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機械仕掛けの聖剣使い  作者: epina
Episode04 Dark Menace

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Vol.06

「こ、今夜は随分激しかったですわね……」

「いやあ、ヒルデが可愛いからついつい」

「そんな、おべっか結構ですわよー。でも、ありがとうですわ」


 時間無制限デスマッチの試合を終え、お互い息も絶え絶えになりながらベッドに寝転がった。

 ……うまく言葉が出てこない。

 ごめん、と謝るのも何か違う気がする。


「……ヒルデはさ」

「はい?」

「ヒルデは、どうしてお金が好きなの?」


 前から思ってたが、聞くのも憚られると思って聞かなかったことだ。

 敢えてぶつけてみる。


「そうですわねー……」


 ヒルデはウーンウーンと唸っていた。

 やがて答えに思い当たったらしく、彼女は答えた。


「いろいろ理由はあると思いますけど、一番は国が貧乏だからですわね」

「エーデルベルトか……」

「地理的条件は、ほとんどカドニアと変わりませんもの。特産品もこれと言ってなし。だから、軍を鍛えねばなりませんでしたわ」

「ふむ……」


 理屈としては、カドニアと同じだ。

 違いは戦争経済にかまけたヴェルガードと、財政を切り詰めたグランハイツ王の違いか。


「ですが、軍を率いるということは……当然、兵が死にますわ」

「…………」

「人死ができるだけ出ないようにする……なんてのは、理想論ですわね。実際は、どれだけ犠牲を減らせるかというところに終始しますわ」

「俺のやり方へのアンチテーゼかな……?」

「と、とんでもありませんわ!」


 ヒルデが慌てだした。


「わたくし、聖鍵陛下が人を殺さない方針なのはご立派だと思いますわ。普通なら、できないことをやってらっしゃいますもの」


 聖鍵のおかげだ、と言いかけてやめる。

 フランの助言を思い出せ。自信を持て、自信を。


「俺なりに努力をしてる」

「努力だけでできるものではありませんわ。確かに聖鍵のお力もあるのでしょうけど、志を通そうとする陛下はご立派だと思いますの」


 彼女の言葉に偽りはないように思える。

 俺のことを語るヒルデは熱っぽく、まるで夢を語っているかのようだった。

 恋ではない。だが、尊敬はしている。

 そう言われている気分だ。


「お金さえあれば、人は死なない……なんて単純なものではありませんけれど。

 おそらく、幼少からそのような状況を何度も見てきたせいで、お金さえあれば死ななくてもいい兵がいた……そういうことを考えてしまうのですわ」


 ヒルデの守銭奴の原因は、やっぱり国か。

 エーデルベルト王国。

 倹約を第一とする吝嗇国家。

 そのことに、国民が誇りを持っている。


 豊穣な資源、食料、そして宗教的影響力や国力を背景に大きな顔をするピースフィア。

 エーデルベルトの民にとって面白く無いのは当然か。


「……ヒルデは優しいんだね」

「な、なんでそんな発想になりますの……?」

「俺の知ってる優しい人は、みんな人が死ぬのを嫌がるから」

「そのようなことは……」

「ねぇ、ヒルデ」


 俺はヒルデの頬を撫でた。

 一瞬びくりと身を震わせた彼女が、俺の目を覗いてくる。


「俺に……何かできることはない?」

「へ、陛下……」

「キミのために何かしたい。なんでもいい、言ってくれ」

「……」


 ヒルデの表情に迷いが見える。

 今、彼女の中でさまざまな計算が走っていることだろう。

 母国への食糧援助支援。

 あるいは資金援助。

 俺との子供。

 リオミを上回る寵愛。


 だが、彼女の答えは俺の想像の斜め上を行っていた。


「……エーデルベルトを……買ってくださいませ。聖鍵陛下」


 彼女の選択は、売国だった。


「……本気か?」

「ピースフィアの力は間近で見てきたわたくしが、よく知っておりますわ。

 カドニア、ロードニア、クラリッサの三国を事実上併呑し、国力は圧倒的にエーデルベルトより上。

 アズーナンも時間の問題でしょうし、グラーデンの日和見貴族も、いずれどこに尻尾を振るべきか気づきますわ。

 ですが……兄王はおそらく、王国の独立を維持し続けます」


 ヒルデは兄グランハイツの話に差し掛かると、一度言葉を切った。

 言葉を探しているのかもしれない。


「……続けて」

「兄は穏健派ですし、同時に国民の願いを聞き届ける良き王ですわ。

 自治独立はエーデルベルトの誇りですし、それこそが国民にとって尊厳でもあります。

 だから、兄は彼らの尊厳を売り渡すような真似は絶対にしませんわ」

「キミは違うのか?」

「……誇りで命を捨てるなど、糞食らえですわ」


 王族にあるまじき単語が聞こえたが、敢えてスルーする。


「兄も本当はわかっているはず。ピースフィアに大公国として帰属したほうが良いと。

 ですが、民が望んでいない以上は……と、二の足を踏んでいるのですわ」

「……兄を愛しているんだな」

「ええ、とても」


 明らかにグランハイツ王の施政を非難しているのに、ヒルデの言葉には刺が少しもなかった。

 それどころか、慮るようなニュアンスがところどころから漏れ出ている。


「わたくしが国を売ったという話にしていただければ、世界には金欲しさからだと評しますの。

 恨みはすべてわたくしが引き受けられますので、兄が責められることはありませんわ……」


 国のために、国民の恨みをすべて引き受けるというのか。

 どうしてこう……自分を犠牲にしようとする女の子ばかり、俺の周りには集まるのだろう。

 すぐにでも断りたいところだが、彼女との関係修復を目指している手前、ひとまず。


「……前向きに考えておこう」


 そう答えざるを得なかった。


 ヒルデが学院で派閥を作る理由。

 エーデルベルトがピースフィアでの影響力を持つため……じゃなくて。

 その逆だったか。

 ピースフィアでの影響力を高め、エーデルベルトに対して働きかけるようにする。


 たぶん、彼女はまだ派閥の拡大を続けるだろう。

 そっちは、ラディたちを信じて任せておくことにする。

 俺は彼女と話す機会を多くして、少しずつ良い関係を築いていこう。



 リオミを始めとして、俺の子供を身篭った女性たちは、ルナベースのメディカルチェックによって徹底した管理体制に置かれる。

 母体の健康を保つため、あらゆるデータをチェックし、問題があれば彼女たちの持つスマホにお知らせが届く。もっと野菜を食べたほうがいいとか、もう少し運動をしたほうがいいとか。

 無論、子供の成長状態に関しても同様だ。母体と同様、偏執的とも思えるレベルの管理を行なう。

 赤ん坊の心拍数の平均が1上がっただけでも、原因を調査する。母体に知らせるとともに、解決方法の提案を行ったり、赤ん坊がリラックスできる音楽などを流してくれる。お腹に当てることで、赤ん坊を安心させる周波数で、だ。

