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勇者より最強な黒騎士  作者: 暁 桃香
黒騎士誕生編
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第12話 飲み比べと情報

第12話 飲み比べと情報




・夜、『ブレスの酒場』前


「………」


「隊長、大丈夫ですか?」


 バイロンさんから届いた手紙を読んで絶望していたら、あっという間に夜になってしまった。


 今までの人生で、命の危機は幾つも感じてきたけど、絶望した事は無い。


 斎藤智慧、17歳は初めて絶望と言う感情を知りました。


 でも、せっかく商店街の人達が協力してくれたんだし、アーロンと言う情報屋に私の事伝えてくれたんだから、行くしかないと思い、コンラットと『ブレスの酒場』の前に来ていた。


 一応仕事なので、コンラットも銀色のプレートアーマーを装着している。


 コンラットはずっと落ち込んでいる私を心配してくれていた。


「……うん、ここまで来たら覚悟決めるよ。法律上、お酒を飲んでも問題ない訳だし……酔い潰れたらごめん」


 低い声で初めに謝っておいた。


 こればっかりは私の肝臓と精神力の問題だから、最悪動けなくなる可能性を想定した。


 よし気合入れて行くぞ!


 私とコンラットは、店内へ入った。




――――カラン、カラン




 ドアを開けると、設置されていた鈴がなる。




――――ザワザワ




 中からは仕事を終え、仲間と酒を飲んでいる男たちが楽しそうに騒いでいた。


 テーブル席は満席、カウンター席しか開いていない。


 そのカウンター席に居る、一人の深緑色のウルフヘアの男が私達を見ているのに気付く。


 彼が情報屋のアーロンだろうか?


 私達は彼に近づこうと一歩踏み出すと。


「お! 黒の旦那とコンラットじゃねぇか!?」


 一人客が私達に気付き声を上げた。


 その声に店内に居たお客達が、一斉に此方を見る。


 すると


「お~! 旦那、一緒に飲もうぜ!」


「え? あ、いや私達は」


「コンラット! おめぇ上司と飲みに来たのかよ?」


「お、おい! 今日は」


 私達は彼等に囲まれ、お酒に誘われてしまった。


 まさかの状況に、困り果てる。


 コンラットに至っては顔なじみが多かったようで、身動き出来なくなっている。


「おい、お前ら! コンラットはともかく旦那は用があって来たんだ! 邪魔しちゃなんねぇよ!」


 どうすればいいか考えていると、聞き覚えのある声が店内に響いた。


 声のした方を見ると、赤いぼさぼさ頭が特徴の大男、バイロンさんが隅のテーブル席に座っている姿が見えた。


 席には他に、3人の男が座っている。


「バイロンさん!」


「よ~ぉ、旦那! さっそく来たんだな」


 笑顔を向けて手を振るバイロンさん。


「おい、おっちゃん! 俺はともかくってなんだよ!?」


 囲まれているコンラットは、バイロンさんが言った言葉が気に食わなかったのか、反論する。


 なんか子供っぽく見えるのは気のせいだろうか?


