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転生悪役令嬢は闇の秘密結社を作る  作者: Crosis


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わたくしのロマンの結晶

所謂戦闘機と同等の移動手段であるという訳である。


そして、この世界で空中を飛ぶ事ができる魔術を使用出来るのがわたくし達ブラックローズのメンバーだけという事は言い換えれば制空権を独占しているという事であり空さえ飛んでさえいれば負ける事は無く、個で数百人規模を相手にしても余裕で制圧出来るという事である。


しかしながら戦争ともなれば話は別でありわたくし達だけで王国の戦闘兵士全てを相手に出来るかと言えばそれは土台無理な話である。


所詮は人間一人の魔力量は変わらない為魔力が尽きれば羽をむしり取られた羽虫の如くその圧倒的な数の暴力により踏み潰されるであろう。


ではどうするか?と言えば答えは簡単であり頭を真っ先に潰す、それはもう徹底的に、完膚無きまでに、絶対に敵対してはいけないとその感情を国上層部に徹底的に植え付ける。


シンプルかつ最も手っ取り早い方法である。


「と、言う事ですわ。第七代国王陛下、ルーベルト・キングニスク様」


そういうわたくしのその仮面越しから見える目は相手を見下している事が手に取るように分かるであろう。


それ程までに、セバスからの報告を聞いたわたくしはこの国王に対してはらわたを煮えくり返している。


「そんな出鱈目を誰が信じると思うかっ!!無礼にも程があるぞお主っ!!それにその仮面は何だっ!?国王である儂の前で素顔を隠すなど言語道断であるぞっ!!」

「ふーん、国民の事など二の次で自分の欲望のままに生活をし、その国民の目が自分に向く事を恐れて仮想敵国として帝国を槍玉に挙げて隠れ蓑にしようとし、更にはその政策により自国民から麻薬中毒者が出ても見て見ぬ振りしているゴミムシよりかは人として胸を張れる人間だと……わたくしは思いますけど?」

「あぁ?この儂がいるからこの王国があるのだぞっ!?そんな偉大である儂の為に犠牲になるのだっ!何が悪いっ!!」


贅を尽くした豪華絢爛な部屋、その中央にあるこれまた豪華かつ大きな天蓋付きのベッド、その中から国王陛下であるルーベルト・キングニスクがわたくしの言葉も虚しく出鱈目であると一蹴し、無礼であると叫び散らす。


権力に溺れた人間はなんて愚かなのであろう。


かつて前世では実験により頑固なバカ程自分を賢いと思い、かつ視野が極端に狭くなり自分の間違いに気付かず真実を探さず調べずもしないという研究結果、そして権力を持った人は人の心を考える事が出来なくなり、かつ不正をしやすくなりそれら全てを正当化する傾向があるという研究結果も出ている。


所謂、堕ちるところまで堕ちた独裁者とはどこの世界も同じであるというある意味で良い事例ではなかろうか。


そしてわたくしは扇子を取り出すとゴミムシに向け、そして銃を撃つ動作をする。


「ぎゃぁぁぁぁぁあああっ!?痛いっ!?痛いぃぃいいっ!!」


するとルーベルトは右太ももを抑えながら汚い声を上げて転げ回りベッドから落ちてもなお声を上げて床を転げ回る。


わたくしがやった事は幅一センチ長さ、十センチ程の鉄の針を扇子に予め仕込んでおり、それを飛行魔術の要領で打ち出した後雷魔術により作り出した電磁力により目的地点まで道を作ると共に一気に加速させただけである。


前世で言うところの鉄の針版リニアモーターカー、又は亜種型のレールガンである。


それをルーベルトの太ももめがけて射ったという事である。


この武器の利点は音速さえ超えなければ音がしない事、そして絶対に当たるという物である。


はい、飛行魔術と並びこの武器もわたくしのロマンの結晶である。


レールガン。


作れるのならば作るのが男である。


「その聴くに耐えない叫び声を止めないともう一発行きましてよ?」

「ひぃいっ!?ふぐぅっ、うぅうっ、止めてくれ……っ!」

「何をこの程度で泣き言を言っているのですか?貴方は国民にこれよりも酷い事をしていたじゃないですの。わたくしがその程度の事も知らないとでもお思いでして?そしていたぶられている物が止めてくれと懇願して貴方は辞めまして?当然貴方が戦争を止めると心から誓うまで続けますわよ」

「わ、分かったっ!誓うっ!誓うからもう勘弁してくれっ!」

「言いましたわよね?わたくし、『心から誓うまで続ける』と」

「ふ………ふざけんなっ!この儂が誓うと言っておるのだぞっ!?これ程の物音を立てていればそれを聞きつけすぐさま護衛が来るだ──」

「知ってまして?真空って音を絶対に通す事も無ければ音そのものが無いのですわ。そしてこの部屋は真空の膜で覆っておりますの。あぁ、この世界には無い化学という分野の話ですので分からなくても結構ですわ。ただ、この部屋で発生した音は絶対に外には漏れる事が無いという事さえ理解して頂くだけで結構ですわ」


そしてわたくしはルーベルトを撃っては魔術で回復させるを繰り返して行った。


しかしこのルーベルト、今まで我慢すると言う事をして来なかったのであろう、五分も経たず心は折れ、帝国とは戦争をしない事を誓う。


しかしこれだけではまだ足りない。


何故戦争というものが起こるのかと言えば極論を言えば他の国よりも自分の国の方が大事だからである。


自分の国よりも他の国が大事であるのならば戦争というものは起こり得ない。


だからわたくしはこの国王の心に今以上に圧倒的な恐怖でもって楔を打ち込む。


わたくしのいう事を聞かないと国ごと貴様を潰しに来ると。


その事が出来るだけの力があると見せ付けるのだ。

報告


メールや感想にて前世は男性が良いというご指摘を受けましたので男性に戻させて頂きました。

又、その中の意見で他作品との差別化というのを見て成る程と思いましたので以後、前世の性別を変更する事は御座いません。

又、この件に関しましてご迷惑をおかけ致しました事をお詫び申し上げます。


そして、R15指定をさせて頂いておりますので以前に比べてすこしグロく表現する場合がございますのでご了承頂ければと思います。



ここまで読んで下さった皆様、ブックマークをして下さった皆様、評価やメールを下さった方々、誤字脱字報告して下さった方々、ありがとうございますっ!最早わたくしのモチベーションでございますっ!


ちなみに前回女装物やTS作品が好物と申しましたが、ラブステージ、指先ミルクティー、僕と彼女の×××、おすすめです^^w

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