212手目 リベンジ、爆弾リレー将棋!
※ここからは香子ちゃん視点です。
というわけで、私たちはリベンジ成功。
打ち上げのご飯が美味しい、はずなんだけど――
「まさか、3−4でチーム負けとはなあ」
菅原先輩は、メロンソーダをストローで吸いながら、呆れ顔。
そう、駒桜市は、本榧市に負けてしまったのだ。
結果を聞いて、私と松平はびっくりした。
「ふえぇ……ごめんなさぁい……」
「角ちゃん、完璧に三間対策されてたっス……」
葛城くんと大場さんは、しょんぼり。箕辺くんも、申し訳なさそうに、
「すみません、俺の責任です。本榧は、やたら偵察に来ていました。もっとオーダーを考えたほうが良かったです。準備不足でした」
と謝った。菅原先輩は、ニット帽を引いて、
「謝るこたねぇよ。オーダーは水ものだ」
と言ってから、またメロンソーダを飲んだ。
「ま、1年生には、いい薬になったろ。他のブロックも、まだまだ強いってことだ。慢心せずに、来年度からがんばれよ」
お説教も終わって、私たちはふたたび会話に華を咲かせた。
ここは、本榧市内のレストラン。去年の打ち上げ会場と、一緒のところ。私はハンバーグステーキにサラダで、すこし奮発してみた。吉備さんとの戦いで、消耗しちゃったからね。松平は、左隣でサイコロステーキを頬張っていた。さらにその左隣には、丸目くんの姿があった。久しぶりということで、男子のおしゃべりに夢中。
割り込みにくい雰囲気だったから、私は、右隣の神崎さんに話しかけた。
「神崎さんは、どうだった?」
「拙者は三連勝だ」
うーむ、強い。
「静殿も三勝したが、鎌鼬市は、いかんせん人材が薄くてな。総合では三位だった」
「それ言ったら、艶田のほうが人いないのですぅ。最下位なのですぅ」
対面に座った桐野さんが便乗してきた。
「駒桜には、後進が多くいる。来年度は、駒桜の一強かもしれぬな」
さあ……来年の話は鬼が笑うらしいけど、どうかしら。
食事が終わったところで、私はコーヒーを持ってきた。
ドリンクバーだから、2杯くらい飲んでも、と思った瞬間、パンと手が鳴った。
「そろそろ、お遊びといこうか」
丸目くんだった。私は、なにをするのか、と尋ねた。
「もちろん、爆弾リレー将棋だよ」
爆弾リレー……ああ、個人戦の打ち上げでやったやつね。
あのときは、私と松平が負けて、ドリンクバー代を支払わされてしまった。許すまじ。
「いいわよ。受けて立つわ」
「おっと、裏見さんも参加とは、くわばらくわばら……ほかのメンバーは?」
まず、つじーんとくららんが参加を表明した。それに、松平も。
ここは、友だち繋がりね。
「爆弾リレー将棋とは、なんだ?」
神崎さんに質問されたので、私が説明する。
爆弾リレー将棋とは、奇数人でやるアドバンスド将棋だ。勝利条件はなくて、特別な敗北条件だけがある。敗北条件は、通常の反則以外に、以下の2つ。
1、詰みの一手を指されたひと。
※正式な意味での「詰み」。頭金とか。途中過程は関係ない。
2、最後に詰めろを掛けられたひと。
※「最後」というのは、自玉に詰めろがかかった状態で、それを解除せず、
かつ、相手玉に王手をかけることもしなかったひと。
ちょっと複雑だけど、一回やってみれば簡単。敗者は最大で2名出る。
神崎さんも、すぐに理解してくれた。
「おもしろそうだ。拙者もやろう」
「え……それは、ちょっと……」
「なぜだ。拙者だけ除け者にするのか」
「そう言うわけじゃないけど……10秒将棋だから……」
私が口ごもっていると、丸目くんが、
「10秒将棋だと、神崎さんは強過ぎるからね。最初から降参しておくよ」
と、助け舟を出してくれた。神崎さんはニヤリと笑って、
「ふっ、ならば、仕方あるまい」
と引っ込んだ。モノは言いよう。
「今、5人だね。奇数だけど……菅原先輩は、どうですか?」