「ガハハハハッ! 何だコンラット、旦那の前でいい所見せたかったのか?」


「なっ、なっ、そんなんじゃねぇよ! 俺は隊長の付添だ!」


 豪快に笑うバイロンさんと、やっぱり子供みたいなコンラット。


 初めて会った時の喋り方とも、他の隊長達や部下達と話すときとも違う。


 何処にでもいる普通の男の子のように見えた。


 24歳の男性にこんなこと言うのは可笑しいかもしれないけど、こんな一面もあるのだなと感心してしまった。


 そう思いながら暫く見ていると、コンラットが不意に私を見る。


 見られていた事に気付き、とたんに真っ赤な顔をするコンラット。


「あ、いや…た、隊長」


 あたふたするコンラット。


 私の知っている、冷静で真面目なコンラットとは違う。


 時々私のする行動に、驚いたり、怒ったり、呆れたりするところはこの2週間で何度も見てきたけど、慌てふためく姿を見るのは初めてだ。


「プッ」


 その光景が可笑しくて、思わず吹き出してしまった。


「た、隊長!」


 吹き出した私を、真っ赤な顔で少し怒ったように叫ぶ。


 それが更に可笑しくて


「アハハハハハ!」


 我慢できずにお腹を抱えて笑い出してしまった。


 その後、私に釣られて取り囲んでいたお客達とバイロンさんも笑いだし、店内は楽しい笑い声に包まれた。






「ごめんコンラット。余りにもコンラットの反応が可笑しくて」


「……もう良いですよ」


 散々笑った後、私はすっかりへそを曲げてしまったコンラットに謝る。


 子供みたいでちょっと可愛いと思ったのは、内緒。


 そんな彼の機嫌を取っていると、後ろから声をかけられた。


「あんたが黒騎士様だな」


 振り向くと、さっきカウンター席で私を見ていた、深緑色の髪の男が立っていた。


 顔つきは彫りが深く、緑色の鋭い眼。


 30代位の男性で体格がよく、175から180クアメイト位の身長。


 薄い茶色のノースリーブシャツに濃い茶色のズボン。


 紐で縛るタイプの黒いハニーブーツを履いている。


「……貴方が情報屋の?」


「アーロンだ」


 その男はぶっきらぼうに答えた。


 睨まれている様な気がするのは、気のせいではないと思う。


 これは握手するために手を出しても、答えてくれなさそうだ。


「はじめましてアーロン殿、私が黒騎士です」


 今回仕事で来たため『仕事モード』で口を開く。


「フンッ! 伝説の黒い一角獣ユニコーンに選ばれた騎士様って聞いていたが、こんなチビだとはな」


 鼻を鳴らして不機嫌そうに言う情報屋。


 私嫌われるような事したかな?


