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【WEB版】追放魔術師のその後 ~なんか、婚約破棄されて、追い出されたので、つらい貴族生活をやめて遠い異国の開拓村でのんびり生活することにしました~  作者: 砂糖 多労
なんか、戦争が始まったらしい

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ジーゲさんと商談をしよう①

「あれ? ラケルさんがいる?」

「え? ほんとですか?」


 俺たちが狩りを終えて村に帰ると、俺の探知魔法にラケルさんらしき人物の気配が引っかかった。

 もう何度も感知したことがある気配なので、ラケルさんの気配なら感知できる。

 おそらく間違いないだろう。


 ジーゲさんやラケルさんのパーティメンバーの気配が感じられないから、おそらく先ぶれとしてきたんだと思う。

 いつも、ラケルさんが先ぶれとしてきているからその部分は別におかしくない。


「来るのが早いですね」

「そうだな」


 前回は集められるだけ集めたらしく、相当な数のポーション瓶を持ってきていたのだ。

 おそらく、町中の空ポーション瓶を持ってきたのだろう。

 下手したら辺境伯領中から集めたかもしれない。

 前回ジーゲさんが持ってきた量はそれくらい多かった。


 前回帰るとき、次も同じくらい持ってくるみたいなことを言っていたそうだ。

 ポーション瓶はなかなか手に入るものではない。

 だから、来るのはもっと後だと思っていた。


 まさか、全部のポーションを使ってしまったわけではないだろう。


 となると、何かあったのだろうか?


「もしかしたら、単にポーション瓶が早くに手に入っただけかもしれません。たまに、大量に出回ることがあるそうなので。私も値崩れしてポーション瓶が化粧品の瓶として使われているのを一度見たことがあります」

「あぁ、そういうことも考えられるのか」


 ポーション瓶はあまり出回っていないものとはいえ、今も生産され続けているものだ。

 だから、何らかの理由で市場に大量に出回ることもある。


 急遽生産元が大量にだしたとか、どこかで注文がキャンセルになったとか、理由はいくつか考えられる。

 別に、常に品薄というわけではないんだし、在庫がダブつくこともあるだろう。

 今回がそれだったとしても何もおかしいことはない。


 俺たちの村だってうっかり作物を作りすぎちゃうこととかもあるしな。


「そういえば、今日収穫した野菜で足の早い奴もなかったっけ?」

「え? あ、そういえば、いくつかあったわね」

「買い取ってもらえるかもしれないから準備しておかないか?」


 今回は去年と同じ感覚で作物を植えたが、成長が去年の比ではなく早いので、早いものはすでに収穫できている。

 去年のペースで育てば収穫時期は納税の直前になるはずだったのに、驚異的な成長スピードだ。

 収穫してしまわないと熟れすぎて食べられなくなるので、ちゃんと収穫は済ませている。

 想像以上の量の作物が収穫できているので収穫作業は結構大変だ。


 今日も、今日中に収穫してしまわないと熟れすぎて食べられなくなるものを魔の森に行く前に収穫していた。

 収穫し終わった場所には次の作物をすでに植えている。

 次はちゃんと収穫時期も考えて植えたから、次の収穫はそこまで大変にはならないだろう。


 収穫した作物は一時的に倉庫においてある。

 納税の時期まで持つものはそれまで置いておけばいいのだが、中にはすぐに傷んでしまうものもある。

 そういうものは自分たちで食べるのだが、何分こっちには六人しかいないうえ、五人は女の子だ。

 食べきれない分もかなり生まれてしまった。


 とはいえ、そういったものも漬物にしたり、干し物にしたりしているので、無駄にはなっていない。

 魔術で食品加工ができるので、その辺には困らない。


 だが、せっかくジーゲさんが来たのなら、余った分を買い取ってもらえばいいだろう。

 物によっては保存食にしたものより、新鮮なものの方がいい値段で売れたりするしな。


「そうね。そうしましょう。リノ、スイ、昼食は少し遅くなるけど大丈夫?」

「問題ないぞ!」

「私も、お手伝い、する」

「俺も俺も」

「じゃあ、お願いしようかしら」


 リノとスイが手伝ってくれるのであれば、すぐに準備はできるだろう。


「どれだけジーゲさんに買い取ってもらいますか?」

「あるだけ全部でいいんじゃない? どうせ次もまたすぐにとれるんだし」


 毎日のようにどこかしらの畑は収穫時期になっている。

 全部買い取ってもらっても明日の食事には明日取ったものが並ぶことになるだろう。

 だから、今ある分は全部買い取ってもらっても大丈夫だろう。


「じゃあ、倉庫においてある分を全部、ジーゲさんに引き取ってもらいましょう」

「そんなに買い取ってもらえるのか? 結構な量あるはずだぞ?」

「……提案だけはしてみます」


 気づけばかなりの量になっていた食物のことを思い出したのだろう。

 ミーリアが遠い目をする。


 あの量の作物はさすがに買い取ってもらえないだろう。

 すぐにダメになりそうな分だけでも倉庫一つでは入りきらなかったからな。

 あれだけ買い取ってもらおうと思うと相当な数の馬車を連れてこないといけない。


「……とりあえず、全部準備だけはしておくわ。売れ残った分はそのまま干物か何かにしちゃいましょ」

「よろしくお願いします」


 俺たちはそれぞれの作業を始めた。

 次は明日更新する予定です。


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