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転生悪役令嬢は闇の秘密結社を作る  作者: Crosis


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チーム戦

本当に、ダメダメのダメですわね。


「祭りの……真髄、ですか」

「チョコバナナではないのですか?」

「良ければ私達にその祭りの真髄とやらをお教え頂けないでしょうか?」


わたくしの発言にメイ、ウル、アンナが目をキラキラしながら見つめて来る。


「仕方ないですわね。そこまで言うのでしたら教えて差し上げますわっ。祭りと言うのは」

「「「祭りと言うのは」」」

「不味い食べ物、又はそこそこの食べ物を高いお金を払って食べる事ですわっ!!」


そう、それこそが祭りの醍醐味と言えよう。


オーディオプレイヤー又は場内のスピーカーから流れる、年季が入りせめてCDにしようよと思わずにはいられない今にも擦り切れそうなカセットテープの雑音が入った祭囃子を聞きながら原価が安い出店のパッサパサの焼きそばを500円で買いゆー◯ぉーの方が安いし多いし数倍美味いと思い頬張りながら原価がほとんどかかっていないゲームをやり、時に恋人達へ殺意を送り、時に恋人を見せびらかす場であるとわたくしは思っている。


その中でも一番重きを置かなければならないもの。


祭りというものはこれが無いと始まらないのが、出店でしか食べれない不味くて高い料理であると言えよう。


それは祭りに行けば行くほど、歳を取れば取るほどその不味さが懐かしさに変わっていき数々の思い出も思い出し、それらが調味料となりえも言えぬ味に変化するのである。


「た、高いお金を払って………」

「不味い又はそこそこのり、料理を……」

「食す……事……」


しかし当然祭り初心者の三人にはやはり理解出来なかったのか頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいるのが見える。


「そうですわね、美味しい料理は将来大切な人と雰囲気のあるお店で食べてこそですしこう言った簡易な場所で簡易な調理器具しか無い場所ではいくら高い食材と腕の良いシェフに作らせたとしてもその方の店で出す料理よりも当然劣ってしまいますわ。むしろこういう時こそこういう時にしか食べれない物を食べた方が思い出にもなるというものです」

「な、成る程です」

「目から鱗です」

「さすがフランお嬢様。我々凡人の考えの一つ上、いや三つ上を考えてらっしゃるのですねっ!」


あぁ、奴隷娘達の瞳の輝きが更に増した。

守りたい、貴方達のその笑顔。


その為には、ひいては奴隷達の幸せの為には奴隷という立場をどうにかしなくてはいけないと理解しているからこそ胸が痛む。


結局はわたくしが死にたく無いという理由だけで、わたくしのわがままで奴隷から解放していないのである。


もしわたくしが死んだ場合は奴隷術式が解術される様に施しているのでこの娘達には命をかけてまでわたくしを守る必要は無いと言い聞かせてはいるのだが、日に日にこの娘達は『本当にわたくしの話しを理解してますわよねっ!?大丈夫ですわよねっ!?』と思ってしまいそうになる。


その為毎回一人一人空いた時間に確認するのだが『はいっ!分かっておりますっ!』とは言ってくれるのだがその瞳が『例え死んでもフラン(ローズ)お嬢様をお守りますっ!』という感情がビシビシと伝わってくるので一向に安心出来ないでいる。


しかし、今はこの出店達をメイ、ウル、アンナで楽しむ事に集中しようと思うのであった。





「さぁ、始まりますわよ」


そしてわたくし達は手には家で待ってくれている奴隷娘達、そしてこれから闘うルル、アリシア、ベラ、カミーラへの大量のお土産と観戦中に摘む用のお菓子などを携えて闘技場を見渡せる場所へ奴隷娘達と座る。


ノア様とシャルロッテはどうしたですって?丁度闘技場を挟んだ反対側、学園生徒用の席におりますわよ。


ちなみに闘技場はサッカーコート程の広さをしており土の地面である。


『それでは、これよりチーム戦第一試合を行いますっ!!』


そしてわたくしの奴隷娘達がエントリーしたのはチーム戦で最大七名で構成されたチームで闘うというルール以外は個人戦と同じルールのもと勝敗を決めるというものである。


ちなみに個人戦のルール、主に勝敗の決め方なのだが勝利条件は相手を気絶させる、急所に一撃を入れる、場外に出す、相手が降参する、相手が反則行為をするが基本的な勝利条件である。


そして個人戦なのだが、どうせレオしか出ないので応援する必要無しと判断し、個人戦の時間を出店探索の時間に使わせて頂きました。


限りある時間は有効に使わないと損ですからね。


そしてチーム黒い花達と共に対戦相手も反対側の入り口から会場へと入って来るのが見える。

対戦相手の人達は全員魔術師、弓使いと遠距離タイプで固めてきてますね。

あぁ、教科書通りのバランスが取れたパーティーに教科書通りの負け方を致しましたわ。


『それでは第一試合三試合目、チーム竜の翼とチーム黒い花達の試合を始めます。選手の方は指定の場所までお越しください」

「いよいよですわね。なんだかドキドキ致しますわ。


そしてアナウンスの指示に従い竜の翼のメンバーとわたくしの奴隷娘達が闘技場の中心へ集まり、両者の緊張感が高まっているのがここまで伝わって来る。

誤字脱字報告ありがとうございます!


今回は睡魔との戦いでしたがなんとか上げる事が出来て。

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