「お前! 隊長に何て事」


「いいんだコンラット!」


「しかし!」


「頼む、私に任せてくれ」


 失礼な発言に怒ったコンラットを落ち着かせる。


 大人しく見ているようにお願いし、渋々ながら了承してもらった。


 最近気付いたけど、コンラットとアリスって私の悪口を聞いたらすぐキレるんだよね。


 御蔭で最初は私の陰口が城内に広がっていたけど、最近じゃそれが全くない。


 この二人だけじゃないだろうけど、いったい何やったんだ。


 まぁ、今はそんな事どうでもいい。


 気を取り直して、話を続ける。


「失礼、お気を悪く為さらないでください」


「もう貴族のお偉いさんが目の前に居る時点で、機嫌は最悪だよ」


 そう言い返され、何故彼が私を見て睨んできたのか分かった。


 この人は貴族が嫌いなんだ。


 過去に何かされたのかもしれない。


「・・・・・・貴族って言っても、私はごく普通の一般家庭の生まれです。皇族を助けた事によって地位が得られただけの、ただ運が良かっただけの人間ですよ」


 この事は別に隠す必要はない。


 私が隠したいのは、容姿と性別、年齢だけだから。


 それ以外は調査しても絶対に見つかる訳がない。


 異世界の人間の情報なんて、調べようがないから。


「ほ~、そこまで言うなら俺と勝負して、他の糞貴族供と違う事を証明してみな」


「勝負?」


 分かっていたが、首を傾げて質問した。


「俺と飲み比べで勝負して、アンタが勝ったら欲しい情報を教えてやる、しかし負ければ飲み代は全部アンタ持ちだ」


 ついに来た。


 まさか初めてのお酒が飲み比べとは思はなかったけど、これに勝ったら事件解決に大きな一歩が踏み出せる。


 口振りからして、この人は絶対に何か知っている。


 引き下がる訳にはいかない。


「分かりました、受けて立ちましょう」


 私がそう返事をすると、大きな歓声が聞こえた。


 どうやら、話の内容を聞いたお客達が騒ぎ出したようだ。


 彼等は一斉に動き、店の中心に一つの丸いテーブルを置き、向かい合わせるように2つの椅子を置く。


 店のマスターの男が、2つのコップと何本かの瓶に入ったワインを置く。


 舞台が整い、私と情報屋が向かい合って座る。


 アーメットの顎の部分を外し、コンラットに預けた。


 マスターが二つの瓶のコルクを抜き、それぞれのコップの横に置く。


「それでは、よーい」


 マスターが右手をテーブルの中心に置き、声を出す。


「始め!」


 手を上げてスタートの合図をした。


 瓶に入った赤いワインをグラスに注ぎ一気にあおる。


 渋い……。


 それが初めてのお酒の味だった。




**********




 隊長が勝負を初めて10分。


「「…………」」


 隊長と情報屋は黙々とワインを飲み続けている。


 開けられたワインの瓶は両者とも5本。


 普通こんなペースで酒を飲むのは身体に悪い。


 おまけに隊長は、今日初めて酒を飲むのだ。


 俺は心配でならなかった。


「どうした? 頬が赤くなってるぜ?」


 挑発するように言う情報屋。


 アイツの言う通り、隊長の肌が赤くなっていた。


「………」


 その言葉を無視して、隊長は酒を飲み続ける。


 肌の赤みが現れたのは、隊長がコップ3杯目を飲んだ辺りからだ。


 初めの2杯までは通常の肌の色と変わりなかったが、3杯目で早くも赤くなり始め、今では見えている部分の鼻から下が真っ赤になっている。


 もしかしたら、酒にはさほど強くないのかも知れない。


 いや、間違いなく弱いのだろう。


 よく見ると肩で息をしていた。


「お、おいコンラット」


 横に居たおっちゃんが、声をかけてきた。


「もしかして旦那、酒には強くねぇんじゃ」


 心配そうな様子から、おっちゃんも隊長の様子に気が付いたようだ。


 周りも隊長の様子にざわついている。


「強くないどころか、隊長は初めて酒を飲んだんだ」


「なに!?」


 俺のまさかのセリフに、この場に居た全員が驚く。


 対戦相手の情報屋も驚いた顔をし酒を飲むのを止める。


「今まで飲む機会が無くて、飲もうと思った事も無かったらしい」


 俺は隊長の年齢がばれないように、夕方聞いた話を言う。


