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第41話 領主のチート仕事

 前回の会議で決まった自分の宿題は、不可侵エリアの壁設置(森の未確認エリア視察)、鬼人兄弟の面談と処遇検討、店舗開設、給付金支給、船員へ指示(巡視船・物資運搬)、ミアと打ち合わせ(島渡航希望者の身元確認)だ。さてやりますよ。


<森の奥地>


「【収納】【収納】【収納】【収納】【収納】!」

「【加工】【加工】【加工】【加工】【加工】!」

「【複写】【複写】【複写】【複写】【複写】!」


 森の木が収納され、地面が整地された上に、壁が積み上がっていく。今回の壁は石造りで乗り越え不可能な高さにした。木製だと朽ちてしまうし、金属製だと錆びてしまう。山の館の壁作りの経験から石製とした。


 【収納】【加工】【複写】のスキルはレベル3にまで達しているが、レベル3が最高なのだろうか? もしレベル3が最高なら、【転移】スキルもレベル3に上がる余地があるな。


 それとミアのスキルを【複写】して「ヒール」「ハイヒール」「エリアヒール」も獲得している。ミアにいろいろ教えてもらおう。


 そうこうしているうちに不可侵エリアを囲んだ壁が完了した。一応、あの方に報告しておくか。


「不可侵エリアに入らないよう、壁を設置しました」

(分かった)

「!!!」


 何とテレパシーで返事をしてきた。近くだとテレパシーが可能なようだ。しかし、どんな姿なんだろう。


(姿は見せんぞ)

「!!!」


 うわ!まただ、退散しよう。ちなみに今回、森の未確認エリアをざっと視察したが、おかしなものは無かった。これで島の全様が確認できたので一安心。


<島の港・船着き場>


 船員(操縦人)を全員集めて、防衛隊の巡視船、ギース港との運搬船で、協力するよう指示をした。現在、船が五隻あるので、これで、漁船三隻、巡視船一隻、運搬船一隻の配分となった。将来は増やす必要がありそうだな。


<ギース子爵邸・代官室>


代官のミアと打合せ中


「先日の会議の通り、島への渡航希望者がいたら、身元確認を頼む」

「何か証明できればいいですが、口頭確認だけだと不安ですね」

「それなら、島民の保証が取れる人に絞るか?」

「それはいいですね」

「それと衛兵所で犯罪歴も確認しよう。毎日、領主邸に衛兵を巡回させるから、その時に照会依頼して」

「了解しました」

「島民の保証と犯罪歴の確認が取れるまではどうしましょうか?」

「基本は港の宿屋で待機だろうけど、例外として領主邸預かりもありかな……」

「例外ですか……」

「もしウラバダ王国から着の身着のままで脱出してきたら、宿に泊まれるお金がないかもしれないし、怪我をしてるかもしれないしな」

「怪我なら、回復魔法を使わせて頂きます」

「それがいいな。それと洩れがないよう、島の船が到着した際は、船長に言って、ここに顔を出させよう」

「よろしくお願いします」


<王都・商会本館・会長室>


店舗統括本部長メラルと打合せ中


「ギルフォード島でお店を開設してもらいたい」

「ギルフォード島ですか?」

「まだ公表してないが、僕が開拓した島で現在三千人以上が居住している。そこで手頃な生活必需品を販売したい」

「……会長にはいつも驚かされます」

「店の開設、ギース港との運搬船手配は僕がやっておくので、メラルには店長の手配、商品の手配をお願いしたい。メラルがギースに来るのは大変だから、ギースのマーク支店長に振ってかまわない。店長以外のスタッフは島で募集する」

「商品は他の店と異なるわけですね」

「実はほとんどの住民が亜人で、物々交換で生活してる。だから島で手に入りにくい生活関連物資が喜ばれるんだ。今回の店は島の実情に合わせて、格安志向にしたい。他の商会から取り寄せてもいい」

「了解しました。ギースのマーク支店長に指示します」

「しかし会長は律儀ですね。直接、マークに指示されても良かったのですが……」

「それはしない。店舗統括責任者は君だからな。指示系統は重要だ」


 この後、転移でギースのマーク支店長に会い、同じことを話した。しかし、ギース支店の大きさは丁度いいな。【複写】して【収納】しておこう。


 よし、今度は島に【転移】、そして適当な場所に【取出し】、ありゃ店だけでなく、商品まで【複写】されてるわ。店全体をイメージしたから、商品も入ってしまったか……ははは、まあいいか。店舗スタッフはインカム内政官に募集をお願いしよう。


 島民への給付金支給は自分のポケットマネーで十分だけど、一人、金貨一枚(十万円)ぐらいかな。島民三千人なら、金貨三千枚だ。現時点で給付金を支給しても、あまり意味がないから、お店が開業されたらにしよう。


これでほとんどの宿題が終わった。残りは鬼人兄弟の面談と処遇検討だ。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、評価やブックマークをして頂けると大変有難いです。

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