 何かの拍子で赤ん坊がびっくりしてしまったときも、警告してくれる。母体側は赤ん坊を安心させるように声をかけてあげたりできる。

 リオミは最近、スマホに何かお知らせをもらう前に予兆を察知できるようになってきた。


「お腹に耳当てても大丈夫?」

「はい、どうぞ」 


 リオミのお腹は、ほんの少しだけだが膨れてきている。

 許可を得て、耳を当ててみた。


「……まだ、あんまり動いてるのがわからないね」

「5ヶ月目ぐらいからだそうですよ……楽しみです」


 俺はあれから何度か地球に戻ったりして、母親に俺や妹を生んだ時の経験をいろいろ聞いた。

 なんでも、赤ん坊が動くようになることを胎動と言うのだそうだ。

 赤ん坊はもっと早くから動いているのだそうだけど、お腹を蹴ったり、動いたりするのを母体が自覚できるようになるのは5ヶ月目ぐらいかららしい。


「あ……すいません。ちょっと行ってきます」

「ああ、うん。遠慮しないでいいよ」


 リオミが慌ててお手洗いに駆け込んだ。

 つわりだ。

 そもそも、妊娠が発覚するのが早すぎたのだ。

 懐妊がはっきりするのは、本来ならこの時期である。


「失礼しました」

「いやいや、当然の生理現象だからね。いろいろこれから苦労も増えてくると思うけど」

「わたしとしては、共に夜に過ごす時間が減ってしまうのが残念で……」

「それは俺もだけど……その分、こうやって赤ちゃんに話しかけたりする時間を増やそう」

「はい!」


 ヒルデと過ごす時間を増やすため、同時にリオミのフォローをしていかねばならない。

 結果として、時間を作れるような工夫をしていたことが幸いした。

 公務に時間を取られたら、こうして過ごす暇も作れず、ずるずると女性問題が悪化したかもしれない。

 少なくとも、ヒルデへの気遣いを始めてから1週間、特にこれといったトラブルはない。


「さてと……まだ動けるよね? ちょっと何人か連れて、行きたいところがあるんだ」

「は、はい……どちらへ?」

「ちょっと、宇宙まで散歩に」


 そういうわけで、俺たちはキャンプシップで別の星系へ跳んだ。

 連れてきた面子は王妃組に加え、一号側室と二号側室。チグリとヒルデである。


「……」


 ヒルデはちょっとムスっとしていたが、前ほど露骨に嫌な顔はしなかった。

 少しは頑張った甲斐があったかもしれない。


「アキヒコ様……ここは、どこなのですか?」

「アースフィアから85光年ぐらい離れた……って言ってもわからないか。とにかく、すごく遠くにある……ダリア星系だ」


 遠くと言っても、アースフィア星系のある銀河系から出たわけではない。

 俺の感覚からすれば、斜向かいのお宅って感じだ。


「星系というと……恒星を中心として、いくつかの惑星が公転しているのだったか」

「さすがシーリアは勉強してるな。そのとおりだ」


 3D映像を表示して、恒星ペンタイムβを中心としたダリア星系の全体図を説明する。


「シーリアの言うとおり、この星系は恒星ひとつを中心に惑星が公転している惑星系だ。ちなみに恒星が複数ある場合は恒星系、ふたつあると連星系って言うんだ」


 この辺はルナベースでググって調べた。

 地球でも同じような情報があったので、これで合ってるはず。


「俺達は今から、ある実験のためにダリア星系の惑星のひとつ……惑星シュゴバに着陸する」

「実験ですの?」

「そうだ。チグリが開発してくれた、宇宙空間で活動するためのいくつかの装備を試したいんだ。みんなにはちょっと付き合ってほしい。ただ、赤ん坊のこともあるからね……体を動かすようなのは、チグリとヒルデにやってもらうことになるかと」

