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転生悪役令嬢は闇の秘密結社を作る  作者: Crosis


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長い夜

すいません、睡魔に負けそうなので負ける前に投稿させて頂きました。


その為200文字程度少なめです。

そして俺は怒りの感情のまま件の男性を床へ投げ捨てるとドチャっという音と共に男性の呻き声が聞こえてくる


その姿は見るに耐えず、その肥え太った体形と共に実に醜く汚らしいと思う。


今でこそ痩せてはいるが以前の私も同等の醜い身体であった為その点に関しては欲望、この場合は食欲を表に余り出せない今のこの現状で唯一の利点である。


フランお嬢様にロボトミー手術なるモノを施されてからまだ半年も立っていないのに三十キロも痩せた事からその凄さを伺えるであろう。


「一つ、ブラックローズの頭は私ではなくローズ様である事。私如きをこの秘密結社ブラックローズの頭などという決して間違えてはいけない間違いをしたのですよ、貴方は。許される訳がないでしょう。分かりますか?貴方にこのブラックローズという秘密結社がどれ程凄い組織であるか。私如きをブラックローズの頭であると勘違いした貴方如きには分からないでしょうね。分かりますかっ!?ローズ様がその手腕を振るい始めて数ヶ月足らずで世界をその手中に入れたと言っても過言では無いのですよっ!!同時にチョコレートを始めマヨネーズまで、銃を含めてその独創的かつ多種多様な商品を創り出すとそれら全てが面白いくらい大ヒット、その結果莫大な財を有し、今や世界有数の資産を持つまでに急成長を遂げる。私では決して出来なかった、精々影で奴隷をいたぶる事しか出来なかった事を一瞬で成し遂げたローズ様とそんな私を勘違いするとは………」


そして私は悦に入りながら喋り出す。


いかにローズ様が偉大であるか。


忠誠を誓うのに日数や過去の出来事など関係ない。


この私が、一奴隷商人で燻っていた私如きが、今こうして世界を見せて頂けているのだ。


うまくいかないストレス解消で奴隷狩りする必要も、奴隷に暴力を振るう事も、もうする必要がない。


それらはやっている時は何もかも忘れられたのだが、ふと正気に戻った時奴隷が私自身に思えてしまうと同時に後悔の念にかられてしまっていた。


それはいつの日か来る私自身の光景に見えて仕方なかったし、そして実際にそうなってしまった。


そしてこの地獄からフランお嬢様は助け出し、今では世界を見せて頂いているのだ。


そんな偉大なるフランお嬢様を差し置いて私如きをこの秘密結社ブラックローズの頭であるとこの男は言ったのである。


許せるはずが無い。


「そして二つ目、貴方はローズ様の所有物である奴隷に手を出そうとしたっ!お前はっ!あのいと尊きお方のっ!所有物にぃぃいいいっ!…………ふーっ!ふーっ!………失礼。あまりの怒りに少し取り乱してしまった。」


今思い出しただけで怒りで魔力を上手くコントロール出来ずに感情が暴走してしまう。


そんな私の姿を見て件の男性は強い恐怖を覚えたのか這いながらもこの私から逃げようとし始める。


しかし私は彼の髪を掴むとそのまま数メートル移動して扉から遠ざける。


「逃すとお思いですか?まさか、逃げられるなどと思っていないでしょうね?」

「ひぃいいっ!謝るっ!謝るしお前の所にはもう二度とちょっかいをかけねぇと誓うっ!!だっ、だから許してくれっ!!」

「え?許しませんよ。何驚いたみたいな顔でをコメントしているのですか。それに貴方、始め私をブラックローズの頭であると勘違いしていたにも関わらず尊大な態度でしたね?」

「いやーその、あれに関してはだなっ───」

「今更言い訳をされても許す訳がないでしょう」


そう許す訳がない。


この商売舐められたら終わりである。


「あぁ、それと一つ。貴方はどこで秘密結社ブラックローズを知ったのですかねぇ?」

「しっ、知らないっ!本当に知らないっ!本当に知らないんだっ!だから許してくれっ!!」


そして男性にとって長い夜が始まった。





「やっと帰って来たか。いくらなんでも遅すぎやしないか?」

「まぁまぁ良いじゃないか。こうして逃げずに俺たちの所へ戻って来たんだから」

「………」

「おい、何か言ったらどうなんだよっ!!」

「に…ににっ!………にっ!!!」

「に?なんでここで【に】しかいわないんだ?お前が我々に伝えようとしている事はなんだ?」


ブラックローズの本拠地であるジュレミア邸に向かった仲間が数日間行方をくらませ、そしてこのような、なんの取り得もない器だけを手にして戻って来た。


しかしその表情は憔悴仕切っており何かを必死に伝えようとしている事は分かるのだがそれが何か分からず苛立ちだけが募っていく。


誤字脱字報告ありがとうございますっ!!



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