丸目くんは、菅原先輩を勧誘した。
「秒を読むやつがいねぇだろ? 俺がやることになるんじゃないか?」
「秒なら、俺が読みます」
箕辺くんが、代わりにやってくれることになった。
「そっか……悪いな。じゃあ、俺も指すぜ」
菅原先輩が参戦。あとひとりかな。
「捨神くんは、どう?」
丸目くんは、前回参加していた捨神くんも誘った。
「アハッ、すみません。飛瀬さんと佐伯くんの手品を見てます」
くららんは、となりのサーヤに声をかけた。
「涼子ちゃんは、どう?」
「ん、いいわよ」
これで決まり。
メンバーは、私、松平、つじーん、くららん、サーヤ、丸目くん、菅原先輩。
なんだか、ものすごく初期のメンバーね。
じゃんけんで指す順番を決めた。
「私、つじーん、丸目くん、菅原先輩、サーヤ、松平、くららん、ね」
それじゃ、行くわよ。箕辺くんに秒読みを頼んで、私は初手を指す。
「7六歩ッ!」
8四歩、6八銀、3四歩。サーヤは腕組みをして、
「矢倉模様……菅原先輩には悪いですけど、6六歩」
と矢倉に決めた。
6二銀、5六歩、5四歩、4八銀、4二銀。
先手と後手が、行ったり来たりする。これが、爆弾リレーの怖いところ。どちらかを優勢にすればいい、というわけじゃない。偶然に左右されやすいゲームだ。
5八金右、3二金、7八金、4一玉。
私は6九玉と、普通に入玉した。
7四歩、6七金右。
18手目を渡された菅原先輩は、しばし小考。
「矢倉は、よく分かんねぇな……5三銀右」
おっと、崩してきた。
定跡を知らないのか、それとも、わざと力戦に持って行ったのか。
菅原先輩の実力なら、後者っぽい。
サーヤ、小考。
「これは……矢倉中飛車?」
「6、7、8、9」
サーヤは慌てて、5七銀右と指した。普通の手だ。
松平も悩む。
「……5二金」
矢倉中飛車を拒否。菅原先輩は、
「おいおい、マジで居飛車じゃなきゃダメなのか?」
と愚痴った。本気というよりは、軽口のようだ。
くららんが2六歩と指して、私の番。
変則的になっちゃったけど、まだ矢倉には組める。4四歩と突いた。
2五歩、4三銀、7七銀、6四歩。
「2四歩」
松平の歩突きで、開戦。
同歩、同飛、2三歩、2八飛、9四歩、1六歩、1四歩、9六歩。
みんな、消極的。私は、積極的に行くわよ。
「8五歩」
つじーんは、あごに手を当てて、天井を見上げた。
「先手は、角が働いてませんね……」
「6、7、8、9」
「7九角」
なるほど、角を活かしに来ましたか。
丸目くんは、私の予想通りに7三桂と跳ねた。
「手が全然見えねぇぞ。8八銀だ」
なんだかんだで、菅原先輩は手が見えている。銀を引かないと6五歩で困る。
「攻めるしかないか……8六歩」
サーヤは飛車先交換を選択。
同歩、同飛。
私の手番になった。8七歩が普通だけど……それは、面白くない。
「6八角」
これで、どう?
飛車を引いたら、8六歩と収める。
つじーん→丸目くんの順だから、さすがに気づくでしょう。
「8一飛」
「8六歩」
ほらね。問題は、ここで菅原先輩の手番ってこと。
「6、7、8」
「攻めりゃいいんだろ、攻めりゃ。4五歩」
ん、これは間違っていない気がする。さすが四天王。
7七桂、6一飛で、後手は右四間を明確にした。
くららんは、困ったような表情。
「先手は、まだ角が働かないね……でも、7九玉かな」
王様を囲いに行った。飛車先から離れる意味で、最善だと思う。
「6、7、8」
おっと、私だった。
「6五歩」
9秒ギリギリ。
同歩、同桂、同桂、同飛、6六歩、6一飛。
ここで私かぁ……むずかしい。
「6、7、8」
「えーい、最後に詰まなきゃいいのよッ! 3六歩ッ!」
攻める。この手を聞いたつじーんは、腕組みをして小考。
「もたもたしていると、4六歩ですか……7五歩です」
ん? そこから攻めるの?
