第95話 結婚準備
メリッサ姫との結婚があと半年となる。そろそろ本格的に結婚準備をしよう。本拠地であるギースの大公城は執事のバイアスを中心に受け入れ体制を整えているし、使用人は王城からも来てくれるとのことだ。それ以外にも考えていることとして。
先ずは姫の護衛だ。自分は姫に領地内を自由に行けるようにするつもりだ。そのために優秀な護衛はかかせない。親衛隊と銘打って、募集し五十人ほど選抜していきたい。今回の件は防衛大臣にも声掛けしてるので、いい人が来ることを期待したい。できれば王城の近衛兵から一人来てもらって、隊長に任命したいな。領地内にも衛兵隊はいるけど、衛兵はそれぞれの領地内の任務が最優先だし、姫だけに護衛を集中できないだろう。それに姫には各領地を好きな時に見て回れるよう各領地にしばられない横断的な護衛が必要と思った。自分の領地はギース領、アグラ領、ベイスラ領、ギルフォード公国と広がってるし、離れてもいるので、移動も大変だ。なので領地を越えてずっと護衛できる存在が必要だと強く思った。
それと、領内の衛兵隊は貴族や王族への対応には不慣れなので、姫に余計な気遣いをさせたくないのと、自分がテネシア、イレーネを引き連れて回ることが多くて、その間の護衛強化の意味合いも大きい。姫に何かあったら大変だからな。自分のことより心配だよ。
次に本拠地ギースの美化、今でも十分、綺麗だが、まだまだだな。夜中に道路や施設を【収納】【加工】【複写】スキルで整備している。ここは人の多い町だから、夜中に道路の張替え作業をしてたら、住民に驚かれてしまった。それで工事方法も改善した。僕のスキルは重機を使用しないので、そこまで大きな騒音にはならないが、それでも物同士がぶつかる音がすると住民に迷惑と思い、【隠蔽】と【結界】の合わせ技で無音作業を実施するようにした。工事現場全体を【結界】で囲み、その中を【隠蔽】し、音も隠蔽(消音)できた。
ギースを発展させ、人が集まれば、ここがギルフォード公国の唯一の玄関口(旅行者・移住者)であることから、必然的に公国へ人が流れ、公国の経済も発展するだろう。そして島が発展すれば、その玄関口であるギースも発展するという好循環を目指したい。
現在、自分の身分はロナンダル王国の大公爵、ギルフォード公国の公王、各領地の領主、そして元帥が加わっている。それに内々で王の後継ぎ(王太子)の話も受けている。ベイスラ領の早期改善により、王都有力貴族の間でも領地運営を高く評価する声が増え、現実味を帯びてきたようだ。
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