12鍛冶師
「とりあえずある程度は僕の倉庫に入れとくから。シロップは今何個あるわけ?とりあえずそれを売って君の活動資金と倉庫代にしよう」
「33個ですね」
「とりあえず30個預かる。オークションは1週間はかかるからそれまでは5銀貨でなんとかして
。というか余っ程散財しない限り5銀貨もあればひと月は暮らせるからね」
30個のシロップを受け取ることを怖がっているシャードさんに渡すと、今インベントリに何があるのか見せてと言われたので中にあるものを1種1個づつ出しながらシャードさんに数量を教える
小ポーション(HP)x50
小ポーション(MP)x121
水晶x221
銅鉱石x60
砂鉄x82
紫水晶x19
塩結晶x137
樹液x183
シロップx3
葉物野菜x61
モエモエのジェルx20
サワトリの羽x9
ニョロロの蛇皮x10
テントx1
水晶のツルハシx1
水晶のシャベルx3
以上、962
幸いにして装備中の装備や弾丸は別枠だった。
数を見たシャードさんは、早くも両手で顔を覆って天を仰いでいる。うん、ごめんて。
「とりあえず在庫の9割を僕の倉庫にしまって…砂鉄を精錬して鉄を作って君の武器を作ろうと思う。君の武器は?」
「銃です」
「…またよりによって…まあいいか、今のレベルはいくつ」
「13です」
「じゅうさん……とりあえず15レベル推奨の銃を作るよ」
「職業は鍛冶師なんですね」
砂鉄5個とインベントリから取り出した別のアイテムをテーブルの中央に置き
「『精錬加工』」
シャードさんがスキルを使うと砂鉄とかはは3つの鉄インゴットへと変化した。
おお、食品加工も凄かったけど鍛冶の加工もすごいなあ。
「…『武器精錬-銃』」
そのまま複数のアイテムと、置いてあった紫水晶、サワトリの羽をテーブルの上に置き直し武器精錬も行い…テーブルの上には大ぶりな銃が出来上がった。
「すごい」
「ちょっと黙って。魔力回路を繋いで……威力と射程と着弾範囲、君はどれを優先する?」
「射程でお願いします」
「わかった」
両手で持つ大ぶりな銃の筒の部分に手を当て、シャードさんがなにかつぶやくと……一瞬銃が光った。
そして出来上がったそれをシャードさんに渡される。
「一応持ちやすいように軽量化も施してあるけどどう?問題なく使えそう?」
最安値の銃と比較すると間違いなく大きく、作りもしっかりしていて……少し重い。
手に持った瞬間スキルの効果で弾丸が自動で装填された。でもまあ、問題なく使うことは出来そうだ。ずっと構えていると疲れそうだけどそんな長期戦はしないので何とかなるだろう。
「大丈夫そうです」
「じゃあ、弾丸も作っておくよ」
「あ、待ってください。水晶を使って弾丸って作れませんか?」
雑貨屋さんに頼んだことと同じことを言うと、非常識な人を見る目で見られた。ふっ、この視線にも慣れたもんですよ。




