第二十四章 トンの町 11.微睡みの欠片亭(その2)
何か色々疲れたので、残りは明日に回して休む事にしよう。その前に、シルのステータスをチェックしないとね。今日は東のフィールドで大物を狩ったし、ステータスも上がっているんじゃないかと思うんだけど……。
《シュウイの従魔一覧》
個体名:シル
種族:ウォーキングフォートレス(幼体)
レベル:種族レベル4
固有スキル:【力場障壁 Lv5】
うん、レベルが上がっている。さすがにギャンビットグリズリーを始めとする東のフィールドモンスターは良い訓練相手だったみたいだね。シルは幻獣のせいか、レベルの数値は低くても能力は高い。けど、その分レベルが上がりにくいから、ギャンビットグリズリーと同程度のモンスターを積極的に狩ってレベル上げをしなくちゃならない。
それには僕の攻撃力が不安だったんだけど、【ウェイトコントロール】のお蔭でどうにかなりそうな目処が付いた。打撃力はそこそこ上がったから、魔法やブレスなんかを使ってくる相手でなければ何とかなりそうだ。
けど、しばらくはトンの町でレベル上げだな。攻撃魔法に類するものを探さないと、ナンの町に行くのは危険過ぎるような気がする。……最悪、ツインヘッドグリフォンとやりあう事になりそうだからなぁ……。トンの町でしっかりレベルを上げてから先に進んだ方が良いよね。
忘れないうちに、僕のステータスもチェックしておこう。……うん、種族レベルが上がっているし、【調薬(邪道)】と【錬金術(邪道)】が初級(仮免許)になってる。【疾駆】はストームウルフを斃した時に手に入れたんだけど、まだ使ってないからレベルは0のままだ。早めに使ってLv3まで上げておかないと……いざ使おうって時に発動に失敗すると焦るよね。実際、今日は【お座り】が上手く決まらなくて危ない場面があったし。けど、【迷子】とか【掏摸】とかはさすがに使いたくないなぁ……。
あぁ、そう言えば【給水】ってスキルも得たんだった。忘れないうちに試してみようかな。
「【給水】!」
おぉ、掌から水が出てきた……。平鉢の上で試してみてよかった。床が濡れたら面倒だしね。味は……うん、普通に水だね。不味くはないけど美味しくもない。鑑定してみても……
【素材アイテム】水 品質C レア度1
【給水】スキルによって生み出された水。活力が著しく低下している。
師匠の言ったとおりだ。でもまぁ、飲む分には問題無さそうだし、繰り返し使ってスキルのレベルを上げておこう。【器用貧乏】って本当に良いスキルだね。
あ、そろそろログアウトしようか。
シル、お休み。
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《シュウイのスキル/アーツ一覧》
レベル:種族レベル8
スキル:【しゃっくり Lv1】【地味 Lv3+】【迷子 Lv0】【腹話術 Lv2+】【解体 Lv7+】【落とし物 Lv8+】【べとべとさん Lv2】【虫の知らせ Lv6】【嗅覚強化 Lv5】【気配察知 Lv5】【土転び Lv3+】【お座り Lv3】【掏摸 Lv0】【イカサマ破り Lv3】【反復横跳び Lv4】【日曜大工 Lv2】【通臂 Lv1】【腋臭 Lv1】【デュエット Lv5】【般若心経 LvMax】【弓術(基礎) Lv4】【狙撃(基礎) Lv4】【投擲 Lv3】【器用貧乏 Lv3】【飛礫 Lv3】【擬態 Lv1】【ウェイトコントロール Lv3】【隠蔽 Lv1】【疾駆 Lv0】【給水 Lv3】
アーツ:【従魔術(仮免許)】【召喚術(仮免許)】【杖術(物理) 皆伝】【調薬(邪道) 初級(仮免許)】【錬金術(邪道) 初級(仮免許)】
ユニークスキル:【スキルコレクター Lv7】
称号:『神に見込まれし者』
従魔:シル(従魔術)




