表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/1834

第8話 魔物討伐

 土、石、木、金属と物理的な素材は大体入手できたので、いよいよ、生物素材だ。これが入手できれば物づくりの幅が一気に広がる。物理的な素材は家、家具、武器などのハードなものにはいいが、衣類や日用品では伸縮するソフトな素材が必要だ。一応、シカやうさぎの毛皮も収納してるが、もっと丈夫な素材、多様な素材も欲しいところ。


「よし、【転移】!」


 三人で一気に山の奥側に行く。ゴブリンが発生したあたりで、あれから数日たってるが、死肉に惹かれて来る魔物を狙って、木の枝で待機することにした。


「さあ、どんな魔物が来るかな」

「素材目的だから、テネシアは火魔法無しで頼むよ」

「ううむ、しかたない。その代わり土魔法を使うぞ」

「土魔法も使えるのか!」

「まあ、奥の手だな」

「イレーネは風魔法をどんどん使っていいよ」

「実は水魔法も使えます。汚れたら綺麗にしますね」

「二人の魔法が楽しみだ」


そんな話をしていると、何やら近づいてくる。


さそりの魔物、マッドスコーピオン(猛毒、刺す)

蛇の魔物、ダークサーペント(猛毒、絞める)

蜘蛛の魔物、デビルスパイダー(猛毒、糸で拘束)

その他にもワラワラ出てきた。このあたりは魔物図鑑にあったな。


「遠方から火魔法が一番なんだけどな……」

「駄目だよ! 今回は素材回収だからね」

「でも近接戦だと毒やら拘束で危険だな」

「じゃ弓と魔法でいきますか」


 そう言うやいなや、イレーネが矢を次々に発射する。イレーネの矢は敵の急所を確実に狙い、一発で仕留めていく。そして弓の死角に入った敵には風魔法「エアカッター」で切り刻んでいく。相当減ったはずだが、死肉がさらなる魔物を呼んでるようで、大型のトカゲの魔物も集まってきた。


 これは毒がないので、テネシアが待ってましたと飛び出し、剣で戦う。大きいが動きはさほど速くないので、テネシアは余裕で倒していく。トカゲや蛇の皮はいい素材になりそうだ。しかし、結構な数が集まってきた。今のうちに素材の回収を始めるか。


「【収納】【収納】【収納】!」 


二人が倒した魔物を収納していく。今さらだが、本当に便利なスキルだ。


そろそろ終わりにしようと思っていたところ、オーガが集団で登場してきた。


「これは厄介だな。引き上げるぞ」


しかしテネシアがトカゲ退治に夢中で聞こえていない。


「おい、帰るよ! こっちに来て!」


 やっと耳に入ったが、前をトカゲ、後ろをオーガに挟まれてしまった。しかしテネシアは慌てる様子もなく、後ろを振り返って


「アースバインド!」


 オーガの足元の土がみるみるドロドロになって下半身が埋まっていく。身動きが取れなくなったオーガを飛び越え、余裕の表情で戻ってきた。


「はい、帰ろ」

「じゃ、【転移】!」


 帰宅し、収納内を確認したところ、数十種類の魔物の素材が入っていた。これだけあればいろいろ使えるだろう。早速、イレーネの弓を【複写】して、予備を作ってあげた。収納内で素材を分別分解できるので、分子レベルから再構築してしまう。


 そして、頭の中では次の物づくりのイメージが浮かんでいたが、同時に「このままでいいのか?」という思いも強くなってきた。せっかく物を作ったなら多くの人に見てもらいたいし、利用してもらいたい。そろそろ次のステージを考える時期が来たのかもしれないな。スキル向上が僕の抑えていた好奇心に火を付けてくれたようだ。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、評価やブックマークをして頂けると大変有難いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