神(フランお嬢様)の為に生きて神(フランお嬢様)の為に死ぬのである
新しく
【悪役令嬢が実は悪役ではない事を俺だけが知っている。】
というタイトルの作品を書き始めました。
興味があれば覗いて頂けると嬉しいです(*'▽')
この作品により、転生悪役令嬢の更新頻度は落とすつもりはありませんので何卒(*'▽')
わたくしは清水の舞台から飛び降りる気持ちで自らの正体を、仮面を外して露にしたのだが、ブラックローズの面々はその事に驚く事はせず、どちらかというとブラックローズの解体の方で感情的になっている方が多いように見える。
一瞬『前々からばれていた?』と思ったのだが、このわたくしの完璧の演技力を持ってすれば正体がバレるという事は考えられない。
そう考えると消去法で、わたくしが貴族至上主義で有名のドミナリア家の娘という事実なんかどうでも良いと思える程にわたくしとの信頼関係が築き上げられているという事であろう。
その事実を知りわたくしは思わず我慢していた涙を一つ、流れ落としてしまった。
実際は既にローズ=フラン・ヨハンナ・ドミナリアであるとバレてしまっているのだが、『貴族至上主義で有名のドミナリア家の娘という事実なんかどうでも良いと思える程にわたくしとの信頼関係が築き上げられているという事であろう』というフランの推理は当たっていたりするのだが、その事に誰も気付くものはいない。
一回流れてしまうと後はいくら我慢しようとも無意味であり、後はダムが決壊したかの如くわたくしの両目から滝の様に涙があふれ出て来てしまうのを止める事が出来ず、ついには鼻水まで垂れ流してしまい、それをメイさんが優しくハンカチで拭ってくれる。
そして、本日をもってブラックローズは『一時解体』するのであった。
◆
元ブラックローズの面々はフランお嬢様がお帰りになられた後も耳を澄ましてみればどこかしらから泣き声が聞こえて来た。
しかしながら全員、奴隷から解放されたとはいえ戦争が終われば再結成するという強い意志を持っており、またこの戦争が終わるまでこの戦争を、フランお嬢様にバレない様に支援する気満々である事が皆バレバレである。
そもそもフランお嬢様からは好きなように生きなさいと言われている為、好きな事(フランお嬢様の役に立つことをする)をして生きて行くだけである。
何ひとつとしてフランお嬢様の言いつけを破ってなどいない。
これは屁理屈ではなく、魂に刻まれた、生きる上でやらなければならないと神(フランお嬢様)が定めた本能なのである。
故に、神(フランお嬢様)の為に生きて神(フランお嬢様)の為に死ぬのである。
そして、フランお嬢様が相対する聖教国が信仰する神はフランお嬢様ではないと言うではないか。
それだけなら、どれだけ祈ろうと手を差し伸べる事すらしない神など死んだも同然なのだが、その神という偶像に祈ると言うのならばいくらでもすれば良いとすら思う。
しかし、聖教国の教皇は言うに事を欠いて自らの事を『神』であるなどという戯言をほざきながら周辺国に宣戦布告をしていると言うではないか。
それは即ち我々からすれば邪神に他ならない。
誤字脱字報告ありがとうございますっ!
ブックマークありがとうございますっ!
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休みを使って夜のルアー釣り(初!)をしてみたのですが、一匹も連れませんでした(*'▽')あへ