これには、手番を渡された丸目くんも、
「悩ましい手を指すね」
と困惑気味。眉間に指をあてて考え込む。
「6、7、8、9」
「同歩」
無難に取った。菅原先輩の手番。
「こうなったら、もう知らねぇぞ。6四銀だ」
まさかの棒銀調。とはいえ、つじーんの狙いでもあるような……7五歩、同歩が単なる手渡しじゃないなら、この攻めしかないと思う。
サーヤは目を閉じて、
「すぐに攻めるかどうか……」
と悩んだ。すぐに攻めるなら、4六歩かしら。
「6、7、8、9」
「3七桂」
サーヤは、一手溜めた。松平は、髪の毛をくしゃくしゃにする。
「6、7、8」
「分からん。3一玉だ」
「ごめん、僕も分からないや。8九玉」
松平とくららん、連続で手渡し。そういうのやめてぇ。
「男子、もっと気合いを入れなさいッ! 8三桂ッ!」
攻めればいいんでしょ、攻めれば。
ムリヤリ打開する。
つじーんは目を丸くした。
「そ、それって成立してるんですか?」
知らん。10秒で分かるわけないでしょ。
「6、7、8、9」
「は、8七桂ッ!」
うわぁ……受けた……丸目くん、どう対応する?
「んー、7筋から攻めなくても、いいんじゃないかな。3五歩」
これは、ありそう。取れない。取ったら3六歩だ。
「だから、中飛車党の俺に、むずかしい手を回すなよ」
「6、7、8、9」
「だーッ! 1五歩ッ!」
もう意味分かんない。だれか収拾つけてぇ。
3六歩、4五桂、3七歩成、2九飛。
4四歩と殺す手もあったと思うし、どれが最善なのか不明。
「後手が良くなったんじゃないですかね。4七とです」
うーむ、そこがスカスカだったか。
でも、つじーんが言うほど、先手はよくないような気がする。だって――
「1四歩」
そう、これがあるから。指した丸目くんも、私と同じ判断なのか、自信ありげ。
「次の手は、さすがに俺でも分かるぞ。1二歩だ」
以下、2四歩からの猛攻が始まった。
同歩、3三歩、同桂。
次に同桂成、同角で、足りないかなあ。やっぱり後手がいいかも。
形勢判断が揺れ動く。
「6、7、8、9」
「2三歩」
つじーんの放った一手に、周囲の空気が変わった。
「……やるね」
丸目くんは、そうつぶやいた。
たしかに、これは好手だ。2三同金に3三桂成とすれば、同角とできない。同角は3五桂の打ち直しで、金銀両取りになる。
「6、7、8」
「しょうがない。同金」
以下、3三桂成、同金、2三歩、同金。
先手は歩切れになった。2回目の2三歩が良かったかどうかは、微妙。
とはいえ、リレー将棋だから、好き嫌いは言っていられない。
「3五桂」
継続手は、これしかない。私の指し手とほぼ同時に、つじーんは3四銀。
2三桂成、同銀で、サーヤの番。
サーヤは、めちゃくちゃ真剣に読んでいた。
「うむむ、これは先手の攻めが切れそう……」
さてさて、どうする? 攻め好きなサーヤの、お手並み拝見。
「6、7、8、9」
「見えたッ! 4八銀ッ!」
「!?」
これは、私も含めて驚愕。
銀捨てからの……角の活用だ。
「涼子ちゃん、やるね」
「でしょ」
くららんに褒められて、サーヤ、ご満悦。
一方、むずかしい手を渡された松平は、「んー」とうなった。
「6、7、8、9」
「3八と」
え? すり込み? くららんも疑問に思ったのか、
「剣ちゃん、それ大丈夫なの?」
と尋ねた。
「いや……よく分からんかった……」
「6、7、8」
「っと、2七飛ね」
くららんが指して、私の番。
ここで4八とは、ただの一手パス。
リレー将棋だから、いいっちゃいいんだけど。
「6、7、8、9」
「3二桂」
2筋を支えないと、後手はもたない気がする。
「銀を助けますかね。4七銀」
こうなると、松平の3八とは、若干微妙……ともいえないか。単に3二桂は、と金を4七銀で取られて、右側が広くなってしまう。一長一短。
「いや、参ったな。6五歩」
丸目くんは、と金を取られるまえに動いた。
菅原先輩の番。
「6、7、8、9」
「7七角」
これまた、振り飛車っぽい受け方。
「角が出るなら、こうでしょ。7五銀」
今日のサーヤは、冴えてるわね。くららんパワー?
