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若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。  作者: 長岡更紗
第二章 男装王子の秘密の結婚 〜王子として育てられた娘と護衛騎士の、恋の行方〜

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030●フロー編●28.大好きな兄の選択

「フロー、少しいいか?」


 ある日、大好きな兄が部屋へとやってきて、外に出ようと誘ってくれた。

 庭園に出ると、色とりどりの花が咲き誇っていて、その中のガゼボに茶菓子が用意されてある。

 明らかな機嫌取りだなと思いつつも、フローリアンは椅子に座り、ディートフリートも向かい側に座った。

 ディートフリートの後ろには護衛騎士のルーゼンが、フローリアンの後ろにはラルスが控えている。


「こうしてゆっくりする機会も、このところなかったからね」

「兄さまがいつも忙しくしていたからです。僕は……こんな時間が欲しかったのに」

「そうか、すまなかった」


 困ったように眉を下げるディートフリート。

 忙しかったのはフローリアンも同じなのに、兄は決して弟のせいにすることはない。


 フローリアンが改めて目を向けると、テーブルいっぱいに美味しそうな茶菓子が並べられていた。

 色鮮やかな果物のタルトが輝き、ふんわりとした生クリームが上品に盛り付けられている。シュガーフレークがきらきらと輝くキャンディードフルーツもあり、その甘い香りが鼻をくすぐった。

 さらに大きなお皿にはさまざまなクッキーが置かれて、バターの香りが漂っている。

 シナモンの香りが漂うクグロフやキャラメルソースでコーティングされたアマレット。さらにフローリアンの好物であるりんごの渦巻きパイも目を引いた。


(僕の好きなものばかりだ!)


 思わず顔を輝かせてしまい、その手に乗ってはダメだと、慌てて上がった口角を戻す。


「うわ、すごい! 王子の好きなお菓子ばかりですよ! よかったですね、王子!」

「ラルスはちょっと黙ってて」

「あ、すみません」


 フローリアンが嗜めると、それを見たディートフリートは穏やかな笑みを見せ、ルーゼンは後ろでクックと笑っている。


「こんな、食べ物で釣ろうだなんて、そうはいきませんからねっ」

「私が大事な弟の喜んだ顔を見たかっただけだよ。せっかく作ったから、食べてもらえると嬉しい」

「作ったって……誰が」

「もちろん私だが」

「ええっ!!?」

「すべてではないけどね」


 目の前に広がる見目鮮やかな菓子を、王であるディートフリートが。

 あり得ない事実に、目玉が転がり落ちそうなほど目を剥いた。


「兄さま、王族が菓子作りなど……」

「実は料理も得意なんだ。楽しいよ」


 毒気を抜かれる笑顔で答えられると、なにも言えなくなってしまった。

 フローリアンなど、生まれてこの方料理をしたことがない。ナイフすらも持ったことがないのだ。

 バラの花を思わせるローズクッキーに手を伸ばすと、目の前でじっと見つめた。


「これは、本職の者が作ったんだよね?」

「いいや、それも私が作ったよ」


 本職が作ったものと見分けがつかないほど、綺麗に作られたクッキーだった。

 しかし重要なのは味だと一口齧ってみる。

 サクッと軽い音がして、バターの風味とローズの花の優しい香りが調和した、豊かな味わいが口の中に広がった。


(わぁ、食感がサクサクしていい! ほんのりした甘味と、ローズの風味がすごく美味しい!)


