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気まぐれしょうもナイト【更新不定期】  作者: すっとぼけん太
22/23

022 ハリー・ポッターと股間の秘密

――最近、強烈な暑さが過ぎたのもあって、色々な事が気になる。

高市さんに、ドジャーズの由伸とか……。

そして俺の脳は今日も、“しょうもない角度”で世界を覗いていた。


で、今さらながら気づいたんだ。

あの名作、『ハリー・ポッター』に――

最大の物理的矛盾があるってことに。


◆ 杖より危険な「棒」問題


あの魔法の杖――空飛ぶほうきだ。


重力とか空気抵抗とか、そういう問題は、

まあ、魔法だから許そう。


けど、魔法でもひとつだけ、構造的にアウトがある。


みんな当たり前の顔して、ほうきにまたがってるけど、

アレ、絶対痛いだろ。


飛ぶたびに、そこに体重が掛かかる。

そして加速するたびに、そこが摩擦(こす)れる。

もうね、ファンタジーじゃなくて――ファンタいたイズムだよ。


◆ ケツ痛は青春の証


俺には分かる。

なぜなら――俺も一度、似たような体験をしたからだ。


15年くらい前、勢いでロードバイクを買った。

ステンレスフレーム、軽量設計、15万円。

当時の俺は“風になる男”になる予定だった。


だが、走り出して10分で悟った。

足が痛いとか、腕が疲れるとかじゃない。


「風になる前に――もう、ケツが砕ける」


あの細くて尖ったサドル、

座るたびに、なんかの尊厳を削ってくる。


3日目には、サドルを見るだけで条件反射的に身体が避けた。

もはや魔法生物。

――乗ると痛いし、降りても痛い。

ケツが、熱い風呂を避ける。


結果、バイクはマンションの駐輪場で化石化。

俺は、“風になれなかった男”になった。


◆ ハリーの股間には、勇気が宿っていた


でも、考えてみれば――

ホグワーツの男子全員が、毎日のようにそれに乗って空を飛んでるわけでしょ?


全体重が股間に――そりゃ強くなるわな。

勇者以前に、まず人体が鍛えられてる。


クィディッチの練習なんて、

「精神力+局部耐久テスト」だ。

ハーマイオニーが惚れた理由も分かる。

あれだけ空で耐えてたら、そりゃ“丈夫な英雄”だ。


俺も、アマゾンで“ほうき飛行初心者セット”が出たら買うわ。

……まあ、3分で後悔する未来が見えるけどな。


◆ 今日の教訓


・ホウキに乗るのは、魔法よりも痛覚を消耗する。

・ロードバイクも空も、最初に壊れるのは心とケツ(股)。

・ハリー・ポッターが真の勇者なのは、

 ヴォルデモートじゃなく――棒に勝った**棒(男)**だからだ。


……俺も、そろそろ人生のサドル調整しよ。

痛くない方向で、生きたい。


そしてどうせなら、座布団くらい――

人生もケツも、ふかふかのサドルがいい。


【了】

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