「ああ、そういうことでしたのね」


 ヒルデの険がだいぶ取れた。

 この辺もフランの助言に従ってのことだ。

 それでも王妃組を連れてきたのは、できるだけ彼女たちにも俺のしていることを見ていて欲しかったからである。

 惑星ジュゴバの衛星軌道に到達したところで、俺は再度説明を行なう。


「惑星シュゴバの重力は0.9G。アースフィアとほぼ同じだ。ただし、表面温度は140度。大気に酸素がほとんどなくて、水素がほとんどだ。普通に着陸すると死ぬね」

「なっ、わたくしたちを殺す気ですの!?」

「もちろん、そんなことはない。チグリ、頼む」

「は、はいぃ!」


 俺の指示で、チグリがキャンプシップのコンソールを操作した。

 惑星ジュゴバに向けて、一発の弾頭が発射される。


「何をしましたの?」

「テラフォーミング」

「は?」


 チグリに発射させたのは、インスタント・テラフォーミング弾だ。

 数日の間だけではあるが、惑星の一定範囲が人間が住める環境になる。

 今回のキャンプシップに詰める弾頭だと、せいぜい半径2kmといったところだ。


「ほ、本当に大丈夫ですの?」


 着陸した後、不安そうに聞いてくるヒルデ。安心させる必要がありそうだ。


「じゃあ、俺が先に降りるから」


 気圧調整のために一度、気圧室を通ってから外に出る。

 紫外線も即席のオゾン層が遮断してる。

 他の項目も、大丈夫そうだ。


「ほら、平気だろー?」

「むむむ……今行きますわ」


 ヒルデも外に出た。


「見事に何もないですわね」

「水もないし、砂と土しかないね」


 あとは、数十種類の重金属か。

 実はこのへんも人体に有害なものがいくつか含まれているが、もちろん二重三重の安全策は用意してある。問題はない。

 やや遅れて、リオミとチグリも出てきた。シーリアはモニタを見つめながらお留守番である。


「それで、どんな実験をしますの?」

「いろいろあるけど……まずは、リオミ。この星に魔素は感じ取れる?」

「いえ……まったく。瘴気もないのに、まったく魔素を感じ取れません」

「まあ、そういう星を選んだからね。この惑星には魔素がない……だから、当然魔法を使うことが難しい」

「そうですね。体内の魔素を使う必要がありますが、大規模なものは……」

「そこで……チグリ、例の物をリオミに」


 チグリがジュエルソード・システムをリオミに渡した。

 完成品は俺が想像していたものよりは随分と小さく……というより、手のひらサイズだった。


「えっと……リオミ様、ここから魔力を取り出せます?」


 チグリに促されてリオミが何か短い詠唱を唱えた。


「あ」

「どうだ?」

「は、はい……この宝石から、とてつもない魔力を取り出せそうです」

「魔法は使えそう?」

「やってみます。我が手に炎! 愚者を焼きつくす球となりて、爆裂せよ! 《ファイアボール》!」」


 リオミの手から火の玉が飛び出して、岩山の向こう側で爆発した。


「す、すごい……魔力が全然減ってないです」

「そういうアイテムだからね」


 並行宇宙から魔力を取り出せることを説明すると、リオミは関心していたようだ。

 感覚派の彼女は原理は理解できなくても、意味を理解することはできる。


「これをリオミに渡した目的は、瘴気に魔力を食いつくされてる場所や、宇宙空間で魔法を使うためだ。一応リオミにしか使えないように設定しておいたけど、無くさないように気をつけて」

