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虎視眈々
己の無知を恥じながら、言葉の鞭をくらいつつ
殴られ蹴られを繰り返され、傷付きながら生きている
決して癒えない傷口を、自分で舐めては唾を吐く
そして、一人きりの部屋の中
床を叩き、涙ながらに呟いた
「いつか必ず――――」
誰に言うでもない
これは刀を握り締めるように吐いた言葉
地に伏せられようとも、もがきあがく情けない姿
誰にも聞こえない負け犬の遠吠え
己を欺き、素性を、性格を殺し、操り人形よろしくと
忙しなく動いては馬鹿にされる
毎日――――毎日、これを繰り返す
反撃の牙は誰かに突き立てるものではない
磨き上げた刀身は、誰かを斬るためのものではない
善悪を判断するためのものでもなく
価値観を押し付けるためのものでもない
私はこうするしか方法を知らない。
だって、私は不器用だから、下手だから。
だから――――
私はね、間合いを見てから飛び出すの。




