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再開

 街角の、少しだけ雲がかかった世界の色


 明るくもなく暗くもない、丁度いい光の加減


 大通りから見える路地はビルに挟まれて影を伸ばしている


 室外機の回る音と風をその身に受けて奥へと突き進む



 一つ、二つ、三つの光の線を跨いで到着したのは古びた喫茶店



 プラスチックのような布が、申し訳程度の雨を防ぐために備え付けられている


 ただ、人の肩幅ほどしかないその屋根はなんともか弱く見えた


 茶色のアンティーク調の取っ手が付いた扉には、二列に並んだガラス窓が付いている


 扉の隣にある大きなガラス板の奥には、丸机に椅子が点々と置かれていた


 一見、適当に置かれているように見える配置


 けれど、それは均一に並べられた少しの誤差もない配置だった



 誰も居ない机の上には、一つずつメニューの書いている紙が置かれている


 店内は素朴だが、とても素敵な色合いだった


 光沢のある茶色を基調として、落ち着いた雰囲気の店内


 いつも来ていたお爺さんの姿はなく、店内はしんと静まり返っている




 このお店が再開する見込みはまだ無いらしい

コロナの影響が一番つらいです……。

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