87/140
カラス
生まれた時から嫌われ者で
陰口挨拶よろしくと
刺される後ろ指に小石が飛んでくる
きっと 生まれる世界を間違えたんだ
どこに行っても疎まれて
何もしていないのに嫌われる
生きる為に餌を求めて
四六時中空を飛ぶ
飛ぶこと自体は嫌いじゃない
地べたを歩く生き物に比べれば
幾分、空の上は自由が続く
それでも、エサは地べたに転がる
空で捕まえるよりも
地べたに転がる餌の方が取りやすい
三日に一回の水浴び
黒い羽がお気に入りで
光に反射すると綺麗に光る
飛び立つ為に広げた羽、翼
高い建物の上にて一休み
仲間は居ない
友も居ない
群れを追い出された
片目はその時に潰れてしまった
半分の世界は見にくい
生き物というのは醜い
身をもって思い知らされた
もう誰も
信じられないこの人生
どうして生きているのだろう




