合点がいく
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別の作品『悪役令嬢が実は心が綺麗な良い娘であると俺だけが知っている』と最新話を入れ子で更新してしまいましたっ!!申し訳ございません。
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そう、腕を失った痛みでわたくしは何とか冷静さを取り戻すことができた。
むしろそれ程の事をしなければ冷静さを取り戻す事ができない位にはわたくしは目の前にいる糞神に対して強い怒りを、それこそ殺意や怒りという言葉では生ぬるい程の強い感情を抱いていたようである。
正に積年の恨みというものであろう。
この恨み、はらさでおくべきか。
今なお糞神を前にして沸々とマグマの様に沸騰し、噴き出しそうな感情を何とか強い精神力で抑え込み、今なお左肩の付け根から滝の様にあふれ出ている血を止血する為に結界魔術で傷口を塞ぐと、目の前の糞神をどう料理してくれようかと冷静に考える。
先程わたくしの腕を奪ったあの攻撃は恐らく風の魔術であろう。
それも、わたくしの結界を貫く程の威力がある程のかまいたち系統の魔術を扱える事ができる程の使い手であると想定して戦った方が良いだろうと考える。
だからこそあの糞神にわたくしの拳は届かなかったのであると合点がいくという物であろう。
「………周囲の空気の振動を感知してわたくしの攻撃を事前に把握していたからこそ、わたくしの攻撃を掻い潜り、更に反撃まですることが出来た、というからくりでしたのね」
「ほう、気付けたか。しかし気付けた所でそれを対処する手段が無ければ意味がない事であろう。それは根本的な解決にはならぬ」
「あら、いつわたくしが解決出来ていない等と申しまして?そもそも解決できていないのにも関わらずわたくしの考えを敵に教えるバカが何処にいるというのですか?バカなんですの?」
「貴様っ!!言わせておけば────カハッ!?」
「後ろががら空きですわよ?あら、おつむの中もがら空きなのでしょうか?」
そしてわたくしは沸点の低い糞神をあおりながら、糞神の背後に結界を貼り、振動で伝わらない様にすると吹き飛ばされた左腕に魔力を使い傀儡の様に動かして、その左腕を使い糞神の背後から心臓を貫く。
当然それだけで終わる訳が無しい、心臓の一つや二つを潰された所で死ぬ様な者が糞神であるとも思っていない。
念には念をでわたくしは左腕を操る際に可燃性のガスを充満させた結界魔術も仕込んでおり、糞神にわたくしの左腕が突き刺さったのを確認すると、その仕込んだ結界魔術を爆発させる。
その爆発の威力は凄まじく、教会は崩れ、瓦礫と化す。
「これくらいでは死なないと見込んでおりますのでおかわりはいかがかしら?」
そしてわたくしは結界魔術で爆風と落下する瓦礫を防ぎ、空高く浮遊すると爆心地目掛けて空気を圧縮して気圧を一気に上げる。




