第62話 王女様が島に来る
王女様が島に来ることになり、準備することになった。今回はチートスキルが必要なため、突っ走るつもり。領主邸にしろ、島の館にしろ、作りもしっかりしてるし、広いし、実用上は全く問題ないけど、装飾や外観は王城と比較したら話にならない。自分は元々一般の平民だし、貴族的センスはない。どうしたらいいか。そう考えるまでもない。良いサンプルを見つけて【複写】すればいいんだ。
この国の王女が来るのに、この国の城とそっくりじゃ、さすがにまずいだろうと思い、【転移】【隠蔽】スキルで、周辺国の王城、貴族城を見て回ったら、良さそうなデザインがあった。よし城ごと【複写】しよう。
次に素材の回収だ。山に行き、木、石、金属、土を次々と【収納】。収納した素材は分子レベルにまで分解されるので、再構成されて、ほとんどの物が【加工】【複写】できてしまう。よしお腹いっぱい【収納】したぞ。
ギルフォード島に戻ってきた。さて、どこに城を建てようかな? まだまだ土地は余ってるが、お城ってだいたい高い場所にあるよね。居住エリアを抜けると小高くて平らな場所がある。ここなら見晴らしもいいだろう。まずは土台作りだ。いったんすべての土地を【収納】し、【加工】でつくった鉄筋コンクリート(モドキ)を地下に設置する。よし、これで土台は完成だ。あとは……
「【複写】!!」
土台の上に、一瞬にして巨大なお城ができあがった。ごっそり中の素材が消えたのが分かる。これなら海からも見えるし、様になっているだろう。次に。
港から王城へ至る道を整備しよう。今回は気合を入れる。
「【収納】【収納】【収納】【収納】【収納】!」
「【加工】【加工】【加工】【加工】【加工】!」
「【複写】【複写】【複写】【複写】【複写】!」
どんどんアスファルト(モドキ)製の道が出来上がっていく。この世界では自動車がないから、この強度で十分でしょ。道を作りながら、住居地域に迫ると、人が集まってきた。今までなら、夜間に作ってたが、キラービーの一件から吹っ切れたというか、隠す気がなくなっている自分に驚く。
「うわあ! 凄い! 道がどんどん出来上がっていく!」
「領主様の魔法だ! 凄い!」
ギャラリーがどんどん集まるが気にしない。気が付くとお年寄りから子供まで、多くの島民が道沿いに集まっていた。道は住居地域を抜け、港まできた。折角だから港も綺麗にするか。港にコンクリートを張っていき、気が付くと港がコンクリートでおおわれていた。だいぶ見栄えが良くなったな。
次に王女様用の荷馬車と船、これも貴族っぽくしたいな。城と同じ要領でサンプルを探しに行こう。
後は城の人材か……ギースのバイアス執事、王都のビスタ執事を招集だ。メイドも頼もう。
その後、種族地域会議を招集し、王女様が来るから粗相のないように綺麗にすること。お出迎えをすること。いろいろ頼みまくった。当然、防衛隊にも警戒を強化させた。こんな感じで、毎日バタバタ準備してたら、王女様の来訪予定日が近づいてきた。
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