不敬罪
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すみません、少なめです。
果たして、300話以内に終わるのだろうか?という疑問を抱きつつ気付かない体で過ごしております(*'▽')
休日は恐竜博物館(地質館)と紙(和紙)の博物館へ行ってまいりました。
紙の博物館が想像以上に楽しかったですww(*'▽')
その瞬間、雑音が消え、部屋は静まり返った。
「はぁぁぁぁぁああああっ!?」
「何をやってるんですかあのバカ王子はっ!?」
「今すぐ首根っこを捕まえて回収して来なさいっ!!」
「万が一の事が起きようものならっ、うぅっ、そんな事考えたくもねぇわっ!!」
「無謀にも程があるっ!!冒険者ランクSSSでも敵わない相手にノア様が相手取れるはずがございませんっ!!」
「うぅ………頭痛が………っ!!」
しかしそれも一瞬の事であり、先ほどの言葉の意味を理解した瞬間まるで弾けるかの如く皆叫ぶように言葉を発し始める。
その内容はどれも不敬罪に当たってもおかしくはない内容であるのだが、ノア様の行っている事が事である為誰もその件については指摘しない。
むしろ言われて当然であるとさえ思っているのだ。
良くも悪くも王族として育てられてきたノア様が相手にできる相手ではない。
この件に関しては全員の意見が一致した瞬間でもあった。
「しかしながら、只今ノア様率いるクランはあの化け物を追い詰めており、現在交戦中も化け物を倒し次第別の化け物へと向かわれるそうです」
「「「「「嘘だぁぁぁあああっ!!」」」」」
そして本日二度目の、不敬罪ともとれる叫び声が響き渡るのであった。
◆
「想像以上にタフで素早く、そして攻撃も多彩でどれも一撃一撃が即死レベルとはなかなかスリリングじゃねぇかよ、ったく。フランの奴はいつもこんな敵と戦っていたっていうのか、そんな事何も言わずに一人でこんな化け物を相手に人知れず討伐してきたとか、確かに俺たちが対応できる相手ではないのも、だからこそ俺たちを巻き込みたくないそのフランの気持ちも分かってはいるが、だからこそ腹立たしいっ!!」
まるで巨大なムカデの様な姿をした化け物を相手取ってレオが注意を惹きつけ、死の暴力とも思える攻撃をいなしながらフランに対する愚痴をこぼしていく。
「はっきり言ってレオのその言葉には賛同せざるを得ないな」
「ほんと、その通りですっ!!何で私たちだけ除け者扱いしているんですかって話ですっ!!」
「私たち何か、親友だと思っていたのにっ!」
「まるで裏切られた気分ですわっ!!」
そしてレオの愚痴を皮切りに各々思い思いに想いの丈を叫び始めつつ、レオが敵のムカデの様な足の爪から繰り出される刺突攻撃を大剣で上へ弾き上げると同時に化け物の身体も仰け反る。
その一瞬を見逃さず俺が化け物の懐まで一気に潜り光り魔術で上半身へ光の柱を落とし、その光魔術を放つ瞬間にミシェルとリリアナが俺にバフ魔術を施し、タダでさえブラックローズから盗み出した知識により底上げされた俺の光魔術の威力が上がる。
その、今までであれば想像すらできない程の高威力魔術をまともに喰らい、怯んだ化け物の身体をシャルロッテが闇と光、二対の剣で一気に切り刻んで行くと、すぐさま封印の術式を施して化け物を封じていく。




