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第25話 海賊退治

前方に怪しげな黒い旗をつけた船が近づいてくる。どうやら海賊船らしい……


あるじ、どうする?」

「う~ん、僕たちは転移でいつでも帰れるけど、面白そうだからちょっと様子を見ようか」

「そうですね。海賊退治もいいかもしれません」

「海賊を倒さないと船旅が続けられないしね」


ほどなくして海賊が近づき、船にあがってきた。


「大人しくしろ!」


テネシアとイレーネがこちらを見る。今回は僕が動くか。


「よし、やるか【収納】!」


さっき上がった海賊が消える。そして次も、また次も。


乗り込むたびに消えていくので、海賊も怖くなったのか。離れていった。


「仲間が消えた! この船、おかしいぞ!」


「逃すか! 【転移】!」


三人で海賊船の甲板に転移した。


「なんだ! こいつら!」


テネシアが甲板にいる男達を次々と倒す。今回は真剣だ。


「うぎゃ――!」


悪党に慈悲はない。


 このまま全滅させるのは簡単だが、人質が気になった。もし人質なら拘束されているだろうから動けないはず、なら甲板にあがってくる奴を一人ずつ倒していくか。


「二人とも、上がってくる奴だけ倒せ、入口を押さえろ!」


 入口は一か所しかなかったので、簡単な仕事だ。出てくる度に倒していたら、警戒して上がってこなくなった。


「警戒して上がってこなくなりましたね」

「あぶり出すか」


 以前、山で収納したキラービー(蜂の魔物)を思い出し、船内に投げ込むことにする。ふふふ。


「これでも食らえ――!」


「うわあ――!」

「た、助けてくれ――!」


 大量の蜂が船内で暴れる。男たちの叫び声が近づいてきた。上ではテネシア、イレーネが待ち伏せしてて、出てきたとたんバタバタ倒していく。


ふ~だいぶ静かになったな。


「よし船内に潜入だ。人質さえ保護したら、好きにできる」


 下に潜入していくと途中、海賊が襲ってきたが、すべて返り討ちにする。狭い場所だったので今回はイレーネの短剣が活躍した。


そして最下層までいくと施錠された部屋が見つかった。


「ここが怪しいな……」

「扉ごと破壊してもいいけど、もっとスマートにいくか。【収納】!」


 扉が消えた。その先に海賊が数人いて、女性達に剣を向けて、人質にしている。しかし海賊って人相が悪いな。すぐ判別できちゃうよ。


「おい、人質がどうなってもいいのか!」

「海賊はお前と横の二人か」

「そうだ、命が惜しければ……」


「【収納】!」


海賊三人が消えた。え~と、一応、解決かな。(後ろ手で頭をポリポリかく)


「皆さん、安心して下さい。助けに来ました」


 女性が十人いる。聞くとこれで全員とのことだ。このまま帰ってもいいけど、せっかくだからお宝探しもしようか。


「皆さん、海賊のお宝の場所は分かりますか?」

「たぶん、こちらの隠し部屋だと思います」


 最下層の部屋の下に隠し部屋があった。見てみると。金貨や食料などが積まれていた。


「せっかくだから頂きましょう【収納】!」


 その後、人質の女性達を甲板にあげて、一緒に転移しようと思ったら、乗ってきた船が消えていた。


「さすがに移動中の船への転移は難しそうだな……」

「失敗したら海の中ですものね」


 このまま海賊船にいるわけにもいかないし、どうしようか? 必死に考えていると

頭にスキルレベルアップのイメージが浮かんだ。確か前に獲得だけはしてたんだよな。


【転移】レベル2(千里眼で転移先無制限)


 頭に千里眼のイメージが現れた。どうやらイメージできる場所に転移できるらしい。これなら行ったことが無い場所へ転移可能だ。


「あれっ、近くに島があるな。ここに行ってみるか」


「皆さん、手をつないで下さい。それでは【転移】!」


――――

――――――


「おお、島に到着した。綺麗な砂浜だ」

「こんな大人数でも転移できたんだな」

「ここはどこの島なのでしょう?」


 一緒に来た女性達もしばらく茫然としていたが、とりあえず健康状態は悪くなさそうだ。こんな状況だが、なぜかワクワクしている自分がいる。


「皆さんはなぜ海賊の人質になったんですか?」


口々に「誘拐された」との話が出た。どうやら良家の子女らしい。


「すぐ戻りたいですか?」


そう聞くと十人中、九人が「はい」との返事だった。


「じゃ帰りますか? 手をつないで下さい。【転移】!」


 一瞬で王都の商会本館に到着。メラルに事情を話し、女性達を元の場所に送り返すよう依頼した。メンタルケアのためしばらく休ませてもいいかもしれない。それと海賊から回収した金貨の大袋を渡したら驚いていた。お見舞金等、うまく活用してほしい。


「面倒ごとを頼んでごめん」

「うまく対応させて頂きます」


 ちなみに本館は本店と隣接しており、本社機能として新設した。ここに会長室を設けて、いつでも転移できるようにしたんだ。


――――

――――――


<とある島>


「さて、あなたはどうしますか?」


 残った女性に聞いてみた。何か事情があるのか口が重い。とにかく戻りたくはないらしい。


「僕たちは船で旅をする予定でしたが、生憎、船とはぐれてしまいました。その代わり、面白そうな島に到着したので、これから探検したいと思っています」


「探検は大変ですので、難しいようなら、戻った方がいいですよ」


しばらくすると女性がポツリポツリと話しを始めた。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、評価やブックマークをして頂けると大変有難いです。

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