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第71話 奇病

アグラのパルラ代官から領内の療養所リストをもらい早速、視察に回る。


 ある療養所に来た。するとどんなに施しても対応のしようがない奇病が増えているという。薬も手当もダメらしい。とにかく「苦しい」「助けてくれ」と言うが、苦しんでるが症状が分からないとのこと。とにかく実際に見てみよう。


「ううう、苦しい、ああ、いやだ、うああ~」


虚ろな目で、何か変だ。あれを使うか。


「【鑑定】!」


すると「呪い」が出てきた。付き添いの家族に聞いてみよう。


「原因に心当たりはありますか?」

「分かりません。急にこうなりました」

「急に? 突然こうなったと?」

「ある日、起きたら、こうなっていました」


これは誰かの呪いだな……


呪いが解ければいいんだけどな、ん! それなら解呪だな。


「呪いを解くスキル【解呪】を【創造】!」


よし【解呪】スキルをゲットした。


「今から特別な力を使って治しますね【解呪】!」


すると正気を取り戻し、治ってしまった。近くにいた家族も驚く。


その後、療養所の奇病で苦しんでる人を全て治した。さあ、次の療養所だ。


行く先々で解呪し、半月ほどかけて、全ての療養所をまわり奇病患者を治した。


 奇病(呪い)は【解呪】で簡単に治したけど、原因不明なのは釈然としない。誰が呪いをかけたのだろうか……


――――

――――――


<ウラバダ王国>


ゴラン王が血走った目で玉座に座る。そこへ新任の行政大臣ヨウロが報告に来る。


「亜人だけでなく、人間の逃亡も出始めています!」

「いいかげんにしろ! お前は何をやってる!」

「すみません、すみません、すみません!」

「何とかしないと次の処刑はお前の番だぞ!」

「ひぇぇ、ご勘弁を、おゆるしを!」


 キラービーの大発生により国中で大勢の死者が出て、混乱状態に拍車をかけている。そして王の後ろに黒い影があらわれ、口元にうすら笑いを浮かべる。そして王の耳元で囁く。


「あなたは王なのです。あなたに歯向かう者はすべて殺しなさい」


王の目はまばたきもせず、あらぬ方向を凝視していた。


――――

――――――


「ゴラン王はすでに我が傀儡、次は隣国かの、ほほ……既に、虫と呪いと魔物で苦しんでおるだろうて。人間など、か弱い者よな、くくく」


 薄暗い部屋で頭から黒いマントを羽織った男は目まで隠しているが、口元だけはうすら笑いを浮かべていた。


――――

――――――


<アグラの公爵領・代官邸>


「公爵様、書類を一部、代官邸に移しました」

「了解、大口小麦農家のリストできた?」

「はい、まとめました」

「ありがとう、それと、前の衛兵隊長は王城に引き渡したから」

「相変わらず、信じられない仕事の早さです」

「新任の衛兵隊長が来るまでは、テネシアとイレーネに衛兵所の顔出しをお願いしといた」


さて、次は小麦農家、んっ、念話か?


(公爵様、今、大丈夫ですか? ギースの代官のリミアです)

(大丈夫だよ、何だい?)

(それが、身元を言わないのですが、公爵様との面談を求める人がおりまして……)

(身元を言わない? それじゃ無理だよな)

(ただ何度もしつこく、四人の男の人が来て困ってます)

(四人の男?……すぐ、そっちに行く)


身元を言わない四人の男と聞いて、ピンと来た。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、評価やブックマークをして頂けると大変有難いです。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いです! 読みやすい文章量で丁度良さげです [気になる点] 王座は君臨するもので、玉座は座るものだど思います。
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