以下、同桂、同桂、7六金、6六歩、7五金、6七歩成と進んだ。
終盤に入った。
サーヤは2二角成と成り込む。
松平の同玉に、くららんは悩んだ。
「6四桂、かな」
ん? 歩で受けないの?
「あれ? もしかして、6筋に歩が打てた?」
こらこら、くららん、脳内将棋盤、しっかり。
とはいえ、悪手というわけじゃない。金当たりだ。
「6、7、8、9」
「7八と」
私が指す手は、これに決まっている。
以下、同玉、8三桂、6五金。
またサーヤの手番。どう攻めますか?
「6、7、8、9」
「8七歩」
7六歩かと思ったら、そっちか。より過激。
「さすがにこれは……取るよな。同銀」
松平は、同銀のほうを選択した。同玉なら、7五桂打だったかしら。
「んー、涼子ちゃんの狙いが見えない」
「冬馬と私の仲でしょ」
どういう仲よ。仮に恋人でも、棋風が違ったら分からない。
「6、7、8、9」
「7七歩」
とりあえず王手。このルールなら王手をかけたほうが有利なのは分かる。
かけ続けている限り、負けにはならないから。
「同……じゃない、8八玉」
こっちのほうが、安全。同玉は、3三角がありそう。
「詰めろが掛かりそうで掛かりませんね……」
つじーん、お手柔らかに。
「6、7、8、9」
「7五桂打です」
桂馬を重ねた。8七桂成? ……いや、むしろ6九角とか?
「これはさすがに、詰めろじゃないよね」
丸目くんは、ちょっと安心した表情。
詰めろを掛けられると、敗北の第2条件に該当するから重要だ。
「6、7、8、9」
「3三歩」
丸目くんの手も、詰めろではなさそう……いや、詰めろの可能性がある?
3二歩成で桂馬を入手すれば、同玉だろうが同銀だろうが、桂馬で王手できる。
菅原先輩は、いっそう真剣になった。
「同……いや、同玉も危ないか。4四桂だ」
いやあ、同玉でも良かったような気がする。本譜は、3二金からバラせそう。
サーヤもチャンスと見て、4五角と打った。んー、詰めろじゃなさそう。
「6九角」
松平は、詰めろをかけた。簡単な詰みだから、くららんもさすがに気づく。
「えーと、解除か王手しないといけないんだよね……7五金」
私はすかさず、同桂。
また詰めろ。
「え、同桂なんですか?」
つじーんは、驚いたような顔をした。
「8三に桂馬があるでしょ?」
「そうですが……いや、しかし……」
「6、7、8、9」
「2三角成」
つじーんは、角を切った。
受けないのね。まあ、受けても一手一手だから、王手をかけたほうがよさそう。
丸目くんはノータイムの同玉で、菅原先輩のターン。
「ん……これ、詰んでないか……?」
え、さすがに詰まないでしょ。3二銀は3三玉で続かなさそうだから。
「6、7、8、9」
「3五桂」
……………………
……………………
…………………
………………
あ……れ……詰んでるっぽい……?