 フローリアンは思わずふたつ目を手に取り、またサクサクと食べてしまった。

 みっつ目に手を伸ばそうとした時、ディートフリートの嬉しそうな顔が目に入って、思わず手を引っ込める。


「遠慮しなくていい。味はどうかな?」

「……おいしいです。最高に」

「なら良かった」


 目の前にこれだけあると我慢できず、結局フローリアンはあれこれと口の中に入れて堪能した。

 ディートフリートは、それは自分が作った、それは料理人の誰それに教えてもらった、それはどこどこから仕入れたものだと、楽しそうに説明してくれる。


 兄は、昔から穏やかな人だった。


 十八歳も年が離れていることもあって、フローリアンが物心ついた時、すでに兄はしっかりした大人だったのだ。

 フローリアンが抱っことせがむと、嫌な顔もせず……いや、むしろ嬉しそうに抱き上げてくれた。

 遊んでほしくて仕事の邪魔をしてしまった時も、『一冊だけ本を読んであげるよ』と膝の上で絵本を読んでくれた。

 公務で王都を出た時は、必ず地方のお土産を買って来てくれて。


『フローは優しい子だね』

『その人格と誠実さは、私たちの家族の誇りだ』

『民に王子と呼ばれ親しまれていることを、心から嬉しく思っているよ』

『フローの勤勉さと謙虚さを、私も見習わなくてはいけないな』

『私に希望を与えてくれる存在だよ』


 ことあるごとに、たとえ小さなことでもたくさん褒めてくれる兄がだいすきだった。

 ディートフリートには婚約者もいなかったし、すべての愛情は自分に注がれているものと思って育ってきたのだ。


 自身も茶菓子を食べながら、穏やかに笑っているディートフリート。

 今注がれている目が、いつも見守ってくれていた兄が、王族を離脱するといなくなってしまう。フローリアンの前から消えてしまうのだ。

 それを思うと黒い感情がまとわりついて離れない。

 美味しい茶菓子を食べれば食べるほど、自分から離れていく兄が許せなくなってしまう。


「……どうして兄さまは、お菓子や料理を作ろうを思ったんですか」


 先ほどから浮かんでいた疑問を口にすると、やはり兄は柔らかく微笑んだまま答えてくれた。


「最初はただの興味だったんだが、一般人となるなら手に職をつけておかないといけないと思ってね」


 見た目も美しく、どれを食べても最上級の味。これだけの腕前になるには、一朝一夕にはできないはずだ。


(やっぱり、ずっと前から兄さまは王族離脱を考えてたんだ……!!)


 裏切られたような気持ちが、さらにフローリアンの中で膨らんでいく。


「なぁ、フロー」

「いやです」


 ディートフリートがなにかを言う前に、フローリアンは遮った。どうせ言うことはわかっているのだ。

 困った顔の兄を見ると、ほんの少し罪悪感が芽生えた。


「僕はまだ未熟者ですから」

「十分やっていけるところにいるよ」

「買い被りすぎです」

「私はそうは思わない」


 兄の言葉に喜んでしまっている自分がいて、照れ隠しにまた菓子に手を伸ばす。

 どれを食べても本当に美味しく、幸せな気持ちが出てきそうで困ってしまう。


「今まで私は、ずっと王としての責務を全うしてきた。と同時に、ずっと娶りたい女性がいたんだ」

「知っています。シャインに聞きましたから。ユリアーナという女性と、相思相愛だったということは」


 どうしてあの時、シャインがわざわざ説明をしたのかと不思議だったが、きっと今という時のためだったのだろう。

 兄には愛する人がいて添い遂げたいと思っていること。その人と結婚するために、おそらく王族離脱するであろうこと。要は兄離れを促されていたのだということに、フローリアンはようやく気づく。


(ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ。言ってくれても納得はしなかっただろうけど)


