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異世界転生を果たした、おば、コホン、お姉さまは、お嬢様生活のために悪役回避、頑張ります!  作者: 渡 幸美
第三章 建国祭と学園と

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挿入話 マリーア=サバンズ 4

ーーーティティはそんなつもりで言ったんじゃないわ!あなたの勝手な負の感情でしょう!!


誰?誰に怒って……怒っているのは、私?でも、誰に?


ーーー君のそれだって、負の感情じゃないの?光だなんだと言ったって、所詮は人間だ


そうよ、所詮は人間よ。あなたたちとは違う、でも……


ーーーねえ、本当はこちら側でしょう?嫉妬と焦りで彼女をーーー……


違うわ!私は……!!


ーーーーー本当に?悪意のないキレイなニンゲンなの?ふふっ、おもしろいなあ……


何を、言って……


ーーーーーーーああ、今度はマリーアと言うのか…楽しみにしようか……きっと…いず、れ……





「っ!!」


がばりと飛び起きる。


「何なの……また、夢……?」


夢にしては、ぎゅっと締め付けられた胸が痛い。そしていつものようにその輪郭はぼやけてきてしまう。


「……嫉妬、か」


その言葉だけは妙に心に残っている。


している、のかもしれない。あの、天真爛漫のかわいい妹に。


グリッタ様に言われなくても、自分でも思っていた。聖魔法の成長が遅すぎる自分に。


ーーー本当は、私には相応しくないんじゃないかって。


昨日だって、先に動いたのはリリーだ。

私は、動けなかった。

悪意の怖さに、固まってしまった。


「みんなは、ああ言ってくれたけど……」


光の妖精も見えない。女神様も何も言ってくれない。ルシーいわく、女神は人間界にそうそう干渉できないみたいだけど。


それでも、自分で選んでおいて、とか勝手な言い分が過る自分に嫌気がさす。


「いい子ぶってるだけか…本当にそう、なのかも」


弱っている時は、心無い言葉が棘となって突き刺さってくる。


ーーー私は、あちら側ーーー……


「ううん、違う!行かない!」


リリーが眩しく思う。それは本当。

リリーが羨ましい。きっと、それもある。


情けないけど、それが私。 


でも、それ以上に、リリーを守りたいと思う。


「……負けない、こんな心に負けたくない」


きっと私の弱さが見せる夢だ。


ただの、夢。


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