「………」


 そんな中でも隊長は酒を飲み続ける。


 様子がおかしい。


「隊長?」


 呼びかけても、隊長は酒を飲むだけで、反応が無かった。


「!? 隊長!」


 俺は急いで隊長の元へ駆けより、酒の入ったコップを取り上げる。


 ガントレットを外し、肌に触れた。


 とんでもなく熱かった。


「おい! 如何した!?」


 おっちゃんも駆けよって来た。


 隊長は酒を飲む行為を止ると、グッタリとし、椅子に凭れかかっていた。


「こりゃ~、休ませないとヤバいな。おいマスター、旦那が休めるように横にしたいんだが良いか?」


 おっちゃんが隊長の様子を見て、店のマスターに言う。


 マスターは頷き毛布を取りに行くと言って、店の奥に入って行った。


「おいコンラット! 旦那の鎧脱がせるぞ!」


「!? 止めろ!」


 おっちゃんの言葉を聞いて、隊長との間に入った。


 隊長は性別や容姿を隠したがっていた。


 初めて会った時に事情があると言った。


 その内容は話してもらえていないが、大体察しが付く。


 隊長の髪や目、肌の色や顔立ちのせいだ。


 これを隠すために、常に隊長は鎧で隠している。


 理由は色々あるのだろう。


 だからこそ、こんな大勢の前で鎧を脱がせる訳にはいかなかった。


「隊長の鎧は外すな! この人の素顔は帝国の機密だ」


「………分かった。そう言う事なら、鎧は脱がさない」


 俺の言葉に納得してくれたようで、おっちゃんが言った。


 それを見てホッとする。


「……どうしてだ?」


「え?」


 声のする方を見ると、情報屋が訝しげな顔を隊長に向けていた。


「どうして、そんなになるまで飲んでいた!? どうしてそこまでして、俺が持っている情報が欲しいんだよ!?」


 怒鳴るように隊長を問いただす情報屋。


「アンタ貴族だろ? 平民出身って言ってたけどよ、こんな必死になる奴なんて、平民でも見たことねぇよ!?」


 その時の情報屋の様子は、信じられない物を見ていると言った感じだった。


「アンタ馬鹿じゃねぇのか!? 他人の為にそこまでするなんてよ!!」


 俺達は黙って情報屋の話しを聞いていた。


 情報屋は必死に叫んでいた。


 何故そこまで必死なのか、それは情報屋本人にしか分からない。


 すると


「……る…か?」


「隊長?」


 先刻までグッタリとしていた隊長が体勢を直し、情報屋を真っすぐ見た。


「人が…人を助けたいと、思って…悪いのか?」


「え?」


 隊長の言葉に、目を見開いて驚いた顔をする情報屋。


 そんな情報屋を見ながら、隊長は続けた。


「確かに、他人から見たら……私のやっている事は、馬鹿と思うかもしれない。…でも、誘拐されて…奴隷として扱われるなんて…そんな事あっちゃいけない。…人が人を差別するのは間違っている」


 息を切らせながら言う隊長。


 その言葉を、俺達は黙って聞いていた。


「確かに…この国でも、平民を嫌う貴族や…アンタみたいに貴族を嫌う平民はいる。だけど…そんなのごく一部しか見ようとしない……馬鹿としか私は思えない」


「っ!」


 隊長の一言に目を見開く情報屋。


「そんな人達の…目を覚まさせるためにも…ハァ~……この国で起きている不正をほっとく訳にはいかない。……子供まで誘拐されて、本人だけじゃない………家族や知り合いも悲しんでるかもしれない……そんな人を……これ以上出さないために……この事件を解決するのが……軍に入った人間の役目で、騎士隊長になった…私…の、責…任……」




――――ゴンッ!




 行き成りテーブルに倒れ込んだ隊長。


 慌てて様子を見るが


「スゥ~」


 寝息が聞こえ、ホッとする。


 声をかけたり揺すったりしても起きないため、完全に眠ってしまったようだ。


「………責任…か」


 呟くように言った情報屋に顔を向ける。


「こりゃ見た目と違って、とんでもないお人好しの様だなこの人」


 先刻までの無愛想な顔とは違い、苦笑いを浮かべていた。


「降参だ! 俺の負けだよ。まさかこんな人間が居たなんてな」




――――トントン




 隊長の兜を軽く叩きながら情報屋が言った。


 と言う事は!


