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異世界転生を果たした、おば、コホン、お姉さまは、お嬢様生活のために悪役回避、頑張ります!  作者: 渡 幸美
第三章 建国祭と学園と

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41.再会と出会い

王立学園の夏季休暇は1ヶ月だ。

日本と同じ位だね!そしてなんと、宿題課題ナシ!

浮かれポンチになるわ~、幸せ!と思っていたけれど、休み明けすぐに確認テストがあるらしい。それはそれで結構えげつない。まあでも、休暇期間中は自分のペースで過ごせるし、良しとしよう。

サバンス家としては、夏季休暇終了の一週間前には王都に戻る予定だ。 


そして本日は領地滞在の3日目。


予定通り、1日目にさっそく牧場へ行って美味しいソフトクリームを食べ、2日目にはキレイな湖でピクニックをした。

そして、今日の3日目は、街へお出かけだ。昨日と一昨日は両親も一緒だったけど、街歩きはまだダメだと、お父様がお母様への過保護を発揮して、今回はマリーアと私の二人だけで、である(護衛はいるよ)。


いろいろできて、これぞザ・夏休み!って感じ。楽しい!私はまだ学園生じゃないけどね。それでも普段よりお勉強は少ないし。適度な休憩は大事、大事。


サバンス領の領都も、王都とは違った賑わいで溢れている。言うなれば、軽井沢や那須辺りのいいとこ取りをしたような観光都市、みたいな?避暑地としても人気なので、結構観光収入もあったりするのだ。美味しいレストランなんかもたくさんあるよ!みなさん、おいでませ~。


でも、今日の私たちのお目当ては、魔道具店。

王都の魔道具店は、指輪や腕輪などの装飾系を扱うお店や、前世で言うところの家電店が多いが、地方に行くと農機具やら工業用の器具、生活魔道具の取り扱いが多くなる。

イデアーレ様ほどの天才はなかなかいないが、うちの魔道具師たちも結構粒ぞろいなんですよ!土地柄、搾乳器とか干し草作りのものとか、酪農、農業の魔道具が得意なのだ。これも、ある意味うちの領の特産品かな。


そんなわけで、領都をマリーアに案内するのと、特産品魔道具の視察も兼ねての街歩きなのだ。魔道具の見学は勉強にもなるしね!


そうして、前世でのホームセンターと車屋さんを足して二で割って、更にアンティーク調にしたような、うちの自慢の魔道具店に到着した。


「マリーアお嬢様、リリアンナお嬢様、本日はようこそお越しいただきました。店主のラビオと申します」


今日はお忍び風に、てなことで、あまり仰々しくならないように話してあったので、店長が静かに迎えてくれた。護衛もいるし、なんならマリーアも私もある程度の魔法は使えるので、お客様の出入りの制限もせずにいつも通りでお願いしてある。それでこその視察じゃない?


「今日はお世話になるわ、ラビオ店長。いろいろと伺うのを楽しみにしていました」

「才女と誉れ高いマリーア様のお言葉、恐悦至極に存じます」

「あまり畏まらないで?本当に二人で楽しみにしていたの。ね、リリー?」

「はい!搾乳器のあの、人の手と同じように動かせる仕組みですとか、マリー姉様とあれこれ考えて来たりしました!」

「リリアンナ様。ほう、それはそれは。是非、お二人の見解を……」


ラビオ店長も、収支計算が得意なために店長もやらされているが、立派な魔道具師だ。研究に関する話になるとかなり食いついて来て、見学しながらいろんな事を聞けて、有意義な時間を過ごすことができる。そして少ししたところで、出入口のドアが開き、カランカランと来客を知らせる鐘と共に、見知った顔の少女が入ってきた。


「いらっしゃいませ。これは、イデアーレ様」

「「イデアーレ様?!」」


店長の挨拶と被りそうなタイミングで、マリーアと私でつい叫んでしまった。店長ももちろんイデアーレ様の顔も偉業も知っていて、ウェルカムモードだ。


「まあ、ご機嫌よう、マリーア様、リリアンナ様。それにラビオ様。ご無沙汰しております。そして、マリーア様とリリアンナ様におかれましては、この度はおめでとうございます」

「ご機嫌よう。ありがとうございます、イデアーレ様。まさかお会いできると思っていなくて、大声でごめんなさい」

「そんな、気になさらいで、マリーア様。リリアンナ様も、今お忙しいのでは?」

「そうでもないのですよぉ。わたくしはまだ学園にも行けないですし。毎日明るく楽しく過ごす様に心がけるだけですわ」

「ふふっ、リリアンナ様もお変わりないようで、嬉しいわ。わたくしがこちらへお邪魔したのは……」

『イデア!ちょっと、向こう!向こうにもっと面白そうなものが……!!』


イデアーレ様と私たちの挨拶の途中で、彼女を呼ぶ楽しい声と共に一人の美少年がバーンと店に入ってきた。あれ?初対面なのに、既視感のある子だな。妙にキラキラして……。ん?あれ?


「イルス!人前での話し方は気をつけて、と」

『あ~、ごめんごめん。外に展示してある魔道具が面白い設計で…………って、ゲッ!!』


どうやらイデアーレ様のお連れ様のようである()は、楽しそうな視線をイデアーレ様から私たちに移した瞬間、二、三歩下がってそう漏らした。


……今、明らかにゲッ、って言ったよね、ゲッて。


マリーアと二人で視線を合わせる。美少年過ぎるこの子は、もしや。

……考え通りだとすると、いろいろと突っ込みどころがありすぎるのだけれど。


「イル!急に失礼よ!お二人に謝って。申し訳ございません、マリーア様、リリアンナ様」

『ああ、いやあ~、今日はちょっとお暇しようかと思っているから……』

「えっ、お店の見学とその後の研究に付き合ってくれないの?」

『い、いや、その』


彼、いやイルス様は、こちらをチラチラ見ながら逃走体勢に入っているが、イデアーレ様との約束を反故にするのもしづらいらしい。


その様子を見て、マリーアと私は阿吽の呼吸でイルス様の両サイドを固める。


「ここでは何ですから。お店を出て話をしませんか?ノーム様……ですよね?」


私の耳元での囁きに、諦めたように下を向いて、頷くノーム様……いえ、イルス様がいいのかしら。

かなり驚いた様子のイデアーレ様も含めて、お話をした方が良さそうですよね。


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[良い点] 一気に読んだ感想 一言で言うなら、作中の原作より乙女ゲーム化してない?! 原作だと夢のシーンで誰かの為にヒロインが1人孤軍奮闘してたり家族に嫌われてたりそのせいで魔王復活しそうだし色々と危…
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