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第61話 クイーンキラービー

 三人の頑張りでほとんどのキラービーを倒したが、なんと前方に今までよりはるかに巨大なキラービーが現れた!


「あれはクイーンキラービーだーー!!!」


 すかさず、テネシアが「ファイヤーストーム」を放ったが、外皮が頑強なのか、少し焦げた程度だ。時間差でイレーネが「エアカッター」を放ったが、これも外皮に阻まれる。


「嘘だろ!」


 テネシアが言うのも無理はない。テネシアは火魔法ですべての魔物を屠ってきた。イレーネも悔しそうな表情を浮かべる。それにしても変だ。いくら外皮が頑強でも、こんなに弾き返せるものか。よし、やるか。



「【スリープ】!」


 えっ!なんと効果がない! これは本当にヤバイ。クイーンキラービーが兵士達に迫る。とっさに


「兵士さん、逃げて下さい。魔法を使います!」




「【収納】!!」




クイーンキラービーが一瞬のうちに空中から消えた……



「…………」(冷や汗)   



 それは良いんだけど……不味いな。たくさんの兵士が見てる前で、空中にいた巨大なクイーンキラービーを消滅させてしまった。よく見たら。冒険者、ギルドマスターまで、魂が抜けたように呆けた顔をしている。やってしまったものはしたかないか……


とりあえず帰ろう。


「……おい、テネシア、イレーネ帰るぞ」


この二人は満足顔だな。


――――

――――――


数日後、王都から呼び出しがあった。うわ、キラービーのこと、聞かれるのかな?


<王城・執務室>


ガロル王とザイス筆頭大臣がいた。


「そなた達の活躍を聞いたぞ。キラービーを全滅させたそうじゃな」


「はい、やるべきことをやりました」


「隣国はキラービー大量発生のせいで、国中が混乱してるのに、そなたのお陰で救われた」


「いえいえ、それほどでも」


「今回は国家災害級の案件じゃ、国を救った英雄に褒美を取らせたい」


「……有難き幸せにございます」


「爵位を公爵に上げたい」


「ええっ! 公爵は過分では……(公爵って準王族だよね??)」


「そんなことはない。そなたは王家御用達商会として、優良な武器を提供し、国を支えてくれている。もっと懇意・・になりたいと思っているぐらいだ」


「特に今回の活躍を聞いて、メリッサ姫がそなたに熱をあげてな。どうだろう姫をもらってやってはくれまいか……」


「えっ、それは!!」


「なに、今すぐ返事を寄越せとは言わんが、色よい返事を期待してるぞ」


「……まずは王女様に会って、ご確認したいと存じます」


「あれはな、前から、そなたに夢中じゃ。真っ直ぐでいい子じゃ」


「……わかりました」


「それではザイス筆頭大臣、頼む」


「はい、ギルフォード卿、今回は国家災害級の討伐であることを国が認定しました。よって、冒険者ランクをSランクに推薦したいと思います」


「それは有難うございます。しかし、メンバー全員の功績でございまして」


「分かっておる。三人ともSランクで推薦した」


「ご配慮痛み入ります」


この後、メリッサ王女と話す。


「ギルフォード伯爵、今回も大活躍でしたね!」


「皆さんのお陰です」


「いいえ、ほとんどのキラービーをギルフォード卿のパーティー『消滅の風火』が倒したと聞いています」


「運が良かっただけです……」


「またまたご謙遜を。それでお聞きしたいのですが、最後のクイーンキラービーはどんな魔法で倒されたのですか?皆が言うには一瞬で消えたと……」


「………………はい、消しました」


「それは魔法ですか?」


「はい、魔法です」


「いかなる魔法なんでしょう?」


「……特別な魔法です。口では説明しにくいです」


「そうなんですか」



「王女様、実は先ほど、王様から婚約希望のお話があったのですが……」


「……それは私の本心です。私のことがお嫌いですか?」


「いえ、そんなことはございません。ただ……」


「……どうぞ、続きをお願いします」


「身分の差と……それと王女様の本当のお気持ちを知りたいと思いまして、」


「父上からお聞きになってると思いますが、公爵になれば、問題ありません。私は以前から貴方のことを思っていました」


「……私がいるギースと島は王都から離れておりますが、そのあたりはご心配ないでしょうか?」


「私はずっと王宮にいましたから、むしろ外の世界に興味があります」


「遠方の生活は心配ではありませんか?……もしよろしければ、一度、島にお越し頂ければと思います。まだまだ発展途上でお見苦しいですが、ご覧頂いて、王女様のお気が変わらなければ、婚約を受けようと思います」


「島はいつでも行っていいのでしょうか?」


「お互い準備があるでしょうが、一月以上先なら大丈夫です。名目はあくまで観光とか、視察でお願い致します」


「ありがとうございます。準備します」


王女が島に来ることになった。急いで準備しなくちゃ。


 この後、テネシア、イレーネと王都ギルドに向かい、ギルドマスターから冒険者Sランクに格上げされた。ついに最上ランクになってしまった。後から聞いたけど、キラービーは数匹でも軍隊が出動するレベルらしく、それが数万だと、国でも対処不可能だと言う。


 しかし最後のクイーンキラービーは凄かった。【スリープ】も効かなかった。これは状態異常系のスキルだから、たぶん状態異常に耐性があったんだろう。とっさに収納したけどどうしようか。


 ちなみに王都ギルドでSランクパーティーのカードをもらった後、三人でいきつけの酒場で飲んだ。テネシアもイレーネも気持ち良く飲んでいたが、最後のクイーンキラービーに魔法が効かなかったことに多少、ショックを受けていた。確かにあれは変だと思った。状態異常の耐性といい、なんか魔法耐性って、魔法使い殺しだよね。さすがはクイーンを名乗る魔物だ。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、いいね、評価、ブックマークをして頂けると大変有難いです。

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