こんな考えは暴論である
そう言うとシュバルツ聖教皇は報告をしに来た男性を新たに得た能力でもって身体もろとも破裂させ、肉片が部屋の隅々へ付着するがシュバルツ聖教皇には血液の一滴すらついていなかった。
「部屋を汚しやがって、最後まで使えない男であったな。オイ」
「失礼します」
そしてシュバルツ聖教皇の一言と共に部屋の外で控えていたシスター達が、シスター長を先頭に入室時一礼しながら入ってくると速やかに飛び散った肉片を回収していき壁や床、天井を清掃していく。
その、彼女たちの動作は手慣れたもので、そこから彼女たちが今回の様な飛び散った肉片の清掃を複数回行っている事が伺える。
「で、清掃が終わり次第我の夜伽を連れてくるがよい」
「かしこまりました」
シュバルツ聖教皇の言葉にシスター長が怒りを抑え、抑揚のない声で答える。
夜伽だけであるのならば権力者でよく見る光景である為このシュバルツ聖教皇でさえも所詮は人の子であると思うだけであったのだが、夜伽に選ばれた女子達はあの日以来目にしていない。
それがどういう事か分からないほどシスター長は神に対して盲目では無かった。
「では我は、そうだな………今日は鷹の間におる故、後は頼んだぞ?この部屋は使えない男性のせいで臭くてかなわん」
シスター長の返事を聞くとシュバルツ聖教皇は別室へと移動する旨を伝え、退出する。
そしてシスター長は産まれて初めて悪魔へ魂を売り、そして願う。
アレが神であるというのであれば、私の魂を捧げますのでどうかあの人の皮を被った化け物を殺してください────と。
◆
「フムゥー……エルフ ガ イカニ モロク ゼイジャクナ イキモノデ アルカ アラタメテ オモイシラサレル ヨウダ。モロイ………モロスギル」
現在エルフ国は筋肉の化け物によって蹂躙されていた。
「キンニクヲ ワレヲ バカニシタ コトヲ クイルガヨイ」
化け物は目に入るエルフを全てを建物ごと薙ぎ払い、潰し、吹き飛ばして行きながら思う。
やはり筋肉こそ至高の武器であり防具ではないか、と。
そして、他の元仲間であった者達の末路を思い出す。
化け物にされて、こうして自我が残っているのは結局自分だけであった。
それが何を意味するのか。
そう彼らと自分の違いは一つしかないしそれしか考えられない。
筋肉を求めていた自分と、そうでない者達。
「アァ、オレハ ヤット キンニク ヲ テニイレタ」
そして化け物は自らの肉体を眺め、恍惚な表情を浮かべる。
結局のところ何故この化け物が自我を保てていたかというと欲望が純粋であったからであろう。
ただ純粋に、他者に怒りや憎しみ、復讐心や嫉妬等と言った負の感情が薄かったからにほかならない。
故に化け物とすれば変化も微妙であり背丈が三メートルまで伸び、筋肉の鎧がついたくらいである。
再生能力も他の化け物と違い遅く、また攻撃される度に、完成体へと遂げるまで身体や能力が強化されていく等の能力も無い。
しかしながら知性というのはそれらを凌駕するほどの厄介な化け物へと遂げていた。
そして当然エルフ達もやられっ放しでは無く、宮廷魔術師達により反撃をして行くのだが、彼ら彼女らが放つ魔術全てが、化け物の持つ鋼の筋肉の前では何一つ効果が見られない。
その光景が、自分たちの魔術がまるで獣人の様な巌然とした肉体の前で全くダメージを与えられていないという事実にエルフ、その中でもエリート中のエリートである宮廷魔術師達には耐えがたき屈辱であった。
こんな危機的な状況にも関わらず、我々の王として新たに君臨した黒竜が動こうともしない現状に怒り、そして、次の瞬間には黒竜ごときに頼ろうとしている自分人自身に対して激しい怒りを感じてしまう。
それと共にエルフ達の中にある、エルフこそ神に選ばれた至高の種族、という物が少しずつ、少しづつ、エルフ達の中から崩れていくのが分かってしまう。
この化け物を万が一何らかの軌跡が起きて助かったとしても、もう以前の様に心の底からエルフこそが至高であると思う事は出来ないであろう。
そして元老院こそ正しかったのであると、思うであろう。
確かに、あの憎たらしい黒竜が言うように神に選ばれた種族などという、こんな考えは暴論であると。
そして気が付けば巨大な拳がエルフを踏み潰さんと振り上げられていた。
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本日はネットでのお買い物、注意点をお話します(*'▽')
新学期も始まり自粛期間も終わり、これから新高校生、新大学生はアルバイトしてスマホ等を手に入れネットでのお買い物が増えるかと思いますので、ネットでのお買い物で最初に陥りやすい落とし穴を紹介します(*'▽')ご参考頂ければ
※まず初めに※
androidご利用の方はご利用端末のOTG機能の有無を【購入前に絶対確認】するようにしてください。
私との約束です(*'▽')
このOTG機能ですが、この機能が無いと外付けアイテム(キーボード等その他諸々使用不可)を外付けで利用できません。
しかもこの機能、端末のスペック紹介で記載する項目自体ない物が多いのでショップの店員さんに聞かないと分からない、と言った場合が多いです(*'▽')
◆
今の仕事をしていてよく来る商品についてのお問合せに
「USBハブを購入しましたが充電できません」
というお問合せが良くきますので、皆様も同じ失敗をしない様にお教えいたします(*'▽')
複数のUSBハブポートがあれば便利ですが、USB2.0という規格の場合供給電力が足りず充電できませんのでご注意を。
また、返金交換ご希望の場合でも商品名にて2.0とUSBの規格が記載されている場合は、商品タイトル通りUSBの規格は2.0であり充電には供給電力が足りず充電できませんと返され、対応できない場合が多いです。
またデータ用と書かれているものも充電できません。
商品タイトル又は商品説明にて充電用と記載しているかどうか、記載していない場合は充電できない場合があります。
充電用、データ用、2.0等の商品の用途表記が無い場合はショップ様の記載ミスなので対応は可能であると思います(私働いているのショップでは会社の記載ミスとして対応します(*'▽'))。
しかし、「USB2.0と記載している、しかし充電できないとは記載していない」というお問合せが来ますが当然通用しません。
そして、上記の様にここでよく勘違いされるのが『記載していない=使用できる・付属している』という解釈をなさる方が多いです。
例えば、商品内容にて「本体、充電ケーブル、リモコン、各部品パーツ」と記載している商品の場合『取り扱い説明書』は入っていない場合があります。
※特に中古品に多いですが、外国産にも多々見られます。
また、英語表記取り扱い説明書、中国語表記取り扱い説明書のみの場合は当然日本語の説明書は無い場合が多いです(*'▽')
当然、商品内容に記載していないのですから入っていなくとも何ら不思議ではないのですが、『取り扱い説明書無しと記載していない=取り扱い説明書は入っていて当然である。取り扱い説明書を発送せよ』という様なお問合せも多いですが書いてない物は入っていないと返される場合があるのでご注意を。
では、後日暇なときにでもブラックリストの有無とその対処法でもお教え出来ればと思います(*'▽')