「約束通り、情報を教えてやる。おいマスター、紙とペンくれ!」


 いつの間にか毛布を持って戻ってきたマスターに情報屋が言った。


 毛布を隊長にかけ、もう一度奥に入って行ったマスター。


「言っておくが、俺が認めたのは旦那だけだからな! この人以外に情報はやらん!」


 その言葉に頷く。


 当然だ、彼を屈服させたのは隊長なのだから。


「旦那には悪いことしちまったな~」


 おっちゃんがぼさぼさ頭を掻きながらそう言った。


「おっちゃんのせいじゃねぇよ。この人がやるって決めたんだからな」


 隊長を見ながら俺は夕方の事を思い出していた。


 あの時、俺が代わりに行こうかと聞いたのだが、隊長はこう言ったのだ。


『いや、これは私が行かないと駄目だよ。バイロンさんも私を紹介したみたいだから、ここで代役が行ったりしたら失礼だ!』


 これを聞き、隊長に任せる事にした。


 その結果が今だ。


「この人がする事には驚かされるが、正しい事をやっている。まぁ、時々ヒヤッてなるけどな」


苦笑いでおっちゃんに言った。


「ガハハハハッ! やっぱり俺が見込んだ通りだぜ!」


 店内におっちゃんの声が響きながら、周りの客達は片づけをしていた。








 情報屋から情報を書いた手紙をもらい、俺は隊長を背負って城へ向かっていた。


 まさか隊長を背負う日が来るとは思わなかった。


「ヴン~」


「隊長、気付かれましたか?」


「……コンラット?」


 まだ酒が抜けていないのだろう。


 ボーっとしているようだ。


「……あ! 情報!」


 今までの事を思いだしたようで、突然声を上げる隊長。


 しかし




――――グラッ




「ヴン~」


 突然顔を上げた事で、目眩を起こした隊長は、再び俺によりかかり、唸り声を上げる。


 それに苦笑いをして答えた。


「大丈夫ですよ隊長。情報はきちんと受け取りました」


「え?」


 キョトンと声を出す隊長。


「隊長が倒れた後、情報屋が降参したんです。『俺の負けだ』って」


「マジ?」


 信じられないと声を出す。


「はい。ただし隊長にしか教えないと言う事で手紙を渡されています」


 俺は手紙を隊長に渡す。


 それを受け取った隊長はマジマジと手紙を見つめる。


「お金如何したの?」


「俺が払っておきました」


「……後で返す」


 申し訳無さそうに言った隊長。


 だが、俺はそれを断った。


「いいですよ。俺が払ったのは情報料だけです。酒代はあの情報屋持ちでしたから」


 それを聞きびっくりした様子の隊長。


 しかし、そうなったのは当然だ。


 あの飲み比べで、隊長は勝ったのだ。


 そうなると、相手が代金を支払うのは当然だ。


 それを説明すると、隊長が喜んだのが分かった。


 ホントに雰囲気で分かりやすい。


 隊長は手紙を開いて読もうとするが、こんな真っ暗な中読める訳が無い。


 街灯はともっているが、足元を照らすぐらいだ。


 だが俺は隊長を甘く見ていた。


「成程、そう言う事か……」


「って! 読めるんですか!?」


 思わず突っ込んでしまった。


 だってそうだろ!?


 真っ暗で字が読める訳が無いんだ!


「ああ、言ってなかったっけ。このアーメットに付いている魔硝石で暗いところでもハッキリ物が見えるんだ」


「………」


 声だけじゃなかったんですね。


 俺はもう、隊長なら何でもアリだと思う事にしよう。


「……それで何て書いてあったんですか?」


 隊長の何でもアリにな事に呆れながら、情報を聞く。


「それはね………」


 その情報を聞いて、俺は隊長を落しかけた。




**********




・翌日、智慧自室兼仕事部屋


「ヴ~…頭痛い~」


 昨日のお酒で、見事に二日酔いになってしまった私は、黒い寝巻姿でベットに横になり、額には冷たいタオルを乗せていた。


「も~、無理をなさるからですよ……」


 看病をしてくれているアリスが呆れながら言った。


 確かに、今回は自業自得だ。


 でもまさか自分がこんなにお酒に弱いとは思わなかった。


 天照様に作ってもらったこの身体なら大丈夫かなと、油断した私が馬鹿だった。


 3杯目をあおった辺りで、頭がくらくらしだしたけど気合で飲み続け、最後の方ではコンラットに止められるまで、無心になって飲んでいた。


 その後は、殆ど覚えていない。


 情報屋に何か言ったような気がするけど、内容が思い出せない。


 考えようとするが、気分が悪いせいで考える気力すらなく、ベッドに倒れ込んでいるのが今の状況だ。


 しかし悪い事ばかりではない。


 コンラットに情報を教えた後、城への帰り道で教えてもらった。


 情報屋、アーロンさんがこう言ったそうだ。


『今度からは特別に、飲み比べ無しで情報を教えてやるよ!』


 と、コンラットに私へ伝えるように言ったそうだ。


 それは本当に嬉しかった。


 もう飲み比べは勘弁してほしい……。


 と言うより、暫くお酒は見たくない。


「ヴ~」


 この状態じゃ、今日一日は寝たきり状態かな……。


 現在の時間は午前9時。


 ハヤテに治してもらえばいいと気が付いたのは、それから7時間後の事だった。





To be continued

あとがき


第12話お送りしました!


今回は智慧の意外な弱点発覚!


これで天照に作ってもらった身体が万能ではないと、強く確信した智慧。


今回出てきた新キャラは、今後も大事なキーワードを智慧に教えます。


今回得られた情報は次回明らかに!


現在順調に大賞の順位が上がっています!


投票して下さった皆様、誠にありがとうございます。


次回の更新もお楽しみに!


*この小説では設定上お酒を飲んでも大丈夫ですが、日本では20歳を過ぎてから飲んでください。

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