 紅茶を飲んで一息つくと、ディートフリートが申し訳なさそうな顔でフローリアンを見ていた。


「私は長い間、ユリアーナを待たせてしまっている。これ以上、彼女を待たせたくはないんだ。フロー、どうか王となってくれないか」


 そんな顔をするのはずるい、とフローリアンは唇を噛み締めた。

 兄の気持ちがわからないわけではない。本来なら、祝福してあげたい。

 だけどそうすれば、待っているのは王位継承である。


「……せめて、僕が王位を継承してもそばでいてくれるなら……王位を離脱しないなら、百歩譲って僕が王になってもいい!」

「フロー……」

「だから兄さま、王族離脱なんてやめてください!」

「すまない、フロー。私の王族離脱は必須なのだよ」


 これだけ必死に頼んでも、ディートフリートの意思を変えることはできない。

 その事実に、悔しさが滲んでくる。


「兄さまは僕のことなんてどうだっていいんでしょう」

「フローは私の大切な弟だよ」

「なら王族は離脱せず、僕の支えとなってください」

「しかし私は、ユリアーナと一緒になりたいんだ。わかってほしい」


 退位するのも、王族から抜けることも、すべてはユリアーナのためなのだ。

 彼女の父親のホルストの嫌疑が晴れなかった以上、そうするしか一緒になる術はないのだと、フローリアンもわかっている。

 だからこそ、悔しい。


「結局、弟の僕より、兄さまは元婚約者を選ばれるんですね」


 ぼろぼろと涙が溢れてくる。

 弟より、愛する元婚約者を。


(当然の話だ……僕は、このためだけに作られた(・・・・)だけの存在なんだから!)


 この時のためだけに生まれた存在なのだということを、兄に否定してほしかった。

 ユリアーナよりも、自分を選ぶことで。


「所詮、僕は兄さまの道具でしかなかったんだ!」

「フロー!」

「王子!!」


 フローリアンは耐えられなくなって、その場から駆け出していた。

 護衛のラルスがすぐに追いついてくる。

 それでもフローリアンは庭園の端まで走り続けた。


「はぁっ、はぁ……っ」

「大丈夫ですか、王子」


 何度も大きく空気を取り込んで、最後にごくりと飲み込んだ。

 泣きながら走ったので、まだ喉が苦しい。


「うう、ううーーッ!」

「フローリアン様……」


 まだまだ涙は止まらない。

 悔しさで拳を握りしめると、ふわりとなにかに包まれた。


「落ち着きましょう。大丈夫ですから」

「ラ……ルス……」


 いつか兄がしてくれたように、ラルスがフローリアンの体を抱きしめてくれている。

 ヒックと喉を鳴らしながら息を吸い込むと、なぜだかとても安心できて。


「陛下もフローリアン様の気持ちはわかってくれたはずです」

「ふえ、ふえぇええんっ」

「俺はずっと、王子のそばにいますよ」


 まだ涙が溢れるフローリアンを、ラルスは優しく抱きしめてくれて。

 うそつき、という言葉が漏れそうになる。

 きっとラルスもいつか、自分より愛する人を選ぶのだろう。

 そう思うとしばらく涙は止まらず、ぎゅうっとラルスを抱きしめていた。

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ざまぁされたポンコツ王子は、真実の愛を見つけられるか。
サビーナ

▼ 代表作 ▼


異世界恋愛 日間3位作品


若破棄
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若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
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政略ではあったが、二人はお互いを愛しみあって成長する。
しかし、ユリアーナの父親が謎の死を遂げ、横領の罪を着せられてしまった。
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王都を追放されたユリアーナは、『待っていてほしい』というディートフリートの言葉を胸に、国境沿いで働き続けるのだった。

キーワード: 身分差 婚約破棄 ラブラブ 全方位ハッピーエンド 純愛 一途 切ない 王子 長岡4月放出検索タグ ワケアリ不惑女の新恋 長岡更紗おすすめ作品


日間総合短編1位作品
▼ざまぁされた王子は反省します!▼

ポンコツ王子
イラスト/遥彼方さん
ざまぁされたポンコツ王子は、真実の愛を見つけられるか。
真実の愛だなんて、よく軽々しく言えたもんだ
エレシアに「真実の愛を見つけた」と、婚約破棄を言い渡した第一王子のクラッティ。
しかし父王の怒りを買ったクラッティは、紛争の前線へと平騎士として送り出され、愛したはずの女性にも逃げられてしまう。
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― 新着の感想 ―
[良い点] このため、このためだけに、というのが、なんとも切ないですね。 フローリアンの心情がとても丁寧に描かれているので、切なさも倍増です。 ラルスの慰め方が優しくて素敵です!
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