表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
体質が変わったので 改め 御崎兄弟のおもひで献立  作者: JUN


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1035/1046

チビッ子編 / 文化祭は大冒険(3)兄ちゃんのピンチ

 暗い。そして通路が狭い。そこを歩いていると、動物が何かわからないものに気持ち悪く変化した魔物に化けた生徒が出て来た。

 見た事のない生き物だ。お化けだろうか。芋虫のお化けに似ているが、手が8本あって、足があって、大きな口の中にびっしりと歯が生えている。

「びゃあああ!!」

 怜は飛び上がった。子供だからと特別に貸してもらった「勇者の剣」というプラスチックの剣を握りしめて、涙目で横をすり抜けた。

「あらら。逃げたわね」

 両親は呑気に見送った。脅した生徒も、

「あはは。やりすぎたかな?」

と苦笑する。

 怜は角を曲がった。

 次に出て来たのは、頭が3つある犬だった。

 これは近所の駄犬を思い出した。あの犬も、いつか頭があと2つ生えて来るかも知れない。どうしよう。

 怜は困って、

「うわあああん!」

と泣きながら、よたよたと奥へ走った。

「転ぶなよ」

 生徒は声をかけて見送った。

 次に出てたのは、いわゆるスライムだ。これはただ顔を描いたバランスボールなどをこっそりと投げつけ、たまにゲル状のスライムという名のおもちゃを顔に投げつけるものだった。

 しかし、顔のお化けが飛んで来て驚いたら、今度は訳の分からないものが顔に飛んで来て、怜はパニック以外の何ものでもない。

「ふぎゃああ!」

 完全に泣きながら尻もちをつき、生徒がどうしようかと思った時、怜はすっくと立ちあがって走り出した。

 司の声が聞こえたのである。

「にいたん!」

「え?」

 生徒は迷い、後を追いかけた。


 司は客が来ると、暗がりから飛び出して襲い掛かるフリをする。それが吸血鬼の仕事だ。

 しかしその女性客は、司の想像とは違うリアクションを見せた。

「ガアア!」

「きゃああ!」

 悲鳴を上げ、なぜか抱きついて来る。

「え?あの、大丈夫ですか?」

「貧血かも。ああ」

 連れの在校生は、

「ちょっと!西村!何してんのよ!」

と怒る。

 そこへ、小さい人影が駈け込んで来た。

「にいたん!?」

 兄の声を聞き分け、助けに来たのだ。

 だが、全員が動きを止めた。

 その子供は、スライムを頭に乗せ、肩におもちゃの蜘蛛を乗せ、片手に置いてあった骨を、もう片手にはおもちゃの剣を握りしめていた。

「え、小人のアンデッド?生徒じゃないわね!?」

「本物!?」

「ぎゃああ!!」

 女性客は叫び、クラスの皆が集まって来た。


 







お読みいただきありがとうございました。御感想、評価などいただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