どうでもいい
私は彼に花をプレゼントした。
彼は素気なく受け取り、
「……どうでもいい」と呟いて花を胸に抱いた。
私は彼に手紙を渡した。
彼は無表情で受け取り、
「……どうでもいい」と呟いて手紙を懐にしまった。
私は彼にお金をプレゼントした。
彼は嫌悪感を抱いて、
「……どうでもいい」と呟いてお金を突き返した。
私は彼をレストランに誘った。
彼は最上階のレストランから見える夜景を見つめていた。
だけど、彼はやっぱり、
「……どうでもいい」と呟いてフォークとナイフを置いた。
私はある日ソファに腰掛けて泣いていた。
何をしても喜んでくれない彼。
何を渡せばいいのか分からなくて。
私は独りで泣いていた。
気が付けば眠っていた私は、
彼の膝の上に頭を置いていた。
「どうして……」
嫌われていると思っていた私は、
口から漏れてしまった本心に焦りを感じた。
「……どうでもいい」
彼はそっと優しく頭を撫でてくれた。
無表情だけれど、とても温かい彼の手。
久しぶりに感じた彼のぬくもりに私は泣いた。
「どうして……」
それでもやっぱり彼は、
「……どうでもいい」とだけ呟く。
でも、彼の近くで聞こえた「どうでもいい」は、
最初の言葉が抜けていた。
「もう一回、言ってみてほしい……」
彼を見上げて問いかける。
「君以外はどうでもいい」
男って大事なこと言わないですよね。。。。
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