第59話 島の特産品
現在の島の経済は僕のポケットマネーで補填してる状態で、それでもまったく問題なく回っているが、将来のことを考えて、収入源となる島の特産品について検討してみた。
先ずミアの回復薬だ。これは現在、島内でしか利用してないが、間違いなく一級品であり、売り上げが見込まれる。これを活用しない手はない。先日、皆に提供したホーンディアの肉の評判も殊の外、良かった。これも候補にしよう。あと島の海産物、周辺の海で魚がたくさんとれるので漁船を増やすことにした。今後もいろいろ出てくると思うが、販路は僕の商会を活用しよう。
~~島の商店~~
「ライサ君、今まで販売だけだったが、今後は買取も頼む。島民の自活を促したいんだ」
「どんな商材が候補になりそうですか」
「ミアの回復薬をメインにして積極的に売り出す」
「それはいいですね。あの回復薬なら誰でも欲しがると思います」
「その他は島の山と海の幸になるが、ホーンディアの肉が好評だったので、それを試験的に。海の方は船を増やすから売れ筋の魚を扱ってほしい」
「了解しました。国内、国外の店舗が増え、販路が拡大してますので、いいタイミングです」
<島の役員会議>
出席者:アレス(領主)、テネシア(補佐官)、イレーネ(補佐官)
ミア(大薬師)、インカム(内政官)、ミャオ(内政官補佐)、ボルグ(内政官補佐)
ビンテス(防衛隊長)、ガイン(防衛隊副官)
僕が議長をする。
「島の特産品を作って、島の収入源を確保したいと思う」
「特産品ですか」とインカム。
「先ず、ミアの回復薬だ、今まで島内だけだったが、今後は商会を通じて、全面的に島外に売り出すことにした。あの回復薬は一級品だからね」
「私は何をすればいいでしょう?」とミア。
「今まで通りで薬草の栽培、回復薬の研究をしてくれればいい。ただ量が増えるので、ギースの代官職はリミアに引き継いで、こちらをメインにしてもらおう」
「それなら大丈夫です」
「ミアはハイヒールとエリアヒールができるけど、エリアハイヒールはできるの?」
「一応、できますけど、一回で倒れてしまいます」
「将来、役に立つかもしれないから、どこかのタイミングで僕がいる時に使ってもらえないかな?」
「わかりました」
「特産品の最大の主力は回復薬だが、それ以外も島の海と山の幸を売り出したい。山の幸としてはホーンディアの肉が好評だったので、試験的に扱いたい。今は物々交換だけど、住民が狩りで仕留めたものを商会が買い取れば島民の現金収入にもなる」
「あれはおいしかったな」とテネシア。
「商会が肉を買ってくれるなら、島民も喜びますね」とイレーネ。
「海は魚がたくさん取れるので、物々交換で余ったものを商会で買い取ろう。但し、肉類は塩漬け、日干し、燻製にしないと厳しいから、商会の近くにそういう施設を作ろう」
「つまりお店に売るなら、手をかけないと難しいというわけですか?」とビンテス。
「手間と言っても日干しなら干すだけ、塩漬けもつけるだけ、燻製もいぶすだけだからね。各家庭でも、どこの場所でもできるよ」
「住民に広報していく必要がありますね」とインカム。
「売れ筋商品について、事前にライサ店長とすり合わせしてもらいたい」
「他にも島の特産品がいろいろありそうだけど、みんなにも考えてほしい」
「分かったにゃ」とミャオ。
会議を受けて、ミアの薬草畑を大幅に拡大して、スタッフ増員の上、回復薬の増産体制に入った。ハイ、ミドル、ローの三種が基本だが、特級回復薬も研究中だ。製造した回復薬は商会が一括で買取り、国内国外の商店で販売していく。この収入を島のメインにしていくつもりだ。島の自然食材については保存方法や売れ筋品の把握が課題だ。島にはまだまだ未開拓エリアもあるし、探せば何か特産品が見つかりそう。
後日、ミアに「エリアハイヒール」をかけてもらい、スキルを【転写】させてもらった。緊急用だな。そのあとミアは宣言通り、倒れたので休んでもらった。
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