「はい。大切にします」


 さて、本番はここからだ。


「リオミ。俺とヒルデに《ハイフライト》を」

「かしこまりました」


 先ほどと同じ要領でリオミが魔力を取り出す。


「汝らは鳥より速く、風を切る。《ハイフライト》」


 大幅に短縮された詠唱の《ハイフライト》が俺とヒルデにかかった。

 ちなみに、リオミは「我」「我ら」「汝」「汝ら」と使い分けて対象を変更しているが、声紋魔法でなければこんな器用なことはできない。しかも詠唱を短縮するとなると、相当な修練を要するのだが……彼女が覚えた詠唱はすべて最短縮されているらしい。恐ろしい話だ。


「こ、今度はなんですの?」

「今からテラフォーミングを解除する」

「えっと……それをすると、どうなりますの?」

「惑星ジュゴバの大気が元通りになって、俺達は窒息する。それ以前に恒星ペンタイムβの光熱で俺たちは一瞬にして黒焦げになる」

「や、やめてくださいまし! 後生ですわ~!」

「そうならないよう、解除する前にやることがある。チグリ」

「はいぃ」


 彼女はスマホを操作して、キャンプシップに搭載されたある装置を遠隔起動した。

 傍目には何も変わらないが……。


「どうだ?」

「はいぃ。正常に起動しましたぁ」

「ふむ……大丈夫そうだな」


 一応聖鍵のリサーチを使って調べる。問題ない。


「じゃあ、チグリ。アンチ・テラフォーミング弾を発射してくれ」

「かしこまりましたぁ~」

「つ、付き合いきれませんわ! わたくしは船に戻ります!」

「ここで逃げたら、あの話はなしだよ?」

「……っ!」

「大丈夫、俺を信じて」


 ヒルデはしばし逡巡したが、リオミがまったく慌てていないのを見て悔しげに唇を噛んだ。


「……わかりましたわ」

「よし、今度こそ発射」


 キャンプシップから先ほどと同じような弾頭が打ち上げられ、上空で爆発した。

 一見、何も変化はないが……。


「うん、惑星のテラフォーミングは解除されてるな」

「その割に話が違いますけれど……わたくしを謀りましたの?」

「いや。別の方法で大気を作って、太陽熱を遮断しているんだ。ちょっと俺についてきてくれ」

「わ、わかりましたわ」

「チグリとリオミはキャンプシップに戻ってついてきて。ヒルデ、以後の会話は思考通信で」

「は、はあ……」


 リオミたちが頷いたのを確認して、俺は惑星ジュゴバの空へと駆ける。

 ヒルデは《ハイフライト》の制御方法を知っているらしく、慌てることなく追随してきた。

 マインドリサーチを会話モードで起動する。


「聞こえる?」

「わっ、なんですの!?」

「っとと」


 一瞬、ヒルデが驚いて制御をミスった。

 すぐに俺がフォローに入り、ヒルデの手を取る。


「ごめん、もっとちゃんと説明すべきだった」

「ああ、思考通信ってそういうことでしたの……これも聖鍵の力ですこと?」

「そうだね。でも、俺たちが今生きていられるのは違う理由だよ?」


 さらに惑星ジュゴバから離れ続ける。


「……どういうことですの?」

「キャンプシップが、アトモスフィア・フィールドを発生させてるんだ」

「それは何ですの?」

「簡単に言ってしまうと、どんな場所でもアースフィアと同じ環境・条件を再現できる空間を擬似的に作り出せる装置」

「そんなことが……」

「できるんだよ。チグリの手にかかるとね」


 大気空間アトモスフィア・フィールド

 これは元来、メシアス多次元連合の技術だけでは造れない。

 この装置には、多分にアースフィアの魔法が利用されている。


「魔法としては召喚に分類されるかな。アースフィアと同じ大気空間を召喚するんだ。

 こいつは、テラフォーミングと違って惑星のない宇宙空間でも、瘴気に満たされた人の生きられない空間でも、アースフィアと同じ大気空間を生み出すことができる。

 フィールドを発生させている間しか持続しないけど、逆に言うとフィールドが発生している間は効果が永続する」

「と、とてつもないことをしているというのは、よく伝わりましたわ」

「これを使うとね、船外活動がすごく楽になるんだよ」


 アースフィアと同じ大気条件を整えれば、《レビテーション》、《フライト》、《ハイフライト》などでも移動できる。

 重力制御はもともとキャンプシップやマザーシップなどに備わっているので、今回はオミットした。

 

「これらの装備を使って、ヒルデとチグリにやってもらいたいことがある」

「な、なんですの……?」


 不安そうに怯えるヒルデに、俺はにっこり笑いかけた。


「宇宙怪獣退治」

以降の話は、月曜と木曜に更新します。

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