7五金の詰めろ解除が、桂取りになったことを忘れていた。
「上に逃げるのは簡単に詰むから……あ、でも、それでいいのか。3四玉」
サーヤは、簡単に詰むほうを選択した。
「悪いな。これは短手数で詰ましたほうがいい。2三銀だ」
「3五玉」
くららんが王様を逃げて、私の番――詰ますしか手がない。
「4六金」
終了。
つじーんはタメ息をついて、
「詰まされたのは、僕ですか……参りました」
と投了した。
よしよし、ぎりぎりだったわね。ひとつズレなくて良かった。
私がほくそえんでいると、みんなの視線がこちらに向けられた。
「どうしたの? 詰んでるわよね?」
「裏見さん、最後に詰めろを掛けられたのは、だれかな?」
丸目くんの質問に、私は黙考する。
えーと、2三角成以下は詰みだから、その直前の手を指したひとでしょ。
……………………
……………………
…………………
………………
私だ。
「ちょ、ちょっと待って、2三角成以下が、絶対詰むとは限らないでしょ」
私は、サーヤたちの逃げ間違いを主張した。菅原先輩は、咳払いをする。
「いや、確定で詰みだ。3五桂に2二玉は、2三金以下当然に詰むから、3三玉しかないよな。そのとき、3四歩じゃなくて3四銀だ。同玉は2三銀、3三玉、3二金。4二玉と引くのは、4三金、4一玉、3二銀、5一玉、5二金。最後に桂馬が利いて詰む。4二玉のところで3二玉は、3三銀打、4一玉、4二金、同金、同銀成、同玉、4三桂成からの頭金だ」
そ、そんな……これはなにかの間違い……私は身悶えする。
「僕と裏見さんで、ドリンクバーのおごりを折半ですか」
こ、このリレー将棋、ろくなことがない。だれか代わりに払ってぇ。
第1回爆弾リレー将棋
http://book1.adouzi.eu.org/n8275bv/234/
場所:本榧市内のファミレス
爆弾リレー将棋:
裏見香子、辻竜馬、丸目尚賢、菅原道真、鞘谷涼子、松平剣之介、蔵持冬馬
戦型:矢倉力戦(後手雁木)
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △7四歩 ▲6七金右 △5三銀右
▲5七銀右 △5二金 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △4三銀
▲7七銀 △6四歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △9四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △8五歩
▲7九角 △7三桂 ▲8八銀 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲6八角 △8一飛 ▲8六歩 △4五歩 ▲7七桂 △6一飛
▲7九玉 △6五歩 ▲同 歩 △同 桂 ▲同 桂 △同 飛
▲6六歩 △6一飛 ▲3六歩 △7五歩 ▲同 歩 △6四銀
▲3七桂 △3一玉 ▲8九玉 △8三桂 ▲8七桂 △3五歩
▲1五歩 △3六歩 ▲4五桂 △3七歩成 ▲2九飛 △4七と
▲1四歩 △1二歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲3三歩 △同 桂
▲2三歩 △同 金 ▲3三桂成 △同 金 ▲2三歩 △同 金
▲3五桂 △3四銀 ▲2三桂成 △同 銀 ▲4八銀 △3八と
▲2七飛 △3二桂 ▲4七銀 △6五歩 ▲7七角 △7五銀
▲同 桂 △同 桂 ▲7六金 △6六歩 ▲7五金 △6七歩成
▲2二角成 △同 玉 ▲6四桂 △7八と ▲同 玉 △8三桂
▲6五金 △8七歩 ▲同 銀 △7七歩 ▲8八玉 △7五桂打
▲3三歩 △4四桂 ▲4五角 △6九角 ▲7五金 △同 桂
▲2三角成 △同 玉 ▲3五桂 △3四玉 ▲2三銀 △3五玉
▲4六金
まで127手で先手の勝ち(詰み:辻、最終詰めろ:裏見)




