第30話 亜人救出
「なんだ! これは!!」
「亜人どもの隔離病棟施設が消えた――!!」
数回に分けて転移したが、最後の方で見回りに来た者の絶叫が響き渡る。
いきなりだが、会議で救出決定した後、インカムと隔離病棟施設に転移して、施設ごと島へ転移した。今まで人だけを転移してきたが、よく考えたら一緒に服や所持品も付いてくるわけで、物の転移が可能なら、施設ごと可能だろうと。案の定、施設に手を触れて転移したら、できてしまった。島の空き地に転移したが、早速、ミアに「ヒール」や「ハイヒール」を実践してもらった。だが数が多すぎるなぁ。
「エリアヒール!」
病室にいた人たちが次々と回復していく。これは凄い。と思ってたら、エリアヒールを自分も浴びてしまい、【複写】スキルで「エリアヒール」を獲得してしまった。よしこれで手伝いやすくなった。自分も「エリアヒール」を使うぞ。
「アレス様、エリアヒールまで使えるようになるとは……」
「ごめん、君のスキルを浴びたら複写してしまった」
「でも私の負担も軽減されましたので良かったです」
そう言いながらお互いに「ヒール」しあう。回復要員が二人いると心強い。
「じゃ、行ってくるね。【転移】!」
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――――――
<監獄施設>
監獄施設に来た。
「これが、亜人達のいる監獄施設か」
「はい、そうです」
「はい、【転移】!」
「……こ、これは神業ですな……」
先ほど転移した病棟のとなりに監獄施設を移した。
「みんな聞いてくれ、監獄施設ごと移したが、扱いは丁寧にな。人間の守衛がいたら拘束しておいてくれ」
何回も転移を繰り返し、人員の総数は二千人を超えたが、島の館近くの広場に集め、インカムと一緒に説明をした。涙を流し、喜ぶ人がほとんどだったが、体調のすぐれない人にはミアが「ヒール」をかけて回っていた。ヒール大活躍だ。いつの間にか「ハイヒール」も【複写】していた。重症者に付き添っていたらミアの「ハイヒール」を一緒に浴びたようだ。フル稼働のミアに「ヒール」してあげよう。
日中、病棟施設、監獄施設の亜人達を島に受け入れて、応急処置の後、移住確認をし、住民名簿に登録の後、住居に案内した。皆一様に驚いていた。
「本当にこんなことってあるんだね……」
「奇跡だ!」
「信じられない!」
といった声があちこちで聞こえた。亜人達を受け入れて良かった。もうそろそろ日が暮れるな。もう一仕事だ。
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<鉱山奴隷施設>
「あそこが奴隷のいる鉱山奴隷施設か?」
「はい、そうです」
「夜間はこの施設にいるようです」
昼間、鉱山で強制労働させられた亜人奴隷達は、この施設で隔離されてるらしい。
「施設ごといくか【転移】!」
先に転移させて病棟施設、監獄施設の隣の空き地に転移した。回をこなすと慣れてくる。
「じゃ、頼むね」
「いってらっしゃい」
ミアに見送られた。「ヒール」頼むね。
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<戦闘奴隷施設>
「あそこの施設のようだな」
「そのようです」
「戦闘奴隷ということは強いのかな」
「……相当強いです」
「なんで大人しく従ってるんだろう」
「……反乱防止のため、普段は武器を取り上げられているからでしょう」
「それと足に重りをつけられてるらしいです」
「それは酷いな。早く解放してあげよう」
「【転移】!」
これで空き地に、病棟施設、監獄施設、鉱山奴隷施設、戦闘奴隷施設が集まった。転移魔法を連発して、さすがに今日は疲れた。残処理を他のメンバーにまかせてもう寝る。バタンキュー……
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