしゅれっとがいっぱいでてきたり、きばみぱんつのせいすいひろったり、げりべんまみれになった。
いちばんうえにはうんこまんがいて、つよかった。
うんこまんがいっぽんぐそになったり、まきぐそになったりした。
ますたーはとてもつよい。
たたかってるときは、すごい、かっこいい。
いなずまのすてっぷでどーん、がきーん!ばりばりー!さいごどかーん!
わたしもちょっとおてつだいした。
まかせてくれたのが、とても、うれしい。
だけど、そのあとすんごく、すんごく、すんごくいじめられた。
おしっこもらした。
さいきんのますたーはえっちなことばっかりしてくる。へんたいだ。
それと、あんまりやるきがなくなってきている。しんぱいだ。
きょうは、ぺっとをかいにいったけど、そこでますたーがどらごんを6ひきもかった。
本当に汚ぇ。
とりあえず、書きためた分はここくらいまでなのでこれからはぽちぽちと更新していきます><




